みなさま、こんばんは!

「金属アレルギーでも着用できる時計がほしい」「金属アレルギーを少しでも抑えるための対処法ってないですか?」

当店ではお客様からこのようなお悩みを聞くことがしばしばあります。時計が好きで欲しくても、素材が金属のためアレルギーを起こしてしまう方は、時計の選び方や着用方法に気をつけなければいけません。

そこで今回は、【金属アレルギーの方の時計選びとは!?】と題し、金属アレルギーの方でも着用できるおすすめの素材や、着け方についてご紹介していきたいと思います。軽減するための対処方法などもご紹介しますので、ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。

金属アレルギーはなぜ起こるのか?

はじめに、金属アレルギーのメカニズムを簡単に説明します。

金属アレルギーとは
身体が金属を異物と判断し、排除しようとする免疫反応のこと
❶金属と肌が触れている部分で化学反応が起こり、金属が溶ける。
❷その溶け出した金属がイオン化し、体内に入り込む。
❸それに対する抗体が体内で作られる。
❹その抗体が強くなりすぎることで、金属に対する拒絶反応を起こす。

説明の通り、現在金属アレルギーではない方も、今後そうなる可能性はあります。

また、アレルギー反応を引き起こす金属は、人によって異なります。同じ花粉症でもスギ花粉に強く反応する人もいれば、ブタクサ花粉に強く反応する人がいるのと同じです。

それでも、アレルギーを起こしやすい素材と起こしにくい素材があるのは事実です。鉄や銅、亜鉛などはアレルギーを引き起こしやすい素材と言われていますが、中には「同じ素材でも特定のブランドではアレルギーが起こらなかった」という話も聞きます。

果たして同じ素材でもアレルギー症状に違いはあるのでしょうか!?時計に使われる最もポピュラーな素材である、ステンレススチールで説明していきたいと思います。

ブランドによってアレルギー反応が異なる理由

ステンレススチールにはアレルギーを起こしやすいニッケルが含まれており、一般的には金属アレルギーが起こりやすい素材として知られています。

しかし、同じステンレススチールでもブランドによって使用している種類が異なるため、一概にすべてのステンレススチールの時計でアレルギーが起きやすいとは言えません。

ステンレススチールの種類で、もっとも有名なのは【ロレックス】のオイスタースチールと呼ばれる『904L。「スーパーステンレス」とも呼ばれ、腐食や錆び、酸などに対して優れた耐性を持っています。その反面、加工技術が難しく【ロレックス】をはじめとした優れた加工技術を有するブランドでしか使われることはなく、当然価格帯も高くなります。「【ロレックス】ではアレルギー反応が起こらなかった」という声はしばしば聞かれ、この『904L』は比較的アレルギーが起きないと言われております。

※前述の通り、アレルギー反応は個人差があるため注意は必要です

金属アレルギーの方におすすめの素材

昔は、金属アレルギーの方が時計を着用するのは難しいと認識されていました。しかし、現在は研究が進み、アレルギーを起こしづらい素材が続々と登場しています。ここでは金属アレルギーの方におすすめの素材を紹介していきます。

チタン

金属アレルギーを起こしづらい素材として、もっとも有名なのが《チタン》素材です。

表面に乾式メッキが施されているため、耐食性を持つ酸化皮膜ができ、金属が溶け出しにくくなっております。金属アレルギーは溶け出した金属が触れている肌から体内に入り込むことで引き起こされる症状です。そのため、そもそも金属が溶け出しにくければ金属アレルギーは起こりづらいといえます。特に日本人はチタン素材のアレルギー反応を起こす人が少ないと言われており、人工関節やインプラントなど医療用にもよく使用されています。

現在当店にある《チタン》素材のおすすめモデル
⇩⇩⇩

【オーデマ ピゲ】
『ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ』 TI/CE
「Ref.26405CG.OO.A004CA.01」

チタン/セラミックケースを採用し、ラバーストラップを組み合わせた、金属アレルギーの方には最適なモデルです。

商品詳細ページは金額部分をクリック⇒¥5,555,000円(税込)

セラミック・カーボン

《セラミック、カーボン》素材は非金属のため、金属アレルギーは起きません。

丈夫で傷がつきにくい特徴を持つ《セラミック、カーボン》ですが、これらの素材はステンレスやゴールド素材のように傷がついても研磨することができないため注意が必要です。また、ケースやブレスレットが《セラミック、カーボン》素材でも、裏蓋やバックル部分はステンレスであることも多いため、こちらも購入前に確認する必要があります。裏蓋がシースルーバックになっているものは、サファイアガラスを用いたものが多く、比較的アレルギーが起きづらいので、おすすめです。

現在当店にある《セラミック、カーボン》素材のおすすめモデル
⇩⇩⇩

【ウブロ】
『クラシックフュージョン トゥールビヨン ヨシダスペシャル』BLACK CERAMIC
「Ref.505.CM.1470.RX.MYOS」

ケースに艶やかな質感を持つブラックセラミック、ベゼルにはマットな質感のブラックセラミック、そしてブラックのラバーストラップを組み合わせた、2021年新作の「YOSHIDAスペシャル」限定18本のタイムピースです。

商品詳細ページは金額部分をクリック⇒¥5,280,000円(税込)

金属アレルギー症状を軽減するための対処法

金属アレルギーは、初めのうち問題がなくても、長年時計を着用していて突然発症してしまうこともあります。そうなってしまうと、時計の着用を控えるか、アレルギーが起きづらい素材のものに買い替える必要があります。しかし、一生使えると思って購入した高級腕時計を、アレルギーが理由で手放してしまうのは、、、ここでは出来る限りそうならないために、金属アレルギーを軽減するための対処法をご紹介していきます。

ストラップの変更

ブレスタイプですと、どうしても腕周り全面に金属が触れてしまいますが、ストラップを変えることによって、金属が触れる面積を減らすことができます。「革ベルト」や「ラバー」でも大きく改善されますが、何より良いのは「NATOベルト」ではないかと思います。

ちなみに、時計本体にも「NATOベルト」が通されるため、裏蓋部分の金属面との接触部分も限りなく少なくなります。デザイン性も良く、シーズン問わず使えるおすすめの仕様です。

また、【チューダー】などでも採用されている「ブンドストラップ」も、アレルギー対策にはバッチリだと思います。

肌に触れる部分を軽減する

どうしてもブレスタイプで着用したい方に関しては、やはりなるべく肌に触れないようにすることがポイントになります。そのためには、ブレスレット調整において通常よりも少し緩めに設定し、隙間を開けましょう。(※ただし、緩めることで伸びが発生する可能性が高まります)また、裏蓋に保護シールなどを張れば、本体との接触を極力避けられるため、おすすめしております。

まとめ

いかかでしたでしょうか。

金属アレルギーの方でも着用できる時計の素材や、症状を軽減する対処法をご紹介いたしました。大好きな時計をアレルギーだからといって諦めるのは悔しいですよね。金属アレルギーの方は是非、今回紹介したおすすめ素材や対処法を参考にしてみてください!

今回もこの記事をご覧いただいたことで、高級腕時計に興味を持ってくだされば幸いです。

ではまた!!

コミットtv 八木コラム