みなさま、こんばんは!

今年、新色を纏って登場し、一躍話題となった【ロレックス】『GMTマスターⅡ』。目を惹くベゼルカラーが特徴でもあり注目の的となったことはもちろんですが、今回、話題となった大きな要因のひとつが

レフトハンドモデル(左利き用)

であったこと。

そこで今回は、基本的には右利き用の高級時計が多い中、【ロレックス】から発表されたこのモデルを筆頭に、普段あまり日の目を浴びることの少ない《レフトハンドモデル》に注目し、ご紹介していこうと思います。左利きの方は、特に必見の内容になりますので、是非とも最後までお楽しみください。


【ロレックス】
『GMTマスターⅡ』緑×黒ベゼル
「Ref.126720VTNR」

出典:ロレックス

1本目にご紹介するのは、冒頭でもお話しした2022年新作【ロレックス】『GMTマスターⅡ』「Ref.126720VTNR」。

通常、ムーブメントの精度においては、必ず「姿勢差」と呼ばれるものが存在し、着用方法によって精度が変わると言われております。ですので、右利き用に作られている時計を、左利きの方が着用される場合、通常よりも精度が落ちると一般的に言われています。

同モデルは、ムーブメントの向きを反転させ、尚且つ既存の『GMTマスターⅡ』と同じ精度を体現しているというのだから、その技術力の高さはさすが【ロレックス】と言えるでしょう。

これから順次、正規店での販売がスタートしていくと思いますが、人気となることは間違いなさそうですね。【ロレックス】に左利きのお客様が増えるのではないかと噂されています。当店にも実機が入荷いたしましたら、コミットTVにて一早く皆様にご紹介しますね。


【タグホイヤー】
『モナコ クロノグラフ』スティーブ・マックィーン
「Ref.CAW211D.FC6300」

2本目にご紹介するのは、スティーブ・マックィーンモデルとしても有名な【タグホイヤー】『モナコ クロノグラフ』。

異色のレース映画『栄光のル・マン』で、レーサー役のスティーブ・マックィーンが着用していたことで人気に火がついた『モナコ』。当時、「Cal.11」を搭載した世界初の自動巻きクロノグラフであり、かつ世界初の「角型防水ケース」を採用した時計として人気を博しました。

⇩⇩詳しく知りたい方はこちらの動画をご視聴ください⇩⇩

ちなみに、当時のオリジナルモデル「Ref.1133」は《レフトハンド》仕様ではなく右利き用。今回ご紹介のモデルは、スティーブ・マックイーンが映画で着用していたレーシングスーツのデザインを文字盤に表現し、現代版として《レフトハンド》仕様で製作されたモデルなのです。色々な背景を聞くと、左利きにはたまらないモデルですね。


【パネライ】
『ルミノール 1950 クロノ モノプルサンテ レフトハンド 8デイズ』
「Ref.PAM00579」

3本目にご紹介するのは、世界限定300本で発売された【パネライ】のレフトハンドモデル『ルミノール 1950 クロノ モノプルサンテ レフトハンド 8デイズ』「Ref.PAM00579」。

【パネライ】と言えば、実はレフトハンドモデルが多数展開されていることでも有名です。公式ホームページにもレフトハンドが製作された経緯が以下のように記載されているほど。

“パネライの特徴となっているリュウズプロテクターがケースの左側に配されたモデルは、1950年代に誕生しました。これは、時計を右手に着ける必要があったイタリア海軍の特殊潜水隊員の要望に応えるためでした。彼らはコンパスや水深計を左の手首にすでに装着していたからです。”

【パネライ】は、時計のデザインを”使用目的のためにあるべきだ”という原則のもと、商品製作しております。レフトハンドはまさにそれが体現された1本と言えるでしょう。

今回ご紹介のモデルは、雰囲気漂うブラウン文字盤にサンドイッチ構造のインデックスを配し、ヴィンテージライクな革ベルトを装着したクラシカルな1本。【パネライ】初となる自社製クロノグラフムーブメント「P.2004」を搭載しております。


【チューダー】
『ぺラゴス LHD』
「Ref.25610TNL-0001」

出典:チューダー

4本目は【チューダー】のダイバーズウォッチから、レフトハンドモデル『ぺラゴス LHD』「Ref.25610TNL-0001」をご紹介します。

LHD(Left-Hand-Drive)と名付けられたこちらの『ぺラゴス』は、当時(1970年代)フランス海軍から左利きダイバーのためのモデル製造を依頼され、開発されました。

この現行モデルは、軽量で屈強なチタン素材を使用し、容易にサイズ調整が可能なスライド式のクラスプを採用した、まさにダイバーズウォッチに相応しい実用性の高い1本です。

出典:チューダー

1969年に「Ref.7021」で採用された美しいダイヤルに、【チューダー】の代名詞的ともいえる”スノーフレーク”針、モデル名を強調した赤字の「PERAGOS」と、バランスの取れたデザイン性の高いモデルとなっています。交換用のラバーストラップも付属し、まさに汎用性抜群のレフトハンドモデルですね。

まとめ

今注目のレフトハンドモデルはいかかでしたでしょうか。

日本の人口の約11%が左利き=11人に1人と考えると、現在登場している高級時計のレフトハンドモデルは何だか少ない気もしますね。今回の【ロレックス】新作『GMTマスターⅡ』を皮切りに、各社がレフトハンドモデルを発表してきたら面白いなと思います。

今回もこの記事を見て頂き、高級時計に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

ではまた!

コミットtv 八木コラム