みなさん、こんばんは。
前回はクラスプコードに着目したコラムを書きましたが、今回は【ロレックス】『デイトナ』のブレスレットについてご紹介していきたいと思います。
ブレスレットは消耗品ではありますが、年代により付属しているモノが異なります。年代により微妙に仕様も異なったりしておりますので、是非参考にしていただけますと幸いです。
また、搭載モデルについて、当店の【CVWD = Commit Vintage Watch Dictionary】をリンクづけしております。ヴィンテージロレックスの魅力や歴史的背景を伝えたい、その想いで開設したサイトですので、まだご覧になられていない方は、是非この機会に【CVWD】も知っていただけますと幸いです。
【リベットブレス】7205 FF:71
こちらは、1960年代製造の手巻き『デイトナ』に付いていたブレスレットです。側面にデニムに使用されているようなリベットが備えられているのが特徴です。非エクステンション型となっていますが、エクステンション式が採用されている前期型6635という仕様も存在します。
「搭載モデル」プレデイトナ
Ref.6238 スムースベゼル 1960年代
【巻きブレス】7835 FF:271、371
1960年代後半~1970年代半ばに製造された手巻き『デイトナ』に付いていたブレスです。ステンレス製の板を丸めて巻き込み成形されています。フラッシュフィット271は分離型となっていますが、フラッシュフィット371は一体型となっています。
「搭載モデル」第一、第二、第三世代 手巻きデイトナ
Ref.6239 ステンレスベゼル 1963~1970年頃
Ref.6241 プラスチックベゼル 1967~1970年頃
Ref.6262 ステンレスベゼル 1970~1971年頃
Ref.6264 プラスチックベゼル 1970~1971年頃
Ref.6240 プラスチックベゼル 1965~1960年代後半
Ref.6265 ステンレスベゼル 1971~1988年頃
Ref.6263 プラスチックベゼル 1969~1988年頃
【ハードブレス】78350 FF:571
1970年代後半~1988年に製造された『デイトナ』に装備されていた、初の金塊(無垢)を使用したブレスレットです。分離型のフラッシュフィット571が再設計され使用されています。
「搭載モデル」第三世代手巻きデイトナ
Ref.6265 ステンレスベゼル 1971年頃~1988年頃
Ref.6263 プラスチックベゼル 1969年頃~1988年頃
【巻きブレス】7835 FF:71N
1967年頃~1968年頃に製造された巻ブレスで、ポールニューマンと呼ばれるエキゾチックダイヤルの手巻き『デイトナ』についており、通称ポールブレスと呼ばれています。流通期間も短く、希少性もとても高いブレスレットです。
【ブレス】78360 FF:503
こちらは、1988年~1993年頃製造の『デイトナ』に装備されていたブレスレットで、フラッシュフィット分離型のシングルブレスレットです。使いやすいサテン仕上げになっています。
「搭載モデル」デイトナ エルプリメロ
Ref.16520 1988年~2000年
【ブレス】78390 FF:503B
1995年~1998年頃製造の『デイトナ』に装備されていたブレスレットで、フラッシュフィット分離型のダブルロックブレスレットです。ブレスレットの中央部分のコマが鏡面仕上げ、両サイドのコマがサテン仕上げになっています。
「搭載モデル」デイトナ エルプリメロ
Ref.16520 1988年~2000年
【ブレス】78390A FF:803B
1999年~2000年頃製造の『デイトナ』に装備されていたブレスレットで、フラッシュフィット一体型のダブルロックブレスレットです。ブレスレットを外したフラッシュフィットの内側に803Bの刻印がされています。実は78390AとFF:803Bの組み合わせのブレスレットは、バックル部分の王冠マークの大きさが異なる仕様があります。1999年~2000年半ば頃のブレスレットはビッグクラウン、2000年半ば以降のブレスレットはスモールクラウンとなっています。P番を狙っている方は、要チェックかもしれませんね。
「搭載モデル」デイトナ エルプリメロ
Ref.16520 1988年~2000年
【ブレス】78490
2000年~2008年頃に製造された、バックル内部に装飾がなく、丸穴クラスプ仕様のダブルロックのブレスレットです。人気のアイボリー(クリーム)ダイヤルが存在します。
「搭載モデル」デイトナ
Ref.116520 2000年~2016年
【ブレス】78590(梨地/鏡面)
2008年~2015年半ばまで製造されていた、クラスプ(中板)にサテン(梨地)仕上げの装飾が施されたダブルロックのブレスレットと、2015年半ば~現在まで製造されている、クラスプ(中板)にポリッシュ(鏡面)仕上げの装飾が施されたダブルロックのブレスレットがあります。これらのコマは、ともにセンターポリッシュとなっています。
2000年~2011年頃製造のオイスターブレスレットは6時側のコマ調整が1コマで、2011年~現在までは調整が2コマとなっています。
また、フラッシュフィットもマイナーチェンジが行われ、2000年~2012年頃製造のフラッシュフィットは3ピース構造に対して、2012年~現在まではワンピース構造となっています。
最後に、2008年~2012年頃のバックルの中板と、2012年~から現在までのバックルの中板では長さが異なります。前者のほうが中板は短く、後者のほうが中板が長くなっています。
「搭載モデル」デイトナ
Ref.116520 2000年~2016年
Ref.116500LN 2016年~
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ものすごく細かいところではございますが、【ロレックス】のヴィンテージウォッチはこのような細かな点が、評価にも影響してきます。
今後、他の主要人気スポーツモデルのお話しもご紹介していきますので、是非お楽しみにしていてください。
ではまた!