今回は趣向を変えまして、各ブランドで発表されている、注目のコラボレーションモデルを取り上げたいと思います。

コラボレーションというと、近年ではアパレル業界で、昔では考えられなかったようなコラボレーションモデルがあったりしますね。驚くほどのプレミアム価格がついているスニーカーなど、私が学生の頃には考えられませんでした(笑)

それでは早速わたしが注目しているコラボレーションモデルを紹介していきたいと思います。

①【ウブロ】×【村上隆】
クラシック・フュージョン タカシムラカミ オールブラック
「Ref. 507.CX.9000.RX.TAK21」

1本目は【ウブロ】のアートアンバサダーに初参加した、現代アーティストの【村上隆】氏のコラボレーションモデルです。こちらは、村上隆氏のシンボルである「花」を、107個のブリリアントカットのブラックダイヤモンドで装飾した3Dオブジェとなっています。ブラックラッカーダイヤルの上を回転するキネティックアートは遊び心満載ですね。世界限定200本で、即日完売した希少モデルです。

実はこの【ウブロ】×【村上隆】。海外サイトのChrono24で、とんでもない値段がついております。【村上隆】氏が【ウブロ】のアンバサダーに就任したということもあって、第二弾、第三弾と続いていくようであれば引き続き注目ですね。

【出典】クロノ24

【出典】ウブロ

【国内参考定価】(販売当初)¥3,179,000-

②【タグホイヤー】×【フラグメントデザイン】
ホイヤー02 カレラ クロノグラフ
「Ref. CBK221A.EB0171」

2018年、『カレラ』誕生55周年を迎えたことを記念し、藤原ヒロシの【フラグメントデザイン】とのコラボレーションで発売された「カレラ クロノグラフ フラグメントデザイン」

タグホイヤー ホイヤー02 カレラ クロノグラフ フラグメントデザイン【500本限定】-1

藤原ヒロシ氏がヴィンテージウォッチに精通していることはご承知かと思いますが、このモデルは初期の『カレラ』は小ぶりなクロノグラフであった事から、39mmサイズをリクエストして作られたようです。ベージュ色のインデックスや、ブラッククロコのブンドストラップがヴィンテージの雰囲気を醸し出し、男らしい印象を放っております。付け替え用としてNATOベルト(純正未使用)が付属している点も魅力です。裏蓋はシースルーバック仕様となっており、ツインサンダーマークと限定シリアルが入っております。

39mmケース、ドーム型風防、 ベージュ色のインデックスと、発表当時のオリジナルモデルをイメージさせる外装に、ダイヤル12時位置に双雷マーク、4時位置にFRAGMENTの文字がプリントされています。直営ブティックと公式サイトのみで世界限定500本で販売され、初回ロットは予約で即完売したという人気モデルです。

【出典】タグホイヤー

【国内参考定価】(販売当初)¥939,600-

【過去販売商品はこちら】Ref. CBK221A.EB0171

③【ブルガリ】×【安藤忠雄】
オクト フィニッシモ 安藤忠雄
「Ref. SAP103245」

続いては【ブルガリ】から、建築家の【安藤忠雄】氏がデザインを手がけた『オクト』をご紹介します。

【ブルガリ】と【安藤忠雄】氏とのコラボレーションが初めて実現したのは、2019年暮れ。「建築」を共通言語に、Bello Benfatto「美しいもの、巧みに作られたもの」への称賛や、伝統性を重んじるスタンスなど、多くの共通点から製作された「安藤忠雄×ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック」と「安藤忠雄×ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック トゥールビヨン」の2モデルが発表されています。

今回ご紹介している「Ref.SAP103245」は、サンドブラスト仕上げのチタン製ケースで、限定200本のモデルです。(※トゥールビヨン搭載モデルは、カーボン製ケースで世界限定8本)両モデルとも、ダイヤルはブラックホールをテーマに、波紋のような螺旋の渦が広がっています。【安藤忠雄】氏によれば「集中から拡散への、時を超える、無限、永遠性」を表現したようです。

【出典】ブルガリ

【国内参考定価】(販売当初)¥1,980,000-

現在(2021年9月20日時点)第二弾として発売された、Ref.103534の在庫がございます。世界160本限定モデルとなっていますので、是非この機会にご検討ください。

【販売商品】Ref.103534

④【オメガ】×【ウルトラマン】
スピードマスター スピーディ チューズデー “ウルトラマン”
「Ref.311.12.42.30.01.001」

4本目は、1971年に放映された特撮テレビシリーズ『帰ってきたウルトラマン』に登場した「スピードマスター」を記念したモデルで、世界限定2012本の『スピードマスター』スピーディ チューズデー “ウルトラマン”「Ref.311.12.42.30.01.001」です。

ダイヤル、針、ベゼル、ベルトなど、至る所にウルトラマンのイメージカラーであるオレンジ色が配されています。黒を基調としたデザインと差し色のオレンジの組み合わせというと、アクアノート初のクロノグラフ「Ref.5968A」が頭によぎるのですが、この配色、実は探すと意外と少なく、良いコントラストなのにもったいないなぁと感じてしまいます。

一見すると普通の『スピードマスター』にしか見えませんが、9時位置のサブダイヤルにUVライトを当てると【ウルトラマン】の顔が現れるニクイ演出がなされています。ちなみにサブダイヤルの針は、ウルトラマンの「ベータカプセル」の形をしています。

