日本が世界に誇る、高級腕時計ブランド【グランドセイコー】。【セイコー】の上位ブランドとして長年親しまれてきましたが、その高い人気から2017年に独立ブランド化し、以降国内だけでなく世界を視野に入れた時計をラインアップし続けています。

本記事では、そんな【グランドセイコー】を買いたいけれど選び方がわからないという方に向けてご紹介していきますので、「【グランドセイコー】の時計がほしい」「高い買い物なので失敗したくない」などとお考えの方は、是非とも参考にしてみてください。

【グランドセイコー】の分類

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/studio-shizukuishi

【グランドセイコー】には大きく分けて、”スポーツモデル” と “ドレスモデル”の2種類がございます。ドレスモデルの印象が強い方も多くいらっしゃるかと思いますが、実はスポーツモデルも数多くラインアップされています。まずは各々どのようなモデルがあるのか見ていきましょう。

スポーツモデル

*出典元:https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/motor-sports.html

スポーツモデルは元々、戦場やスポーツ競技、パイロット向けに作られた背景があり、ダイバーズウォッチやパイロットウォッチ、レーサー向けクロノグラフウォッチ等、用途に応じて様々な種類がございます。今日(こんにち)においては、日常使いやカジュアルなスタイルに合わせるなど、道具や計器の領域を超えた使い方が大半となっています。

スポーツモデルの種類
『スポーツコレクション』、『エボリューション9コレクション』など

ドレスモデル

*出典元:https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/the-arts.html

別名”クラシックモデル”などとも称される”ドレスモデル”は、スーツやフォーマルシーンに適したシンプルなデザインの時計を指します。【グランドセイコー】のドレスモデルには、エレガントで日本特有の”美”を追及したデザインが豊富にラインアップされており、その重厚感や存在感、品格は、世界からも賞賛されています。

ドレスモデルの種類
『ヘリテージコレクション』、『エレガンスコレクション』、『マスターピースコレクション』など

ムーブメントから選ぶ

時計を選ぶ上で、資産性やデザイン性も去ることながら、心臓部にあたる”ムーブメント”も重要なポイントになります。【グランドセイコー】には、大きく分けて3つのムーブメントがありますので、ここでご紹介していきましょう。

機械式時計9Sキャリバー

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/mechanical

200以上の部品で構成されており、1mm以下の部品を職人の手作業によって組み上げている「9Sキャリバー」。

中でも、時計の精度を左右するヒゲゼンマイの振れ取りは、職人の経験で養われた感覚で調整されています。このように高度な精密加工技術と職人技によって生み出されている【グランドセイコー】の時計は、スイスの一流ブランドにも並ぶ品質と言われています。

スプリングドライブ9Rキャリバー

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/springdrive

メカとクォーツを融合したハイブリッドムーブメントの「スプリングドライブ」。

機械式時計のゼンマイを動力源としながら、クォーツ時計の調速機構を備えた、この【グランドセイコー】独自の機構は、機械式時計のトルクの強さとクォーツ時計の精度の高さ、双方のメリットを備えており、20年以上もの歳月を費やして開発された、同ブランドの強みである高度な技術力を活かしたムーブメントになります。

クォーツ時計9Fキャリバー

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/quartz

機械式時計と比べ、高精度かつ安価に生産することを可能とした「9Fキャリバー」。

一般的なクォーツ時計のキャリバーはトルクが小さく、大きな針は動かすことが難しいとされていますが、「9Fキャリバー」はトルクのパワーがあるため、大きな針でも動かすことができます。瞬時に日付が変わる”瞬間日めくりカレンダー”を搭載している点もポイントです。ちなみに、1969年の【セイコー】『アストロン』発売が発端となり、主流が機械式時計からクォーツ時計へと変わったことで、スイスの老舗時計ブランド各社が壊滅的な打撃を受け、”クォーツショック”が巻き起こったのです。そのことから【グランドセイコー】の「9Fキャリバー」は”究極のクォーツ”とも呼ばれています。

利用シーンから選ぶ

次にビジネス・プライベートなどの利用シーンを想定して購入したい方に、おすすめのモデルをご紹介いたします。

ビジネスシーンに最適な『ヘリテージコレクション』

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/quartz

スタンダートなデザインが特徴の『ヘリテージコレクション』。

ブランドに長年受け継がれているデザイン哲学”セイコースタイル”をベースに制作されています。無駄な装飾を排し、シンプルでバランスの取れたデザイン、クラシカルな意匠、最新技術を盛り込んだモデルがラインアップされています。見た目の美しさだけでなく、実用性にも富んでいますので、ビジネスマンの方には是非一度手に取ってみていただきたい1本です。

カジュアルスタイルに合わせるなら『スポーツコレクション』

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/quartz

ダイバーズウォッチやクロノグラフ、GMTなど実用的な機能を有したモデルが多数ラインアップされている『スポーツコレクション』。

高機能かつカジュアルなデザインが特徴で、日常使いに適しています。堅牢性や防水性が高いモデルも展開されているため、アクティブに動く方や、壊れにくい丈夫な時計を探している方にもおすすめです。

フォーマルな装いが多い方向け『エレガンスコレクション』

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/quartz

日本の美意識と洗練されたデザインを融合し、気品溢れるモデルを多く有している『エレガンスコレクション』。

ザラツ研磨が施された薄型のケースに、ドーム型のガラスを採用することでクラシカルな意匠を引き立てています。袖口からさりげなく存在感を放つ美しさは、【グランドセイコー】だからこそ為せる技と言えるでしょう。

