第6話 サムネイル
賢治
店主…聞いていいですか。
真贋って…どう見分けるんです?
店主
まず最初に言うね。
「ここを見れば一発」って言葉は、一発で信用を失う可能性があります。その時計ごとに異なる複数のポイントを丁寧に見ていくんです。
賢治
いきなり重い…。
店主
真贋は総合判断
直観や違和感を感じる知識は大切だし、当たっていることも多い。でも最終的には総合的に情報を整理して判断することが必要。
店主
(判断が難しい時計、そういう個体が一番胃にくる。)

① 真贋は「一発芸」じゃない:証拠の積み上げで

横長16:9。買取店カウンター。店主が『チェック項目』の積み木(外装・ムーブ・刻印・重量・書類・来歴)を積んでいき、最後に“総合判定”のスタンプを押す演出(文字なし)。賢治は『一発じゃないんだ…』と少し安心顔。くっきり線画、淡い彩色、上品なコメディ。
賢治
でもSNSで「ここ見れば即アウト!」って投稿を見ますよ。
ルーペで…みたいな。
店主
それは“当たっていることもある”けど、
プロが怖いのは当たりに寄せた精巧なハズレ。逆もしかりです。(当たりっぽい顔してるのに、中身が別人とか)

② 「ネットで買ったんですけど…」の破壊力:胃がキュッとなる3点セット

横長16:9。賢治がスマホを差し出し、画面には“購入履歴っぽいUI”の抽象アイコン(文字なし)。店主の背後に胃がキュッとなるような渦巻き演出。上品なコメディ。
店主
胃が痛くなる“あるあるセット”があってね。
相場より安い
説明がフワフワ(「本物だと思います」)
返品が渋い(「すり替え防止のためなど」)
賢治
②の“本物だと思います”…こわい…
店主
ネットの個人間取引では、希少モデルや探していたモデルも見つかるかもしれないけれど、リスクもあるわけです。自己責任とはいえ、慎重に検討したほうが肝要でしょう。

③ ルーペ登場!「ここ見れば一発」は本当に一発なのか問題

横長16:9。店主がルーペを持ち、賢治が期待顔。背景に“必殺技ゲージ”っぽい抽象メーターが出るが、半分で止まっている(文字なし)。
賢治
じゃあルーペで何を見るんです?
文字盤?刻印?針?…全部?
店主
“全部”が正解です。
ただし話を分けるとわかりやすい。
(A)違和感が出やすい外装
(B)一致しないと詰む可能性がある整合性
(C)最終的に安心感につながる来歴

④ 外装の違和感:きれいすぎ・揃いすぎ・元気すぎ(逆に)

横長16:9。店主が“元気すぎる部品”を指差し、賢治が『元気すぎるって何…』の顔。背景に“全員が新品の制服”みたいな抽象シルエット(文字なし)。
店主
最近は精巧に作られたものも多い。綺麗に寄せてくる
だから逆に、年代の割にピカピカすぎるとか、
夜光の色とか、違和感が出ることもあります。
賢治
夜光の色や光り方も違う?
店主
古いモデルは分かりやすい。
でも現行に近いモデルだとかなり精巧なものもある。

⑤ 整合性チェック:単体の“それっぽい”は信用しない(セットで見る)

横長16:9。店主がパズルのピース(外装・ムーブ・バックル・書類)を組み合わせて“ぴったり合うか”を見る。1ピースだけ微妙に形が違って浮く演出(文字なし)。賢治は汗。
賢治
でも番号とか刻印が合ってたら…安心じゃないですか?
店主
番号・刻印は大事。
でも今は、番号“だけ”合う個体もある。刻印の打ち直しをしている個体もある。
だから“番号+外装の特徴+ムーブの特徴+書類”みたいに、
整合性で詰めていくんです
店主
たとえると、免許証の番号は合ってるのに、
写真が別人の“奇跡の盛れ”だったら怖いでしょ。
賢治
盛れすぎ別人…怖い…。

⑥ 店主のメンタルが削れる“あるある三連撃”

横長16:9。店主の背後に“HPゲージ”っぽい抽象バーが3回減る演出(文字なし)。賢治は『ごめんなさい…』の顔。
店主
僕のHPが削れる三連撃、いきます。
①「時計本体のみ
②「正規で買ったはず“出所が不明”
③「鑑定は無料ですか?すぐ値段だけ
ここに「急いでます」が乗ると、慎重になる。
賢治
付属品を紛失したり、どこで買ったか記憶があいまいだったり…ありがちなんじゃないですか?
それに予定があって急いでるケースもあるんですよ…!
店主
ただ真贋は、急ぐほど慎重になるケースもあるのです。
真贋チェックの“筋”:プロが見ているのはこの3階層
  • 見た目の違和感(仕上げ、フォントの雰囲気、針・夜光の整合、ケース/ブレスの作り)
  • 構造とディテール(刻印の質感、パーツ同士の噛み合わせ、個体差の範囲内か)
  • 整合性と来歴(保証書・明細・購入経路、交換履歴、全体の一貫性)

※「一点で決める」より「複数点が一致する」ほうが判断が強いです。逆に、1点だけ派手に“正しそう”でも他が噛み合わないと要注意。

⑦ やると詰む行動:自己流クリーニング/分解/“謎の研磨”(第4話の別人)

横長16:9。賢治が“クロスでゴシゴシ”しようとして店主が止める。背景に『赤いSTOPサイン風の抽象アイコン』が3つ(文字なし)。コメディ。
賢治
じゃあ査定前に、ピカピカにして…(善意)
店主
そう、真贋の場面だと、傷も汚れも情報になることがある。
変に触ると、情報が消えて判断が難しくなるケースもあるんです。

⑧ 今日からできる“安全ムーブ”:情報を揃える

横長16:9。店主が『写真・付属品・明細・購入経路メモ』のチェックリストを指差し。賢治がスマホで“撮影”してメモする。背景は落ち着いた店舗。文字なし。
店主
不安なら、先にやることはこれ。
① 全体写真(時計・付属品)
② 付属品の保管(保証書・箱・コマ・明細)
③ 購入経路(レシート・領収書など)
これだけで相談の精度が上がる。万が一、時計を紛失してしまった際に、これらの情報があると助けにもなります。
賢治
なるほど…不安を抱えないためにも“揃える”か。
心が健康でいたいもんな。

結論:真贋は「一撃」じゃなく「整合性」。焦るほど“積み上げ”が正義

横長16:9。積み木がきれいに積み上がり、最後に『OK』の抽象スタンプが押される。賢治は安堵、店主は少しだけ笑う。文字なし。
賢治
じゃあ今日の結論は…
可能な限り、いかに情報を積み上げて備えておくか、かな。
店主
いいまとめです。
次回は相場の話をしてみましょうか。
今日からできる:真贋不安を減らす3つ
  • 購入経路と付属品を先に整理(情報が武器)
  • 自己流で磨かない・分解しない(情報を消さない)
  • 写真(全体/付属品/気になる箇所)で事前相談(精度が上がる)

※真贋は最終的に実機確認が前提になります。相場より極端に安い個体や返品条件が厳しい取引は、購入前相談が安全です。

NEXT EPISODE
第7話:その“相場”、どこの相場?(相場が3人いる話)
〜買取・販売・ネット・海外…相場が分裂して脳がバグる回〜
  • 「相場は見ました(ドヤ)」の参照元がバラバラ問題
  • “買取相場”と“販売相場”は別人だと気づく瞬間
  • 店主が例える「カレーの相場=家によって違う」理論
次回、相場、分裂ゥ
※次回予告は演出です(でも内容はだいたい本当)。

監修者のプロフィール

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