突然ですが、皆さまは「世界三大時計」や「世界五大時計」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。この「世界三大時計」や「世界五大時計」と言われるブランドは、各メディアを筆頭に、私たちのような二次流通市場においても多数紹介されております。ですので、そこに名前が挙がるブランドは、そのほとんどをみなさんもご存知かと思います。
*世界五大時計については、YouTubeでも解説しています。まだご視聴されていない方は是非見てみてください。⇒世界5大ブランドを一挙紹介!!歴史や人気モデルなどについて解説いたします!
しかし、それ以外にも素晴らしい時計を製作しているブランドは世界中に数多く存在しております。今回は、これまで私自身がコラムで取り上げていない各ブランドの主要モデルを、10本ほどご紹介していきたいと思います。
選定は、コミット銀座のホームページ内、メンズブランド一覧でカテゴリーがあるブランド、且つ過去に取り扱いがあるモデルの中から、わたしが好きなモデル(Sold out のものばかりなのはご容赦ください)を厳選しご紹介していきたいと思います。
中盤あたりに、まだあまり話題になってないであろう新作の紹介も挟んでいますので、途中でブラウザバックはしないでください(笑)
それでは早速始めていきます。
- ◆ 人気アイコンモデル10選
- ◆ まとめ
人気アイコンモデル10選
人気アイコンモデル① ジャガー・ルクルト 『レベルソ』
これまでも数々のコラムなどで取り上げてきましたが、ジャガー・ルクルトといえば真っ先に思い浮かぶのがこちらの『レベルソ』です。このレクタンギュラ―ケースを見ると『レベルソ』と一目で分かるところがフラッグシップモデルといえる所以でしょうね。ジャガー・ルクルトに関しては、オススメ8選を書こうと思ったんですが、レベルソだらけになるのが容易に想像できたので(そのうち書くかもしれませんが)やめておきました(笑)
さて、1931年にポロ競技の為に開発された『レベルソ』は、ケースを裏返すという画期的なアイデアで、ガラス風防を守ることを目的に製作されています。高級時計の技術の粋を集約したトゥールビヨンのモデルも含めて、多様な仕様が存在し、大きさや盤面のデザイン、機能など様々なモデルが存在します。
今回はムーンフェイズ好き、18KRG(ローズゴールド)好きとしては外せない「Ref.270.2.54」をご紹介致します。1つのムーブメントでダイヤルの裏表に2つの時間帯を配し、1本で異なる印象を楽しめるのが”デュオ”の特徴ですが、ぜひお好みの機能とデザインを備えた『レベルソ』を探してみてはいかがでしょうか。
ジャガールクルト レベルソ デュオ ナイト&デイ 「Ref.270.2.54」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/reverso/
人気アイコンモデル② ロジェ・デュブイ 『エクスカリバー』
ロジェ・デュブイといえば真っ先に思い浮かぶのが、こちらの『エクスカリバー』です。
ダイナミックなローマンインデックスやケースデザインが特徴で、とりわけ「エクスカリバー=鋼を切る」という意味が込められたベゼルは、高級感とともにエッジの利いたデザインとなっております。同社の主要モデルでもあり、迫力あるケースは男らしさと無骨さを演出し、他のブランドにはない魅力がありますね。個人的に、ローマンインデックスよりもスケルトン仕様が好きなので、そちらのリンクをご紹介しておきます。
ロジェデュブイ エクスカリバー 42 オートマティック スケルトン 「DBEX0422」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/roger_dubuis/excalibur-4/
人気アイコンモデル③ ウブロ 『クラシックフュージョン』
さて、続いてはスポーツ選手に特に人気のウブロのご紹介です。ウブロといえば、自社製ムーブメントを搭載した『ウニコ』、ケース径に迫力のある『ビッグバン』『キングパワー』など、皆さんご存知のモデルも多いかと思います。また、各業界のトップアスリートとのコラボレーションなど、革新的な試みを行っている点も魅力の一つですね。直近ではアーティストの村上隆氏とのコラボレーションモデルも話題になりました。