ブランドの強みから選ぶ

【グランドセイコー】の強みは、日本の美意識を体現したデザインと、熟練した職人による高度な時計作りにあります。ここでは、そんな同ブランドの強みを堪能したい方におすすめのモデルをご紹介します。

日本の美意識を体現した『エボリューション9コレクション』

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/quartz

2020年誕生と、比較的新しいコレクションの『エボリューション9コレクション』。

従来の”セイコースタイル”をより進化させたデザイン文法”エボリューション9スタイル”を採用しています。光と陰の美を追求し、ケースの面をはっきりさせるなど、メリハリの効いたフォルムとなっています。ダイヤルデザインも、日本にある自然からインスピレーションを受けたラインアップが多く、そのどれもが他に類を見ない美しさを有しています。

技術力を結集した『マスターピースコレクション』

*出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/quartz

【グランドセイコー】の最上位ラインとして位置する『マスターピースコレクション』。

長野県塩尻市の時計工房”マイクロアーティスト工房”にて、熟練の時計師たちによって生み出されています。日本の自然からインスピレーションを受けたモデルが多く、オリジナリティの高いデザインとなっているのが特徴です。また、時計の外観だけでなくムーブメントの美しさにもこだわっており、同ブランドの妥協の無い時計作りの姿勢を感じられます。

おすすめ【グランドセイコー】5選

ここからは前述の内容も踏まえ、おすすめしたい【グランドセイコー】の時計を5本ご紹介します。

①『エボリューション9コレクション』「Ref.SLGH005」

*出典元:https://feldmarwatch.com/model-spotlight-grand-seiko-slgh005-white-birch/

岩手県雫石の時計工房から見える白樺林をイメージして制作された『エボリューション9コレクション』「Ref.SLGH005」。

ダイヤルの白樺林を表現した立体感ある凹凸と、煌めく白の輝きが美しい仕上がりとなっています。自動巻ムーブメントには「Cal.9SA5」を搭載し、ケースの厚みは11.7mmという薄さを実現。時計界のアカデミー賞と呼ばれる”ジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)”のメンズウォッチ部門を受賞している、世界から認められた逸品です。

②『ヘリテージコレクション』「Ref.SBGA211」

*出典元:https://www.thewatchbox.com/shop/Grand-Seiko-Grand-Seiko-Spring-Drive-SBGA211.html

雪に覆われる穂高連峰からインスピレーションを受けて制作された『ヘリテージ』「Ref.SBGA211」。

風に吹かれた雪面によって作られた風紋をダイヤルに再現しています。ケースとブレスレットには、ステンレスと比べて約30%軽量なブライトチタンを採用しており、装着感に優れているのも魅力です。ムーブメントにはスプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載しており、流れるように動くスイープ運針を鑑賞できます。

③『スポーツコレクション』「Ref.SBGJ237」

*出典元:https://www.crownandcaliber.com/products/grand-seiko-sport-sbgj237-10-10-grs-5bqerc

青と白のベゼルが印象的なGMTウォッチ『スポーツコレクション』「Ref.SBGJ237」。

44mmと大ぶりのサイズ感ですが、青と白のツートンカラーベゼルをセットしたことで、絶妙に気品あるデザインを実現しました。手首の動きを邪魔しないように4時位置に配されたリューズは、実用的な作りとなっております。1秒間に10振動するハイビートムーブメント「Cal.9S86」を搭載し、高い堅牢性も備え、普段使いとして重宝すること請け合いです。

④『ヘリテージコレクション』「Ref.SBGA375」

*出典元:https://www.crownandcaliber.com/products/grand-seiko-spring-drive-sbga375-10-10-grs-1c4kq5

【グランドセイコー】が受け継ぐデザイン理念”セイコースタイル”の基となった、1967年発売の『44GS』をモダンにアップグレードした『ヘリテージコレクション』「Ref.SBGA375」。

黒に近いミッドナイトブルーが目を引くダイヤルは、日付表示、パワーリザーブと、必要最低限の機能のみ搭載し、ザラツ研磨が施された美しいケースのフォルムが際立ち、利用シーンを選ばない洗練されたデザインに仕上がっております。搭載ムーブメントは、スプリングドライブ「Cal.9R65」。機械式時計の力強さとクォーツ時計の高精度を兼ね備えた1本です。

⑤『エレガンスコレクション』「Ref.SBGW260」

*出典元:https://grandseikoboutique.in/products/sbgw260

【セイコー】の創業140周年を記念し、2021年に世界限定350本として生産された『エレガンスコレクション』「Ref.SBGW260」。

初代【グランドセイコー】のデザインを18KPG(ピンクゴールド)素材で復刻したこちらは、ケースサイズはオリジナルの35mmから38mmへと、現代のニーズにあわせて大型化されました。ムーブメントには「Cal.9S64」を搭載し、シースルー仕様になった裏蓋から鑑賞いただけます。また、ムーブメントの受けには”服部金太郎”が精工舎を創業した当時に商標として使用した、”丸角Sマーク”を刻印しているのもポイントです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

国内外問わず高い評価を受けている【グランドセイコー】。モデルによって特徴やデザインは大きく異なりますので、搭載ムーブメントや利用シーン、ブランドの強みなど、さまざまな観点から、ご自身好みの一本を見つけてみてください。

また、「このモデルはどうなの?」等、ご不明な点がございましたら、是非当店までお気軽にお問合せください。

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