本日は“コミット銀座の鑑定士・スタッフが欲しいモデル7選”PART.2をお送りいたします。

高級時計店を訪れた際、時計業界に従事しているスタッフがどんな時計をしているのか?ついつい腕元に視線を送ってしまう方も多いのではないでしょうか。やはり、日々時計に囲まれて仕事をしている”プロ達”が身に着けている時計や、次に欲しいと思っている時計は、色々な意味で気になるところではないかと思います。

そこで、前回の”Part1”に続き、コミット銀座(以下、当店)の鑑定士・スタッフが実は狙っている時計を”“ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までお楽しみください。

↓↓PART.1をまだご覧になっていない方は、コチラよりご覧ください。↓↓

①【ロレックス】『エクスプローラーⅡ』「Ref.16570」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/explorer2/explorer2-286326/

最初にご紹介するのは、GMT機能やデイト表示等、実用性に優れた『エクスプローラーⅡ』「Ref.16570」。SS(ステンレススチール)製のスポーツモデルの中では、『デイトナ』と同様に白文字盤が販売されているコレクションです。『エクスプローラーⅡ』の白文字盤は、年代によってダイヤルの質感が異なるものや、経年変化により夜光が焼けた個体等、様々な違いが存在し、好みの風合いを探す楽しみがございます。後継機にあたる「Ref.216570」および「Ref.226570」は、ケースサイズが42mmへと大型化されていますので、日本人の腕に馴染みやすい40mmサイズの「Ref.16570」は、増々需要が高まるのではないでしょうか。

この【ロレックス】『エクスプローラーⅡ』「Ref.16570」を狙っているのは、YouTubeでもご紹介させていただいた、店頭スタッフの”芝田 右京“。最年少ながら、アメリカ留学経験を活かした流暢な英語によって、主にインバウンドのお客様対応をしてくれています。そんな彼は、文字盤カラーとバックルの仕様にこだわりはないようですが、購入するならトリチウム夜光の個体が良いとのこと。もちろん日本語も流暢に話せますので、店頭で見かけた際にはお気軽に声をかけてあげてください。(笑)

②【ロレックス】『デイデイト』「Ref.118235」

ロレックス デイデイト ピンク10Pダイヤ-1*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/day-date/day-date-38/
*「Ref.118235A」を引用

続いては、【ロレックス】の最上位コレクションとして1956年に誕生した『デイデイト』から、2001年から2019年頃まで製造されていた18KPG(ピンクゴールド)を採用したモデル「Ref.118235」をご紹介。『デイデイト』は、ゴールドやプラチナなどの無垢素材のみの展開であること、そして他のモデルには無い曜日表示と専用のプレジデントブレスが装着されていることもあり、【ロレックス】の中でも特別な位置付けとなっております。こちらは、マイナーチェンジが行われているモデルで、2004年頃にクラスプの板の中央がくり抜かれた仕様からプレート状へ変更され、2005年頃には素材が18KPG(ピンクゴールド)から18KERG(エバーローズゴールド)へ、2006年頃にはインナーリングにルーレット刻印が施されるようになっております。金無垢仕様でありながら、上品な大人の印象を持った美しいモデルですね。

こちらの【ロレックス】『デイデイト』「Ref.118235」を狙っているのは、店頭スタッフの”戸城 和紀“。紳士な容姿とは裏腹に、実は天然キャラでもあるのですが、そのギャップによっていつも場を和ませてくれています。そんな彼は、『デイデイト』「Ref.118235」の中でも、同系色のサンダストローマンダイヤルを備えた個体が欲しいそうです。40代になり、ゴールドモデルも自然と馴染んでくる世代でもありますので、表情が全く異なる上品なゴールドモデルにチャレンジしたいとのことです。

➂【パテックフィリップ】『アニュアルカレンダー』「Ref.5036/1G-017」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/annual-calendar-moon-phase-290635/

1996年に発表された『アニュアルカレンダー』のファーストモデル「Ref.5035」は、同年の”ウォッチオブイヤー”を受賞するという快挙を成し遂げました。その後継機として、わずか2年後の1998年に発表されたこちらの「Ref.5036」は、アリゲーターストラップ仕様からブレスレット仕様に変更されたのみならず、12時位置のパワーリザーブ表示と、6時位置のムーンフェイズが新しく追加されています。37mmのやや小ぶりなケースにアニュアルカレンダー機構を完璧なレイアウトでまとめた、【パテックフィリップ】の技術とデザイン力が魅力の玄人好みの一本と言えるでしょう。

こちらの【パテックフィリップ】『アニュアルカレンダー』「Ref.5036/1G-017」を狙っているのは、店頭スタッフの”里田 涼子“。一度でも彼女の接客を受けた方であれば、その温和で柔らかい雰囲気から発される関西弁に癒された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。お客様へはもちろん、当店スタッフにも最大限の気配りを常にしてくれる、店舗運営になくてはならない存在です。そんな彼女が欲しいモデルとしてこのモデルを挙げたことに、センスの良さを感じるとともに、早く腕に着けている姿を見たい!と、しみじみ思っています。(笑)

④【ロレックス】『デイデイト』「Ref.18038」シャンパン

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/day-date/day-date-250307/

先程ご紹介した『デイデイト』の中でも、1970年代後半から1980年代後半まで製造されていた、18KYG(イエローゴールド)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.18038」。ムーブメントは「Cal.1556」からクイックチェンジ機能を搭載した「Cal.3055」へとブラッシュアップされ、使い勝手が向上しています。資産性だけでなく、ステータス性も抜群の一本です。

