本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ムーブメント”バリエーション~ ジャガールクルト 編をお送りいたします。

高級腕時計のムーブメントは、職人の手作業によって数百ものパーツを組み合わせて製作されており、シンプルなニ針のモノから永久カレンダー、トゥールビヨン等の超複雑機構まで、数多のバリエーションが存在しています。また、各機能を実現しているだけのモノでなく、芸術品と呼ぶに相応しい程の美しい仕上げが施されたモノが多くあり、その造形美に心打たれて購入を検討される方も少なくありません。

そこで複数回に渡り、各ブランドの主要ムーブメントを代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

今回は、”ジャガールクルト“に搭載されている主要ムーブメントをお届けいたします。是非とも最後までお楽しみください。

ムーブメントのご紹介

①Cal.846

Cal.846
スペック(仕様)
直径 15.2mm×13mm 厚さ 2.9mm
振動数 21,600振動 登場年 1975年
石数 18個 駆動方式 手巻
構成 2針 パワーリザーブ 約38時間
“Cal.846″の特徴
【ジャガールクルト】の中でも93個と最も部品数が少ない自社製手巻きムーブメント。
既に40年以上使われているシンプルな二針構造で角型が特徴。
代表モデル

ジャガールクルト レベルソ クラシック-1*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/reverso-15/

➁Cal.822

Cal.822
スペック(仕様)
直径 22.0mm×17.2mm 厚さ 2.94mm
振動数 21,600振動 登場年 1993年
石数 822個 駆動方式 手巻
構成 3針 パワーリザーブ 約42時間
“Cal.822″の特徴
『レベルソ』に搭載されている代表的な自社製手巻きムーブメント。
クラシカルな構造ながら、香箱芯に石を配したり、フリースプラングを搭載するなど、現代的要素も取り入れた名機と称されるムーブメント。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/reverso-288878/

➂Cal.854

Cal.854
スペック(仕様)
直径 22.0mm×17.2mm 厚さ 3.8mm
振動数 21,600振動 登場年 1994年
石数 19個 駆動方式 手巻
構成 3針+デュアルタイム パワーリザーブ 約42時間
“Cal.854″の特徴
表面にはスモールセコンドを配した現地表示、裏面には第二タイムゾーンと24時間表示を備えた、名機と称される自社製手巻きムーブメント。
180個の部品で構成されており、小ぶりなサイズながら、約42時間のパワーリザーブを確保。
代表モデル


*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/reverso-351980/

➃Cal.899

Cal.899
スペック(仕様)
直径 26.6mm 厚さ 3.3mm
振動数 28,800振動 登場年 2004年
石数 32個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト パワーリザーブ 約70時間
“Cal.899″の特徴
センターセコンド、デイト表示を備えた自社製自動巻きムーブメント。
シリコン製脱進機により、耐磁性や駆動時間の延長(約70時間のパワーリザーブ)を実現
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/polaris-316117/

⑤Cal.956

Cal.956
スペック(仕様)
直径 - 厚さ -
振動数 28,800振動 登場年 2010年
石数 24個 駆動方式 自動巻
構成 3針+アラーム+デイト パワーリザーブ 約45時間
“Cal.956″の特徴
1833年に初めて同社で誕生した、チャイム機構を備えた自社製ムーブメントの最新版。
アラームが鳴ることによるパーツへの影響を最小化するため、フリースプラングテンプ、テンプ受けにヒゲゼンマイの変形防止ガードを採用。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/polaris-274369/

⑥Cal.751

Cal.751
スペック(仕様)
直径 25.6mm 厚さ 5.65mm
振動数 28,800振動 登場年 2005年
石数 39個 駆動方式 自動巻
構成 3針+クロノグラフ+デイト パワーリザーブ 約65時間
“Cal.751″の特徴
コラムホイールと垂直クラッチにより滑らかで高効率なクロノ駆動を実現。
『ポラリス クロノグラフ』に搭載されている「Cal.751H」は、デイト表示を配したツーカウンタークロノグラフ。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/master-257974/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/polaris-332302/

⑦Cal.868AA

Cal.868AA
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 4.72mm
振動数 28,800振動 登場年 -
石数 54個 駆動方式 自動巻
構成 3針+パーペチュアルカレンダー+デイト パワーリザーブ 約70時間
“Cal.868AA”の特徴
12時位置の窓にて4桁のデジタル数字で西暦を表示するパーペチュアルカレンダーを搭載した自社製自動巻きムーブメント。
・8時位置に全てのカレンダー機構を調整できるコレクターを装備。
代表モデル
『ポラリス パーペチュアルカレンダー』「Ref.Q9088180」

*出典元:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/polaris/polaris-perpetual-calendar-stainless-steel-q9088180

