みなさま、こんばんは!

今週も新連載の今さら聞けないシリーズをお届けしていきたいと思います。この新企画では、高級腕時計にあまり詳しくない方、これから勉強していきたい方へ向けて「今さら聞けないよ!」といった、高級腕時計の基本的な事をわかりやすくお伝えしていきます。

第8回目となる今回は

高級腕時計入門編】:革ベルト

腕時計の『ベルト』は、時計を腕に着けるという役割はもちろん、付け替えることで時計全体の印象を変えることもできます。ご紹介する『革ベルト』は、シックで高級感のある雰囲気が特徴です。しかし、一口に『革ベルト』と言っても、牛革やワニ革等さまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがございます。今回は、そんな『革ベルト』について詳しく解説していきたいと思いますので、是非とも最後までお楽しみください。

『革ベルト』とは?特徴を解説

革ベルト』=「ファッション性の高いベルト

『革ベルト』とは、天然皮革で作られた『ベルト』を指し、よりフォーマルでシックな印象を抱かせ、ドレスウォッチに多く採用されています。動物の革という性質上、柔らかく、そして腕馴染みが良く、それでいて価格も『金属ベルト』より安い特徴があります。

『革ベルト』のメリット・デメリット

続いては『革ベルト』のメリット、デメリットをそれぞれ紹介していきます。

『革ベルト』のメリット

『革ベルト』の最大のメリットは、そのラインアップが豊富であることです。『革ベルト』は使われる素材によって質感が大きく異なり、同じ素材でも使われる部位によって、さらに違いが生まれます。また、色合い(カラー)もそれぞれ異なるため、時計の素材やデザインに合わせて、さまざまな組み合わせを楽しむことが出来るのです。

その他にも、『金属ベルト』よりも軽く、腕馴染みも良いため、長時間着けていても疲れにくい利点があります。

『革ベルト』のデメリット

『革ベルト』の最大のデメリットは、こまめに手入れをしていないと、すぐに痛んでしまうことです。『金属ベルト』とは異なり、汗や水を吸収してしまうため、手入れを怠ると臭いや痛みへとつながってしまいます。雨や水滴はもちろん、汗をかく運動や夏場の使用は控えたほうが良いでしょう。ただ、こまめに手入れをしていてもなお、『金属ベルト』と比べると寿命が短く、定期的なベルト交換は必要となってしまいます。

『革ベルト』の種類一覧

『革ベルト』は、使われる素材によって質感や特性が異なります。ここでは『革ベルト』の各種類を解説します。

カーフレザー

「カーフレザー」とは、生後6ヶ月以内の仔牛の皮をなめしたものです。とても柔らかく、腕に馴染む優れた着用感が特徴です。腕時計だけではなく、靴やお財布などさまざまなレザーアイテムに使われるポピュラーな皮革です。

クロコダイルレザー

「クロコダイルレザー」とは、アフリカに生息するワニの皮で、『革ベルト』の中でも最高品質に位置する素材です。他のワニと比較してウロコ模様が細かいのが特徴で、高級感を味わえます。また、『革ベルト』の中でも比較的汗や水に耐性があるのも魅力です。

同じワニ革で”アリゲーター”と呼ばれるモノがありますが、”クロコダイル”に比べウロコ模様が長方形になっています。養殖によって安定して供給されているため、クロコダイルよりも入手しやすい特徴があります。

オーストリッチレザー

「オーストリッチレザー」とは、ダチョウの皮を使ったレザーです。羽を抜いた後に残る「クィルマーク」と呼ばれる独特の羽軸模様が特徴で、重厚な革質で耐久性に優れています。その独特な模様と色が魅力ですが、汗染みが残りやすいデリケートな素材でもあります。

リザードレザー

「リザードレザー」とは、トカゲの皮を使い、細かなウロコ模様できれいな発色が可能なレザーです。レディースウォッチに採用されることが多く、耐久性にも優れています。ワニ革よりもお手頃な価格で、手が届きやすいのも魅力です。

コードバンレザー

「コードバンレザー」とは、馬の臀部(おしり)の皮を使ったレザーです。繊維密度が高いため、牛革に比べて約2倍の強度を誇ります。「革のダイヤモンド」と呼ばれるほどの光沢感が特徴で、ランドセルや革靴などにも使われています。

『革ベルト』を長持ちさせる方法

高級腕時計を魅力的に演出してくれる『革ベルト』ですが、デメリットで上げたように適切なケアが必要です。ここでは『革ベルト』を長持ちさせるポイントをご紹介していきます。

使用する間隔を空ける

1つ目のポイントとして『革ベルト』を最も長持ちさせる方法としておすすめするのは、使用後”3~4日”ほど期間を空けて使用していくことです。直接肌に触れる革製品は、汗なども染み込みやすく、毎日休ませずに使用してしますと、革がどんどんと傷んでいってしまいます。

汗や水滴がついたらきちんと拭く

2つ目のポイントは、汗をかいたり、水滴が付いてしまった際に、即座に柔らかい布などで拭きとることです。自分自身ではそこまで気にならない場合であっても、湿気が”ゼロ”なんてことはほぼありませんので、定期的に拭き取る習慣をつけておくことがベストです。

丁寧に着脱する

『革ベルト』は『金属ベルト』と比べて柔らかく繊細な素材です。そのため、3つ目のポイントとして、着脱は優しく丁寧に行なうようにしましょう。耐久性の強い『金属ベルト』と同じように扱ってしまうと、『革ベルト』を傷つけてしまう恐れがあります。着用する際は、きつく閉めすぎず、革が引っ張られないように、少し余裕のあるサイズ感にすることをおすすめいたします。

まとめ

『革ベルト』の特徴や種類について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

『革ベルト』は、選ぶ素材や色合い(カラー)によって、腕時計の雰囲気を大きく変えることができます。是非とも、ご自身の好きな『革ベルト』を探し、大切な愛機を楽しんで使って頂ければと思います。

今回も、この記事を見ていただいたことで高級腕時計に興味を持っていただければ幸いです!

ではまた!