現在開催中(2022年11月10日~18日)の”特別展「With Time」“。こちらは【パテックフィリップ】上海ブティックのオープン10周年を記念したイベントとなっており、その中で『ワールドタイム』の新作「Ref.5230P-010」が発表されました。
今回はその”特別展「With Time」”が開催されている上海ブティック、そして新作『ワールドタイム』についてお話ししていきたいと思いますので、是非とも最後までお楽しみください。
Ⅰ.【パテックフィリップ】の中国進出と二つのブティック
*出典元:https://www.patek.com/ja/
【パテックフィリップ】は、東南アジアにおける長年のパートナー「メルチャーズグループ」とともに中国市場に参入し、2005年に上海、2008年には北京に2号店となるブティックをオープンしました。そして、2012年10月には旧英国総領事公邸を改装し、上海ブティックを移転します。それ以来、このブティックは中国時計市場における【パテックフィリップ】の着実な成長と躍進を果たす役割を担っており、多くのコレクターや時計愛好家が集う場所ともなっています。
*出典元:https://www.patek.com/ja/
上海ブティックは、ジュネーブ、ロンドン、パリと並んで、全ての現行コレクションを展示する、世界でも有数のブティックです。中国市場に懸ける【パテックフィリップ】の強い意志が感じられますね。
*出典元:https://www.patek.com/ja/
1階には【パテックフィリップ】の現行コレクションのタイムピース、2階にはグランドコンプリケーション、ハイジュエリーウォッチ、希少なハンドクラフトモデルが展示され、コレクターラウンジも設けられていますね。
ちなみに、上海および北京のブティックの内装は「ティエリースターン」現社長の母である「ゲルディスターン」夫人が手掛けています。ジュネーブの【パテックフィリップ】サロンと【パテックフィリップ】ミュージアムの内装もデザインし、現オーナー家の才能には驚くばかりです。
Ⅱ.新作『ワールドタイム』「Ref.5230P-010」
*出典元:https://www.xbiao.com/patek/
冒頭でお話しした通り、現在開催中の”特別展「With Time」”では、2022年の新作コレクションをはじめ、歴史的なタイムピースであるドーム型クロック、ポケットウォッチなど、職人技が光る貴重な作品が展示されています。
そして、このアニバーサリーのために特別に制作された【パテックフィリップ】の限定モデル『ワールドタイム』「Ref.5230P-010」も展示され、話題を集めているのです。
*出典元:https://www.watches-for-china.ch/features/7551.html
*左「Ref.5130G-018」 *右「Ref.5130R-017」
少し余談にはなりますが、【パテックフィリップ】が上海ブティックをオープンした際も、数々の記念モデルを発表しています。その中の一つである『ワールドタイム』「Ref.5130」の限定モデルは、ホワイトゴールド製「Ref.5130G-018」、ローズゴールド製「Ref.5130R-017」の2モデル。レギュラーモデルでは「HONG KONG(香港)」の都市名が描かれた都市ディスクが、記念モデルでは、赤文字の「SHANGHAI(上海)」になって搭載されています。
*出典元:https://www.xbiao.com/patek/
今回の記念モデル「Ref.5230P-010」は、中国の古典家具や朱漆の王室のスタンプをイメージしたレッドカラーをダイヤル中心部に採用し、イエローゴールド製の時分針と、バトン型インデックスを配した仕様となっています。また、レギュラーモデルの24時間ディスクには、12時位置に太陽がモチーフのロゴを採用していますが、こちらの限定モデルは星のモチーフに変更されています。都市ディスクはシックなブラック、同色のマットブラックの手縫い(クズマン)カーフスキンストラップには、ギョーシェに合わせた赤いステッチが施されています。
*出典元:https://www.xbiao.com/patek/
ケースバックのサファイアクリスタルには、レッドカラーで転写された「10 Years 2012-2022 Patek Philippe Maison Shanghai」の文字があしらわれ、ケース6時位置のラグの間には、プラチナ製の証しであるダイヤモンドもしっかりとセットされています。
スペック詳細は下記のとおりです。
ケース径 | 38.5mm | ベゼル | PT |
ダイヤル | レッド | 夜光 | なし |
素材 | PT | ブレスレット | カーフ |
防水性 | 30m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 240 HU | パワーリザーブ | 約48時間 |
現行モデルとしてラインアップされている『ワールドタイム』「Ref.5230P-001」とケースサイズ、ムーブメントをはじめ、同様のスペックですね。
「Ref.5230P-010」の国内参考定価は2022年11月現在、9,537,000円(税込)
となりますので、同程度の価格設定になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
“特別展「With Time」”が開催されている上海ブティック、そして新作『ワールドタイム』「Ref.5230P-010」についてご紹介いたしました。
レッドカラーを採用した【パテックフィリップ】というと、2019年にシンガポールおよび東南アジア500本限定でリリースされた『アクアノート』「Ref.5167A-012」、300本限定の『ワールドタイム』「Ref.5930G-011」が真っ先に思い浮かびますが、今回の『ワールドタイム』も非常に魅力的なタイムピースだったと思います。
その名に違わぬ伝統、デザイン、機能性を備え、人々を魅了してやまない【パテックフィリップ】。今後も特別モデルがリリースされた際にはご紹介していきたいと思います。
ではまた!