⑧Cal.925

Cal.925
スペック(仕様)
直径 26.6mm 厚さ 4.9mm
振動数 28,800振動 登場年 2011年
石数 30個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+ムーンフェイズ パワーリザーブ 約70時間
“Cal.925″の特徴
センターセコンド、6時位置にムーンフェイズを搭載した自社製自動巻きムーブメント。
新しい香箱、脱進機、シリコン製アンカーを搭載することにより、約70時間のロングパワーリザーブを実現。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/master-ultra-slim-moon-enamel-280694/

⑨Cal.853

Cal.853
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 5.15mm
振動数 21,600振動 登場年 1994年
石数 19個 駆動方式 手巻
構成 2針+デュアルタイム+ポインターデイト(トリプルカレンダー)+ムーンフェイズ パワーリザーブ 約42時間
“Cal.853″の特徴
【ジャガールクルト】を象徴するデュオとトリプルカレンダーという2つの複雑機構を搭載した、自社製手巻きムーブメント。
表面のダイヤルから月・曜日表示を排した派生ムーブメント「Cal.853A」も存在。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/reverso-tribute-moon-357948/

⑩Cal.866

Cal.866
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 6.15mm
振動数 28,800振動 登場年 -
石数 34個 駆動方式 自動巻
構成 3針+トリプルカレンダー+ムーンフェイズ パワーリザーブ 約70時間
“Cal.866″の特徴
トリプルカレンダーとムーンフェイズを備えた自社製自動巻きムーブメント。
ポインターデイトの針が15日から16日に移動する際に、ムーンフェイズを隠さないようにジャンプするジャンピングデイト機構を搭載
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/master-control-calendar-263099/

⑪Cal.939

Cal.939
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 4.9mm
振動数 28,800振動 登場年 2009年
石数 34個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デュアルタイム+デイト+パワーリザーブ+ワールドタイム パワーリザーブ 約70時間
“Cal.939″の特徴
・独自のトラベルウォッチとして複雑機構を搭載しながらダイヤルレイアウトが美しくなるよう設計された自社製手巻きムーブメント。
第2時間帯表示に加え、ダイヤル下部の窓に24時間のデイナイト、都市名を表示しており、約70時間ものロングパワーリザーブを確保。
代表モデル
『マスターコントロール ジオグラフィーク』「Ref.Q4128420」

*出典元:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/master-control/master-control-geographic-stainless-steel-q4128420

⑫Cal.759

Cal.759
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 6.85mm
振動数 28,800振動 登場年 2020年
石数 37個 駆動方式 自動巻
構成 2針+クロノグラフ+トリプルカレンダー+ムーンフェイズ パワーリザーブ 約65時間
“Cal.759″の特徴
・同社初となる、ツーカウンタークロノグラフとトリプルカレンダーを備えた自社製自動巻きムーブメント。
「Cal.751」にカレンダーモジュールを追加し、ダイヤル外周にはパルスメーター表示を採用。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/jaeger_lecoultre/master-control-351281/

⑬Cal.860

Cal.860
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 5.44mm
振動数 28,800振動 登場年 -
石数 38個 駆動方式 手巻
構成 2針+クロノグラフ パワーリザーブ 約52時間
“Cal.860″の特徴
レクタンギュラーケースに収まるクロノグラフとして再設計された自社製手巻きムーブメント。
ダイヤル裏面にレトログラード式の30分カウンターを備えた珍しいクロノグラフ。
代表モデル
『レベルソ トリビュート クロノグラフ』「Ref.Q389848J」

*出典元:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/reverso/reverso-tribute/reverso-tribute-chronograph-q389848j

⑭Cal.847

Cal.847
スペック(仕様)
直径 - 厚さ 3.9mm
振動数 21,600振動 登場年 -
石数 31個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+ムーンフェイズ パワーリザーブ 約38時間
“Cal.847″の特徴
厚さわずか3.9mmのムーブメントの裏側に第2時間帯表示を備える自社製手巻きムーブメント。
トゥールビヨン機構は、62個という部品数にも関わらず約0.455gと驚くほどの軽量化を実現。
代表モデル
『レベルソ トリビュート デュオ トゥールビヨン』「Ref.Q392242J」

*出典元:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/reverso/reverso-tribute/reverso-tribute-duoface-tourbillon-q392242j

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ムーブメントの技術力に定評のある【ジャガールクルト】。スイスの時計産業は、部品を社外調達するエタブリスール(分業)が主流となっていますが、【ジャガールクルト】は完全マニュファクチュールを実現しています。創業から、一貫して守り続けてきたその姿勢から、真のマニュファクチュールと呼ばれているのも納得です。今回、ご紹介したモノの中には、既にディスコン(廃番)となっており、正規販売店では購入出来ないモノも多くございますので、是非ともお近くにいらした際は、コミット銀座へお立ち寄りください。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

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