皆さんこんにちは!
いきなりですが、良く店頭で接客させていただく際に
「防水性はどうですか?」
「日常生活では問題ないですか?」
というようなご質問を受けることがございます。
やはり、何十万何百万、高いものだと何千万円とする高級時計。皆さまが【防水性能】に気をかけるのは当然だと思います。
しかし、実際は理解しているようで、理解できていない【防水性能】
今回はそんな【防水性能】にフォーカスを当ててお話ししていきたいと思います。出来る限り簡潔にわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください!
【防水性能】とは!?
【防水性能】とは、大きな定義でお話しすると
「時計に水圧がかかる場合に、時計内への水の浸入を防ぐ性能」
のことを指します。
そして、防水表示とは
「その深さの水圧に耐えられる」
ということを意味しているのです。
よく〇〇m防水と表記されているのを見ると思いますが、実はこれは〇〇mまで潜れるわけではなく、〇〇mの深さの水圧に耐えられるということなのです。
要するに、
300m防水であれば30気圧の防水機能がある≠300mの水深に耐えられる
ということです。
さらには、防水表記はあくまで水圧に耐えられるかどうかということですので、水の中で腕を激しく動かした場合などは、水深よりも水圧がかかり、表示されている水深の水圧に耐えられない可能性すらあるということです。
具体的な実例をもとに【防水性能】を見ていく
実際には表記されている水深の水圧に耐えられる。
そう聞いても、一般的な日常生活で水圧を気にするシーン。ましてや水圧がいくつか!?なんてことはなかなか調べることもないと思います。
そこでここからは、防水表示毎にどのようなシーンで対応できるのか、をご紹介していきたいと思います。
『日常生活防水(3~5気圧の防水想定)』
『日常生活防水(3~5気圧の防水想定)』とは、
おおよそ30m~50m防水を指し、気圧にすると3~5気圧を指します。
【具体的シーン】 ・雨や汗などに濡れても耐えられる 【気を付けなければいけない!】 ・ゲリラ豪雨など水が激しく時計にかかる場合は注意!
『100m防水(10気圧の防水想定)』
『100m防水(10気圧の防水想定)』とは、
おおよそ100m以下の防水を指し、気圧にすると~10気圧を指します。
【具体的シーン】 ・軽めのマリンスポーツなどを楽しめる (※川辺やビーチなどでの比較的激しくない場合を想定) 【気を付けなければいけない!】 ・水中で激しく手を動かすと10気圧を超える可能性あり。 ・プールに飛び込んだりするのも気を付けるべき。
《代表的なモデル》
【ロレックス】『オイスターパーペチュアル34』 ブライトブルー文字盤
「Ref.124200」
世界初の防水腕時計として発売された【ロレックス】の堅牢性を象徴するモデルです。卓越したクロノメーター精度、防水性オイスターケース、そしてパーペチュアルコレクションの基本的な特徴のすべてを備えています。
『300m防水(30気圧の防水想定)』
『300m防水(30気圧の防水想定)』とは、
おおよそ300m以下の防水を指し、気圧にすると~30気圧を指します。
※ちなみに、200m防水以上のモデルから『ダイバーズウォッチ』と言われます。
【具体的シーン】 ・300m防水は潜水業務を行う本格的なダイバー用 ・潜ることを想定しており、耐圧性も〇、ハイスペックな性能 ・ほとんどのマリンスポーツに対応可能 【気を付けなければいけない!】 ・日常生活レベルでこの性能があれば、水に恐れることはまずない!
《代表的なモデル》
【ロレックス】『サブマリーナー デイト』
「Ref.116610LN」
300mの防水性能を完備し、真のプロダイバー向けに開発された【ロレックス】の代表作。『ダイバーズウォッチ』=『サブマリーナー』といっても過言ではない程の知名度を誇ります。また、潜水時間を計測するための回転ベゼルが備えられた世界初の『ダイバーズウォッチ』としても有名なモデルです。
『1000m防水以上(100気圧の防水相定)』
『1000m防水以上(100気圧の防水相当)』とは、
おおよそ1000m以上の防水を指し、気圧にすると100~気圧を指します。
【具体的シーン】 ・太陽の光が一切届かず、想像を遥かに超えた水圧がのしかかる暗黒の深海も〇 究極の防水機能を備えた『ダイバーズウォッチ』 水の中で最高峰の視認性と耐圧性 【気を付けなければいけない!】 特になし
《代表的なモデル》
【ロレックス】『シードゥエラー』
「Ref.126600」
【ロレックス】最高峰の防水性能を誇るモデルであり、『サブマリーナー』同様にダイバーズウォッチを牽引してきた存在。その防水性能はなんと1220m!!もはや日常生活での使用であれば、壊れることが皆無と言っても過言ではないほどのスペックですね。
《代表的なモデル》
【ロレックス】『シードゥエラー ディープシー』D-BLUE
「Ref.126660」
更に驚異的なスペックをもつモデル
『シードゥエラー』を更にアップグレードした『シードゥエラー ディープシー』
その防水性能は驚異の・・・3900m!!!
もはやハイスペック過ぎて驚きですね(笑)ジェームズ・キャメロンによる水深約11,000mのマリアナ海溝の海洋最深部への歴史的単独潜水を記念し、発表された『ディープシー』。【ロレックス】におけるダイバーズウォッチの最高峰モデルです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高級時計を購入する際に、多くの方が【防水性能】というよりも、水に触れて壊れないかを気にされるかと思います。日常生活レベルで問題ないか!?のところですね。
今回、【防水性能】の意外と知らない実態をお伝えしたことで、ご自身の時計をしっかりと理解し、万が一何かあった際に冷静に対応をしていただければと思います。
ぜひこの内容をご覧になっていただいたことで、【防水性能】を少しでも理解していただき、高級時計を買う際の1つのポイントとしても見てもらえればと思います。
ではまた!