みなさま、こんばんは!

世界各国の著名なコレクターやディーラー、ショップオーナー、オークショナー等、約100名が集まり、それぞれのコレクションを披露し、交流を深める世界規模の集い

【VRA】(Vintage Rolex Asylum)

この由緒正しい集いに、今回初めてコミット銀座から私と鑑定士の金子が参加させていただきました。

披露される時計はオークションピースに匹敵するモノばかりで、特に【ヴィンテージロレックス】を中心とした、”ポールニューマン”や”カンジャー”、”トロピカル”や”ステラ”など、希少個体が目白押しでした。

ということで、全3回に渡り【VRA】で見た数々の希少個体をご紹介させていただきます。ラストを飾る今回は、希少ダイヤルを搭載したモデルをピックアップしましたので、ぜひ最後まで楽しんでご覧ください!

またYouTubeでも世界のコレクターへのインタビュー動画を配信していますので、この機会に是非ご覧ください!!

『デイデイト』「Ref.18238」”ステラダイヤル”(ピーチ)

【ロレックス】の中でもレアマテリアル素材のみで作られている『デイデイト』の5桁モデル「Ref.18238」。

『デイデイト』には様々な素材が文字盤に採用されていますが、こちらの個体に搭載されているのは、その中でも特に希少とされる”ステラダイヤル”。中東向けに1970年初頭からの数年間のみ製作され、様々なカラーバリエーションにて展開されていたようですが、現存する個体は非常に少なく、海外オークションなどで高額にて取引されています。

そんな”ステラダイヤル”の中でも激レアとされているのが、こちらの個体に搭載されている”ピーチ”です。オレンジともサーモンとも言えないこの絶妙なカラーリングは、吸い込まれるような美しさですね。

『デイデイト』「Ref.18239」”ステラダイヤル”(ファイヤーレッド)

続いても、1本目同様に『デイデイト』から、18KWG(ホワイトゴールド)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.18239」。

こちらの個体にも、先程ご紹介した希少な”ステラダイヤル”が搭載されており、カラーはこれまた珍しい”ファイヤーレッド”。この色味も初めて拝見しましたが、美し過ぎます!またダイヤインデックスの他、トリチウムのインデックスもしっかり付いており、コンディションは抜群。18KWG(ホワイトゴールド)と”ファイヤーレッド”のコントラストは誰しも魅了されてしまうこと間違いありません。

『サブマリーナー』「Ref.1680/8」”カンジャーダイヤル”

1960年代中頃から生産されていた、18KYG(イエローゴールド)ケース・ブレスレット仕様の『サブマリーナー』「Ref.1680/8」。

こちらの個体には、オマーン国章である”カンジャー(短剣)”が印字された非常に珍しいダイヤルを搭載しています。中東のオマーンでしか販売されていないダイヤルということもあり、市場にはほぼ出回らない、まさにオークションピースと化しています。

そしてこのブラック『サブマリーナー』×”カンジャー”の組み合わせは、世界でも4~5本しか、その存在は確認されていないようで、今回お目に掛かれたこと、本当に感謝しております。

『デイトナ』「Ref.16528」”ブルーダイヤル”

『デイトナ』の中でも特に人気のモデルで、当店でも力を入れて取り扱っている「Ref.16528」。

そんな「Ref.16528」の激レア品として、世界で約12本ほどしか製造されていないと言われている”ブルーダイヤル”を搭載したこちらの時計は、製造された際に【ロレックス】で働く幹部の人に与えられた時計であったことから、通称”ザ・チェアマン”と呼ばれています。

そして、実は…当店保有の在庫にもこの”ブルーダイヤル”を搭載した「Ref.16528」があるのです!!!以前特集したYouTubeも公開していますので、この機会に是非ご覧ください!!

奇跡的に、現存する数少ない2本に出会うことができましたが、本来は一生に一度実機を見る機会があるかどうかのモデルだということは、くれぐれも勘違いなさらないようにお願いします(笑)

『デイトジャスト』「Ref.6075」”ハニカムダイヤル”

1950年代に生産されていた『デイトジャスト』「Ref.6075」。

こちらは”ハニカムダイヤル”を搭載した珍しい個体で、ベゼルはコインエッジ仕様、ケースは通常よりも少し厚みのある”オーバートーン”のヴィンテージ感溢れる一本となっています。

ダイヤルをよく見てみると、12時位置に加えて、6時位置にも”DATEJUST”が表記されている極めて珍しい個体となっています。こちらは、ドイツで見つかった個体とのことですが、どのような経緯でダブル表記されることになったのかは不明のようです。ただ、そのミステリアスなポイントが、現行品などには見られることの無い、【ヴィンテージロレックス】ならではの魅力なのではないでしょうか。

まとめ

3週に渡って【VRA】(Vintage Rolex Asylum)で見たオークションピースの数々をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

どの時計も普通ではお目にかかることができない”超”が付く程の希少個体ばかりで、マニアの方はもちろんのこと、あまり知らない方ですらも、興味をそそられたのではないでしょうか。かくいう私も、改めて高級腕時計の奥深さや、その魅力にどっぷりハマってしまったことは間違いありません。

毎回申し上げていますが、本当にこのような機会をいただけたことは幸せなことですし、この経験をしっかりと活かして、皆さまにより時計を好きになってもらえるよう、今後もたくさんの情報をお伝えしていければと思います。

ではまた!!

コミットtv 八木コラム