そんな中、今回取り上げたのは、ウブロの中では比較的控えめなデザインの『クラシックフュージョン』。存在感が強いモデルが多いウブロですが、こちらはシンプルなデザインで、日常使いし易く、主張しすぎていないところが個人的に推しポイントです。
ウブロ クラシックフュージョン チタニウム ブラック 「542.NX.1171.LR」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/hublot/classic-20/
人気アイコンモデル④ IWC 『パイロットウォッチ』
IWCといえば、やはり『パイロットウォッチ』ですよね。ここは満場一致かと思います。
このシンプルさ、無駄を極力省いたデザインは、秀逸としか言えませんね。比較してはいけないですが、ロレックスのエクスプローラーと同じ境地にある時計だと勝手に思っています。
下記リンクでご紹介している「マークXV」は、1999年~2005年の6年間のみ製造されたモデルです。現行モデルにはない、スクエアカットされた短針やアラビアインデックスなど、シンプルでありながらバランスの取れたデザインは、生産終了となった今でもファンを魅了するIWCの人気筆頭モデルです。
耐磁性に優れ、且つSS(ステンレススチール)のブレスモデルですので、使い勝手が良い点も人気の所以でしょうね。モデルによってはブレスレットの仕様違いや、白文字盤も存在します。
IWC パイロット・ウォッチ マークXV S/S 「IW32530」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/iwc/pilot-7/
人気アイコンモデル⑤ ゼニス 『クロノマスター』エル・プリメロ
エル・プリメロというワードを聞くと、ワクワクする方も多いのではないでしょうか。そうです!あのデイトナ「Ref.16520」に搭載されている元となっているキャリバーの名称です。
今回下記リンクでご紹介している『クロノマスター』は、1969年発表の初代エル・プリメロをイメージしたダイヤルカラーに、現在のゼニスのシンボルでもある、ダイヤルをくりぬいた窓を配置した『クロノマスター1969』です。
裏蓋はシースルーバックとなっており、ムーブメントを鑑賞することができ、文字盤からも覗くことができるムーブメントは秀逸のひと言です。セラミックベゼルを搭載した新作クロノグラフ(こちらも1969年発表の初代エル・プリメロをイメージしたダイヤルカラーでしたね)も魅力的ではありますが、個人的には『クロノマスター』の小窓が好きです(笑)
現在、YOSHIDAさんのHPを見ていたら、実はYOSHIDAさんのスペシャルモデル、4モデルが掲載されていました。『クロノマスタースポーツコレクション』では初となるリテイラー世界限定モデルだそうで、2021年9月発売予定ですが、絶対人気出るし本数少ないし買えないやつですね(笑)
出典【YOSHIDA】
ゼニス クロノマスター1969 エル・プリメロ オープン 「Ref.03.2040.4061/69.C496」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/zenith/chronomaster-4/
人気アイコンモデル⑥ カルティエ 『サントス ドゥ カルティエ』
1904年に冒険家アルベルト・サントス=デュモンのために作られた『サントス ドゥ カルティエ』。サントス特有のネジ留めされたベゼルとケースデザインが特徴で、スポーティさと男性らしさを兼ね備えた、カルティエのメンズラインの代表作と言える時計です。
他の主要モデルとして『バロンブルー』、『カリブルデゥ カルティエ』、『ドライブ デゥ カルティエ』、『タンク』、『パシャ』、『ロードスター』、『トーチェ』などがありますが、こうしてモデル名を挙げてみると、カルティエは時計に非常に力を入れていることがよく分かりますね。
カルティエ サントス ドゥ カルティエ SS 「Ref.WSSA0030」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/cartier/santos-5/
人気アイコンモデル⑦ フランク・ミュラー 『トノウカーベックス』
その発想と技術力に驚かされるフランク・ミュラーの時計からは、トノウ(樽型)時計を紹介したいと思います。この美しいカーブは一目見て、フランク・ミュラーの時計だと分かります。