【出典】オメガ

【国内参考定価】(販売当初)¥781,000-

【過去販売商品はこちら】Ref.311.12.42.30.01.001

⑤【シャネル】×【オーデマピゲ】
シャネル J12 キャリバー3125
「Ref.H2918」

他社製ムーブメントを採用したモデルは世の中多々ございますが、今回は【シャネル】が【オーデマピゲ】のムーブメントを採用したモデルを紹介したいと思います。コラボとはちょっと違うんじゃない?というツッコミはご勘弁ください(笑)

こちらは、ケース、ブレスレットに『J12』を象徴するセラミックを使用し、ベゼル、インデックス、針、リューズにはイエローゴールドが使用されています。漆黒のセラミックとイエローゴールドのコントラストが、引き締まった印象でカッコイイですね。

【オーデマピゲ】が開発した高性能ムーブメント「Cal.3120」をベースに、【シャネル】向けに改良された独自ムーブメント「CHANEL-AP3125」を搭載し、基本構造は同様に、新しいテンプ受け、ブラックセラミックを盛り込んだ22Kローターに改良されているのが特徴です。シースルーバックからは、こちらのムーブメントを観賞する事ができます。

【出典】シャネル

【国内参考定価】(販売当初)¥2,565,000-

⑥【ジャガールクルト】×【キングスマン】
マスター・ウルトラスリム・キングスマン・ナイフ
「Ref. 1152520」

スパイ映画の金字塔といえば【007】があまりにも有名ですが、今回ご紹介するのはイギリスを代表するスパイ映画【キングスマン】とのコラボレーションモデル。【キングスマン】といえば、劇中のアクションシーンはもちろんのこと、英国紳士の服装や振る舞いなど、兎に角カッコイイ映画ですね。

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こちらは、今年の12月24日に日本公開を控える『キングスマン ファースト・エージェント』のために【ジャガールクルト】が特別に製作した世界限定100本のモデルです。

映画にオマージュを捧げ、本作のケースバックには【キングスマン】のロゴと、“One of 100”のシリアルナンバーをエングレービングしてあります。さらに、特別にデザインされた【キングスマン】のスリーブボックスに収められているのも嬉しいですね。

実は、前作の『キングスマン ゴールデンサークル』では、【タグホイヤー】に特注したコネクテッド モジュラー45 キングスマン スペシャルエディション(SBF8A8023.32EB0103)がありました。そろそろ当店のActor’s Watchにも登場するかもですね(笑)

【出典】ジャガールクルト

【国内参考定価】(販売当初)¥3,498,000-

⑦【ゼニス】×【ルパン三世】
クロノマスター リバイバル ルパン三世セカンドエディション
「Ref.03.L384.400/07.M384」

【ルパン三世】のアニメ化50周年を迎え、新作テレビアニメシリーズ「ルパン三世 PART6」の放送が、2021年10月9日土曜日よりスタートすることが発表されましたね。

長年、次元大介の声優を務めてきた小林清志氏が勇退し、大塚明夫氏に交代することも発表されました。個人的に大塚明夫さんのファンなので、彼が演じる次元大介が楽しみでもありますが、小林清志氏が勇退する一抹の寂しさを感じたのは僕だけではないと思います。

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さて、こちらは2020年10月の『ゼニス ブティック 銀座』グランドオープンを記念し【ルパン三世】の人気主要キャラクターである次元大介とのコラボレーションモデル第2弾となる、世界限定200本の『クロノマスター リバイバル ルパン三世セカンドエディション』です。

※前作は【ゼニス】史上初のアニメキャラクターコラボとして大きな反響を呼んだことは記憶に新しいですが、日本50本限定の希少性から、即日完売となり、現在プレミアム価格がついております。

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アニメ本編で登場する時計をリアルに再現し、384系モデルの特徴的なシルエットを持ち、37mmのステンレススティールケースに、エル・プリメロを搭載しています。トランスパレントバックケースには、第一弾と同様、ハットを被った次元大介のシルエットが刻印されています。次元大介が着用した時計を見事に表現した、ユニークなモデルとなっています。

【出典】ゼニス

【国内参考定価】(販売当初)¥1,100,000-

⑧【セイコー】×【鉄腕アトム】
ガランテ 鉄腕アトム
「Ref. SBLL005」

最後にご紹介するのは、日本が誇る時計ブランド【セイコー】から2009年に発表された、手塚プロダクション監修による【鉄腕アトム】モデルです。このモデルのために手塚プロダクションによって新たに描き起こされたファイティングポーズの【アトム】が、宇宙をイメージしたラメ入りのコスミック・ブルーのダイヤルに描かれています。

裏蓋から覗けるムーブメントには、ガラスの内面印刷によりロボットながら人間同様に熱い心を持つ【アトム】のハートが描かれています。そしてボックスには「いくぞガランテ!」の吹き出しが。アトムファンには堪らない仕様ですね。

意外な選出と思われた方もいらっしゃったかと思いますが、既に定価を超える値段で取引されており、今後の動向に注目したいモデルです。

【出典】セイコー

【国内参考定価】(販売当初)¥472,500-

まとめ

いかがでしたでしょうか。

こうしてまとめてみると、LVMHグループがコラボレーションに力を入れていることが分かりますね。

今回ご紹介していないブランド、モデルでも、プレミアム価格がついているコラボレーションモデルはたくさんあります。今後も様々なブランドからコラボレーションモデルが発表されることかと思いますが、しっかりと皆様にご紹介できればと思います。

高級時計の入り口として、自分の好きなコラボレーションから入門してみるのもアリかもしれませんね。

ではまた!

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