本日は【2025年度版】精緻な機構に酔いしれる!名作クロノグラフ5選をお送りいたします。
携帯電話やスマートウォッチが普及した現在、機械式時計のストップウォッチ機能「クロノグラフ」を日常的に使っている方は少ないかもしれません。しかし、電子機器を用いず、物理的な機構のみで正確な計時を行うクロノグラフは、ブランドの技術力の高さを示す「機械式時計のロマン」を凝縮したメカニズムであり、その魅力の虜になる愛好家は後を絶ちません。
今回は、コミット銀座がご紹介する、ロマンと技術力にあふれたクロノグラフ5本をピックアップしました。ぜひ最後までご覧ください。
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①【オメガ】『スピードマスター キャリバー321』「Ref.311.30.40.30.01.001」
2020年に新作モデルとして登場した、1960年代の名機「キャリバー321」を忠実に復刻した『スピードマスター キャリバー321』。スピードマスターの歴史を築いた手巻きクロノグラフムーブメント「Cal.321」を、オメガが現代技術で再現。
39.7mmケースにリューズガードがないストレートケース仕様、ダイヤル上のアプライド仕様のオメガロゴ、またマニアックな部分ですが、ベゼルの90の数字の上にドットが付く「ドットオーバー90」などを忠実に再現。また、サファイアクリスタルガラスの風防、ベゼルもセラミック製とし、日常使いにも配慮された仕様となっています。
シースルーバックからは、緻密に組み上げられた極上の名機「Cal.321」の美しい動きを存分に堪能できます。クロノグラフという機能美と、伝統をリスペクトしたデザインの融合。眺めているだけで歴史を感じられる、まさにクロノグラフの名作です。
②【ロレックス】『デイトナ エルプリメロ』「Ref.16520」

1988〜2000年頃まで製造されていた『デイトナ エルプリメロ』「Ref.16520」。
ゼニス社の名機「エル・プリメロ」をベースに、ロレックスが独自改良したムーブメント「Cal.4030」を搭載。高精度と耐久性を両立させ、実用性にも優れた一本に仕上がっています。
40mmのケースサイズとタキメーターベゼル、バランスよく配置された3つのインダイヤルが生み出す完成されたフェイスと、スポーティーさと上品さを絶妙なバランスで両立したデザインが魅力的です。また、約12年の製造期間の中でさまざまなマイナーチェンジが行われているため、年式により異なるディテールを持つモデルとしてマニアの中で注目を浴びています。
『デイトナ エルプリメロ』「Ref.16520」の細部まで考え抜かれた美しいレイアウトは、まさに“眺めて楽しむクロノグラフ”にふさわしい仕上がり。名実ともに、クロノグラフの歴史に名を刻んだ傑作です。
③【A.ランゲ&ゾーネ】『1815 クロノグラフ』「Ref. 402.026」
2004年に登場した【A.ランゲ&ゾーネ】『1815 クロノグラフ』は、創業者アドルフ・ランゲの生誕年を名称に持つ「1815」。
シルバー無垢ダイヤルにレイルウェイミニッツトラックとアラビアインデックスを配置し、伝統的かつ視認性の高いフェイスに仕上がっています。さらにホワイトゴールドケースが重厚感と気品を演出する一本です。
自社製ムーブメントの「Cal.L951.5」は、裏蓋から見える圧倒的な仕上げと立体感が圧巻です。手巻きクロノグラフならではのコラムホイール機構やフリースプラング式テンプといった機構美も、ただ眺めるだけで心を奪われる魅力があります。外観の端正さ、裏側に隠された芸術的なメカニズム、そのどちらにも酔いしれることができるモデルです。
④【オーデマピゲ】『ロイヤルオーククロノグラフ』「Ref.26331ST.OO.1220ST.02」
2017年に登場した【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク クロノグラフ』「Ref.26331ST.OO.1220ST.02」。
『ロイヤルオーク』の代表的なデザインである、八角形のベゼルとビス留めのデザイン、そして一体型ブレスレットは、今やラグジュアリースポーツウォッチのアイコン的存在。41mmのステンレススチールケースに、細かく刻まれた「グランドタペストリー」模様のブラックダイヤルが美しい仕上がりとなっています。
搭載されている自動巻きクロノグラフムーブメントは「Cal.2385」。高級感と実用性を両立した仕上がりで、細部まで磨き抜かれたケースやブレスレットも、見れば見るほど惚れ惚れする完成度です。
力強さと上品さを兼ね備えたデザインは、まさに“眺めて楽しむクロノグラフ”にふさわしい一本。スポーツとラグジュアリーが融合した、現代クロノグラフの完成形です。
⑤【パテックフィリップ】『グランドコンプリケーション』「Ref.5370P-011」
【パテックフィリップ】『Ref.5370P-011』は、スプリットセコンド・クロノグラフとクラシックなデザインを融合させた、真のグランドコンプリケーションモデル。一見控えめながら、その佇まいには名門の技術と美意識が凝縮されています。
ケースは重厚なプラチナ製で、サイズは41mm。文字盤にはエナメル仕上げのグランフー本青七宝文字盤を採用し、均一で光沢感のある鮮やかなブルーが唯一無二の魅力を放ちます。視認性に優れたブレゲ数字やリーフ針がクラシカルな印象を与え、洗練されたバランス感をもたらしています。
搭載されているのは、手巻きムーブメント「Cal. CHR 29-535 PS」。裏蓋から覗くその機構は、スプリットセコンドならではの複雑な構造と、パテックらしい徹底した仕上げが堪能できる、まさに芸術品。
ただの高機能時計ではなく、時間を超えて語り継がれる「静かなる傑作」。眺めるたびに息を呑む美しさは、クロノグラフの最高峰にふさわしい魅力を放ちます。時計愛好家にとって、まさに憧れの到達点と言える一本です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クロノグラフは、単なるストップウォッチ機能にとどまらず、文字盤のインダイヤルのレイアウトや針の配置など、“魅せる”デザインの楽しさを持つ特別な機構です。今回ご紹介した5本はいずれも、機械の機能美とデザインの完成度が見事に調和した、傑作と呼ぶにふさわしいモデルばかりです。
眺めるたびに惹き込まれ、時間を測るよりも“時間を忘れて”見入ってしまう——そんな体験を、ぜひあなたの腕元で味わってみてください。