一時期に比べると、その人気は落ち着いている現状ではありますが、ラスヴェガスのルーレットからインスピレーション得た『ヴェガス』、一時間経過するたび時針が5時間分ジャンプする『クレイジーアワーズ』など、遊び心溢れる時計も多い同ブランドです。中古相場ですと、多少こなれた価格帯になっている個体も多い印象ですが、少し外したところで女性の方が着用されるのも素敵だと思っています。
フランク・ミュラー トノウ・カーベックス カサブランカ 「Ref.6850CASA」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/franck_muller/casablanca-6/
人気アイコンモデル⑧ ブランパン 『フィフティファゾムス』
プランパンといえば、シンプルでありながら機能性を追求した『フィフティファゾムス』がアイコンといえるのではないでしょうか。
ご紹介しているモデルは、誕生から60周年を迎えた2013年に復活した【バチスカーフ (深海潜水艇という意)】です。30気圧の防水機能を備え、シンプルなダイヤルのこちらは、使い勝手も良いと思います。潜水中でも視認性の高いデザインとなっており、逆回転防止ベゼル、耐磁性能を搭載しています。
ブランパン フィフティファゾムス バチスカーフ 「Ref.5000-0130-B52A」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/blancpain/fifty-fathoms-6/
人気アイコンモデル⑨ タグ・ホイヤー 『モナコ』
続いては、映画『栄光のル・マン』で、主人公スティーブ・マックイーンが着用していた「モナコ クロノグラフ」のご紹介です。こちらは既に映画コラムやYouTubeなどでも取り上げておりますが、やはりタグ・ホイヤーといえば外せないモデルですね。
ブルーのダイヤルが鮮明に記憶に焼き付いている方も多いと思いますが、こちらは2015年のバーゼルワールドで発表された復刻モデルです。角型のフォルムに左右対称の文字盤デザイン、モナコブルー×針・インデックスのレーシングレッドの組み合わせが、シンプルにカッコイイ一本ですね。LVMHの傘下となりましたので、バンフォードやフラグメントとのコラボレーションモデルや、COSC認定の自社製自動巻きムーブメント「Cal.HEUER 02T」を搭載し、価格を抑えたトゥールビヨンモデルもおすすめです!
タグホイヤー モナコ クロノグラフ 「CAW211P.FC6356」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tag_heuer/monaco-7/
人気アイコンモデル⑩ シャネル 『J12』
最後にご紹介するのはシャネルです。シャネルといえば、やはり『J12』ですね。
こちらも一目でそれと分かるデザインがアイコンたる所以です。
1910年にガブリエル・シャネルが創立したファッション・ブランドである「CHANEL」ですが、従来の価値観にとらわれず、女性の社会的自立を提唱したブランドとして、現在でも世界中で高い評価を受けていますね。ポリシーを貫いたシャネルの生き方は、映画の題材ともなっている点からも、その支持と共感は色褪せることがありません。『J12』は、シャネルのトレードマークである白と黒、セラミック素材が特徴ですが、ご紹介しているのはチタン×セラミックを使用したモデルです。カップルでペアウォッチとして使うのもオススメです。
シャネル J12 クロマティック 38 チタンセラミック 「H2979」
https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/others/chanel-2/
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
コミット銀座では、ロレックスをはじめ、パテックフィリップやオーデマピゲなどの取り扱いが多い分、必然的にそういったブランドのお話が多くなっていますが、今回ご紹介した各ブランドの顔となるモデルたちも、負けず劣らず魅力に満ち溢れていたのではないかと思います。
人気や資産性も大事な要素ですが、やっぱり最後は好きな時計を。
今後も、様々な視点で高級時計の情報をお伝えしていけるよう、日々精進してまいります。
ではまた!