皆さまこんにちは
今回は少しマニアックな「時計の厚み」=ケース厚についてお話ししていきます。
「時計の厚み」と聞くと、「大して関係ないだろ」と思われがちですが、実はその着け心地やおさまりは大きく違います。そんな意外と重要で外せないポイントである「時計の厚み」について、今回は実際に着けた「着用感」なんかも話に織り交ぜてご紹介させていただきます。
是非ともご自身に合った時計選びの参考にしていただければ幸いです。
ケース厚とは
「時計の厚み」とは、ケースの厚さ(=ケース厚)を指します。※以下【ケース厚】表記
何によって変わるかと言えば、搭載されているムーブメントや機能によるものです。
一般的に「薄型」は10mm以下、7mm以下ともなると「超薄型」とも言われます。
※ケース厚:【約6.3mm】「超薄型」モデル
逆に【ケース厚】が15mm以上ある場合は「デカ厚」などと言われたりします。
※ケース厚:【約15mm】「デカ厚」モデル
実際に比較すると、その見た目は大きく違い、ご自身の腕周りや身体全体のバランスによって見え方が変わる時計にとってはケースサイズだけではなく、厚みにも気をつかうことはとても大切なポイントであると言えます。
実際の着用写真を基にした【ケース厚】をご紹介
それではここからは、実際に私が4つのサイズの時計を着け比べ、解説させていただきます。
ご参考までに私の腕周りは約16cmです。画像を参考に、ご自身のサイズ感をイメージしていただきながらご覧ください。
Ⅰ.ケース厚:【約6.3mm】
オーデマピゲ ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー ウルトラシン TITANIUM 「Ref.26586IP.OO.1240IP.01」
ウルトラシンと名前が付く通り、圧巻の「超薄型」である、オーデマピゲ ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー ウルトラシン TITANIUM「Ref.26586IP.OO.1240IP.01」
オーデマ ピゲの最新テクノロジーを駆使した傑作となっており、自動巻きの永久カレンダー機能を搭載した時計の中で、最も薄いとされているモデルです。
その着け心地は抜群のひとこと。
シャツの袖にもスッキリ収まる薄さでありながら、ケース径は41mmと存在感もあり、腕周りがしっかりされている方でも似合いますね。
Ⅱ.ケース厚:【約11.5mm】
ロレックス エクスプローラーⅠ 「Ref.114270」
ロレックスの定番モデルでもあるエクスプローラーⅠ。
こちらのケース厚「約11.5mm」は、薄すぎず厚すぎず、スタンダードなサイズ感です。腕周り16cmの私にはフィット感が抜群で、快適な着け心地です。
一方で、ケース経は36mmのため、腕周りが18cm以上の方ですと少しボリューム感が足らない印象に映るかもしれません。
高級時計然り、一般的な時計の平均ケース厚が10mm~13mmと言われておりますので、最も着用しやすいサイズ感だと思います。特に、初めて高級時計を購入する方で、厚みに迷われている方にはおすすめのサイズ感ですね。
Ⅲ.ケース厚:【約12.5mm】
ロレックス デイトナ エルプリメロ 黒文字盤 SS 「Ref.16520」
ロレックスにおいて不動の人気を誇る『デイトナ』は、全てにおいてバランスの取れたデザインと言っても過言ではないでしょう。
先ほどご紹介した『エクスプローラーⅠ』同様に、12.5mmという【ケース厚】はスタンダードなサイズ感であり、着ける人を選ばないモデルです。
こちらは手首の収まりは良かったものの、若干ですがケース・ブレスの付け根付近に浮きが見られます。私の腕周りでは、このくらいの厚みがギリギリかもしれません。もちろん人それぞれ手首の形状は違いますし、着けられる位置によっても微妙に変わりますので、その点は実際に試着されることをお勧めします。
Ⅳ.ケース厚:【約15.0mm】
ロレックス シードゥエラー SS 「Ref.126600」
2017年にバーゼルワールドで発表された、シリーズ誕生50周年記念モデルであるシードゥエラー「Ref.126600」。
約15mmという【ケース厚】は、1,200mの深海で耐えられるだけのスペックが搭載されているのを考えると当然とも言えますが、「デカ厚」と呼ばれるだけあり、やはりボリューム感がもの凄いですね。
手首周り約16cmの私がこのモデルを着けこなすのは、、、中々難しいです。もし着ける場合は、過酷なトレーニングによる全体的な筋力UPが必要になるでしょう(笑)
ちなみに、シードゥエラーよりも深く潜れる
「ロレックス ディープシー Dブルー SS Ref.126660」は
ケース厚:【約18mm】と「極厚」モデルです。
驚異の3,900m防水。納得せざるを得ない太さですね。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
高級時計を選ぶにあたって、着け心地はとても重要です。そんな着け心地を左右するポイントとして【ケース厚】は大きな要素の1つとなります。また、全体のバランスを含め、自分にあった【ケース厚】を知ることで、時計をカッコよく着けこなせることは言わずもがなです。
意外と注目されづらいところではありますが、こういった角度から高級時計を見ていくのも面白いと思います。
ではまた!!