みなさま、こんばんは。

ここ数年、高級時計業界でも常に話題の中心となっている「ラグジュアリースポーツウォッチ」通称”ラグスポ“。【パテックフィリップ】『ノーチラス』、【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク』、【ヴァシュロンコンスタンタン】『オーヴァーシーズ』を筆頭に、その人気と価値はとどまることを知りません。しかし、一方で人気が故に簡単には手にできない価格にまでなってしまったことも事実。

そこで、今回はまだ比較的手にしやすい価格帯で、《ネクスト ラグジュアリースポーツ ウォッチ》と言われる可能性があるモデルをご紹介していきたいと思います。ぜひとも最後までお楽しみください。

【ジラールペルゴ】
『ロレアート』

1本目は、スイスの老舗高級時計ブランド【ジラールペルゴ】の名機『ロレアート』。

1975年の誕生当初はクオーツ時計として販売され、機械式時計としてレギュラーコレクションになったのは、意外にも2016年~2017年と、まだまだ新しいモデルです。特徴でもある八角形のベゼルに円を組み合わせ、ブレスレットが一体化されたデザインを見ると、先述した『ノーチラス』や『ロイヤルオーク』と同じく、”ジェラルドジェンタ”氏がデザインしたのではないか!?と言われていたほどです。(実際には違う)

『ロレアート』はバリエーションが豊富で、ケースサイズ・ダイヤルカラー・素材・ブレスレットの仕様など、様々なラインアップを揃えていることも人気の理由です。現在コミット銀座(以下:当店)でも多数取り扱いがございますが、直近の動きは以前よりも明らかに速く、価格も上がってきており、その注目の高さを伺えます。

【パルミジャーニ・フルリエ】
『トンダ コレクション』

続いてご紹介するのは、スイスの新進気鋭高級時計ブランド【パルミジャーニ・フルリエ】の代表的なコレクションライン『トンダ コレクション』シリーズ。同シリーズは『トンダGT』と『トンダPF』が展開されており、現在どちらも非常に人気が高まっているモデルです。

トンダGT

ドライバーの負担を軽減するための技術が駆使された、長距離を快適に走行できる自動車を指す”GT”。その名を冠したコレクション『トンダGT』の最新作は、最もコレクション数の多い『トンダ』シリーズです。

トンダPF

【ブルガリ】の時計部門責任者で、『オクトフィニッシモ』の生みの親の一人でもあった”グイド・テレーニ氏”監修による初のコレクション。創設以来愛されてきた『トンダ』のデザインを一新し、ダイヤル12時位置には縦長の楕円の中に【PF】ロゴが配され、新たなエンブレムとなっています。

【ローラン・フェリエ】
『スポーツ オート』

続いては、スイスの実力派高級時計ブランド【ローラン・フェリエ】から、2022年新作モデルとして登場した『スポーツ オート』。

同社初のラグジュアリースポーツモデルとして、2019年に発表された『トゥールビヨン グランスポーツ』のデザインを踏襲し、ケース素材にはグレード5チタンを採用。丸みを帯びたベゼルにトノー型のミドルケースを合わせ、【ローラン・フェリエ】の特徴でもあるボール(たまねぎ)型のリューズを装着した、同社を象徴するようなモデルです。

個人的には【パテックフィリップ】『ノーチラス』の近未来バージョンのようで、まだ市場に出回っている数は少ないですが、今後人気が出るオーラを放った1本だと感じます。

【チャペック】
『アンタークティック 』

最後にご紹介するのは、【パテックフィリップ】創業者のひとり”チャペック”氏が創業した【チャペック】初のラグジュアリースポーツコレクション『アンタークティック』。

一体型ブレスレットを採用し、【チャペック】の頭文字を型取ったCシェイプと、ケースサイドに施した溝が特徴のこちらのコレクションは、『パサージュ・ドゥ・ドレーク』と『ラトラパンテ』というモデルが展開されております。

パサージュ・ドゥ・ドレーク

以前、私が2022年新作モデル欲しいランキングでも4位に選ばせていただいた『パサージュ・ドゥ・ドレーク』。

3次元に刻印したギョーシェ彫りと、全体に影の陰影と遊びを作り出す非定型のトラぺゾイド(台形)モチーフを組み合わせて作ったユニークなフランケ・ダイヤルは「Stairway to Eternity(永遠への階段)」と呼ばれ、観る者を魅了する仕上がりとなっています。

ラトラパンテ

スプリットセコンドクロノグラフを搭載し、【チャペック】の技術力とデザイン美学の高さを象徴した『ラトラパンテ』。

この複雑な機構の動力となっているのは、クロノード社と共同で製作された自社製ムーブメント「Cal.SHX6」。クロノグラフを容易に操作できるように設計し、文字盤から覗くコラムホイール、クランプ、水平クラッチ、レバー等の動作は、時計好きなら一度は実物を観てみたいと思わせる逸品です。こちらのモデルは2022年の新作であり、世界限定99本の希少品。もしお持ちの方がいらしゃいましたら、是非とも見せていただけますと嬉しいです!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

《ネクスト ラグジュアリースポーツ ウォッチ》と題し、4ブランドから6モデルをご紹介させて頂きましたが、どれも純粋にカッコいいと思えるモノばかりで、改めて高級時計の魅力を感じることが出来たのではないかと思います。

本日ご紹介した【ブランド】『モデル』を知らなかった!という方も多かったかと思いますが、実際に人気・実力を兼ね備えたブランドは多数存在しております。そう思うと、ご自身の目で見て、純粋に「カッコいい!」「着けてみたい!」と思える1本は、まだまだ選択肢が多そうですね。

今回も、この記事を見てくださったことで、高級時計に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

ではまた!!