こちらの【ロレックス】『デイデイト』「Ref.18038」を狙っているのは、店頭スタッフの”古小路(こしょうじ)拓磨“。一見すると強面(こわもて)ではありますが、接してみると実直で真面目、店頭ではまとめ役として皆から頼られている存在です。『デイデイト』のシャンパン文字盤を選ぶあたり、自分の風貌をしっかり理解しているな~と感じますね。(笑)戸城に続き2人目となる『デイデイト』選出ということもあり、プロも見惚れる程の美しさを持った時計だということがお判りいただけたのではないでしょうか。

⑤【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー』「Ref.3940R」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calender-287295/

名機「Cal.240 Q」を搭載し、次世代を担うパーペチュアルカレンダー搭載モデルとして1985年に発表された「Ref.3940」。ケース径36mmとやや小ぶりながらもインダイヤルのバランスが良く、大きさ以上に存在感があります。【パテックフィリップ】の名誉会長”フィリップ スターン”も愛用しており、時計好きを虜にさせるモデルでもありますね。1985年から2006年まで、20年以上も製造されていたロングセラーモデルの「Ref.3940」は、PT(プラチナ)、18KWG(ホワイトゴールド)、18KRG(ローズゴールド)、18KYG(イエローゴールド)の4素材で展開されていました。市場には18KYG(イエローゴールド)素材のモデルが比較的多く出回っている印象ですが、ダイヤル、裏蓋の仕様(クローズドバックもしくはシースルーバック)も様々なバリエーションが存在しており、奥が深い名機と言えるでしょう。

こちらの【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー』「Ref.3940R」を狙っているのは、YouTubeでメインMCを務める”八木 隆幸“。明るくハキハキとしたキャラクターの印象が強いと思いますが、非常に真面目な性格で努力家でもあります。接客の顔、スタッフのまとめ役としても活躍しており、YouTuberとセールスの二足の草鞋を履き、日々コミット銀座を引っ張ってくれています。そんな彼は、バースイヤー1988年個体の「Ref.3940R」が欲しいようです。これまで『アニュアルカレンダー』、『ワールドタイム』を実際に使用し、身だしなみにこだわりを持っている彼だからこそのチョイスだと思います。

⑥【A.ランゲ&ゾーネ】『ダトグラフ』「Ref.403.035」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/datograph-9/

続いては、1999年に発表され、機械式時計好きならば誰もが一度は憧れるであろうモデルの一つ『ダトグラフ』。2012年にパワーリザーブ表示が追加され、『ダトグラフ アップ/ダウン』としてリニューアルを果たしていますが、こちらは初代のモデルとなります。アップ/ダウン表示によって利便性は向上しましたが、デザイン面ではクラシックなこのモデルも根強い人気があり、ムーブメントは機械式時計の中で最も美しいとも称される「Cal.L951.1」を搭載しております。シースルーバックから覗くその美しさは、思わず溜め息が出るほどです。39mmのPT(プラチナ)ケース×ブラックダイヤルは、機械式時計の王道とも言える組み合わせであり、いつか手にしたい、そう思わせる至高の一本ですね。

こちらの【A.ランゲ&ゾーネ】『ダトグラフ』「Ref.403.035」を狙っているのは、ドクターの愛称でもお馴染みの鑑定士”伊藤 謙三“。当店の公式YouTube COMMIT TVでは、時計修理技術士として20年勤めた経歴を活かし、時計の扱い方やメンテナンス方法などを主に配信しており、大変ご好評をいただいております。温和で丁寧な性格は既に察していただいているかと思いますが、話してみると実はお茶目な一面も持っております(是非とも店頭でご確認ください(笑))現在『ランゲ1』を愛用しているとのことで、やはり同ブランドが持つ高い技術力に魅了された一人なのでしょう。

⑦【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5004J」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calendar-15/
*「Ref.5004R」を引用

最後に登場するのは、”パーペチュアルカレンダー”、”スプリットセコンドクロノグラフ”、”ムーンフェイズ”を搭載したグランドコンプリケーションモデルで、腕時計好きならば誰もが憧れるであろう一本の「Ref.5004」。ムーブメントには「ヌーヴェルレマニア」製のエボーシュ「Cal.2310」をブラッシュアップした手巻きムーブメント「Cal.CHR 27-70 Q」を搭載しており、わずか37mmのケースの中に、パーペチュアルカレンダーとスプリットセコンドクロノグラフ機構を搭載しております。当時、その製作工程の難しさから、月1本、年間12本程度の製造が限界とされていました。18KYG(イエローゴールド)ケースでありながら、いやらしさを感じさせず、気品とオーラを感じるというから驚きですね。【パテックフィリップ】のコレクション中でも頂点に君臨すると言える、まさに至極の逸品です。

こちらの【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5004J」を狙っているのは、オーナー兼鑑定士”阿部 泰治“。彼が執筆中のパテックフィリップ論でも度々取り上げており、喉から手が出るほど欲しいと公言しているモデルです。これまでの長い鑑定歴で数々の超絶モデルに触れてきた彼ではありますが、その心を捉えて離さない、まさにコレクター憧れの一本です。いつか手にしてくださいね!(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

二回に渡り、当店が誇る鑑定士および店頭スタッフが欲しいと考えているモデルをご紹介いたしました。日々、お客様から素晴らしい時計に触れる機会をいただいているからこそのチョイスだったと感じるとともに、【パテックフィリップ】に憧れを持つスタッフが多かったことも、当店ならではの傾向なのかもしれません。また、鑑定士およびスタッフの人柄も時計選びに反映されていたように思います。

今回、本記事を製作するにあたり、鑑定士および店頭スタッフの紹介ページを参考にしております。まだ閲覧されていない方は、下記にリンクを貼っておきますので、是非ともご一読くださると幸いです。

今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。

ではまた!

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