映画ファンにとっては『ターミネーター』(1984)、『エイリアン2』(1986)、『タイタニック』(2003)、『アバター』(2009)など、数々の大ヒット作を世に送り出した名監督。ロレックス愛好家にとっては、シードゥエラー ディープシー D-BLUE(Ref.116660)が生まれるきっかけとなった深海探検「ディープシーチャレンジ」の中心人物として知られるジェームズ・キャメロン。
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」ですが、第182弾の今回は映画監督、ジェームズ・キャメロンの愛用時計をご紹介して参ります。
ロレックス
サブマリーナー【Ref.16800】
『エイリアン2』(1986)が大ヒットを記録し、一流映画監督の仲間入りを果たしたジェームズ・キャメロンは、以前から欲しかったロレックス サブマリーナーを、自分へのご褒美として購入。以降、サブマリーナーやシードゥエラーなど、ロレックスのダイバーズウォッチを愛用するようになります。
上の写真は『タイタニック』(1997)の撮影現場でのヒトコマですが、この写真で彼が着用している腕時計が、『エイリアン2』のヒット後に購入した「ご褒美時計」であるなら、年代的にロレックス サブマリーナー(Ref.16800)の可能性が高いと思われます。タイタニック号の実物大レプリカを巨大なプールに浮かべて撮影された『タイタニック』は、撮影現場もなかなかの水浸し具合だったそうですが、それを見越してサブマリーナーを購入したのか、気になるところです。
シードゥエラー ディープシー【Ref.116660 D-BLUE】
かつて、深海を舞台にしたSF映画『アビス』(1989)を監督したジェームズ・キャメロン。その原作は監督が高校時代に書いた短編小説だそうで、彼が若いころから深海への憧れを持っていたことを窺わせます。
そんなジェームズ・キャメロンは2012年3月、ナショナルジオグラフィック協会とロレックスの支援を受け、深海探査艇「ディープシーチャレンジャー号」に乗り、単独で世界で最も深い海の底として知られるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵に到達。探査艇の外側に取り付けられていたロレックスの試作モデル、ロレックス ディープシー チャレンジと共に生還を果たします。
その2年後、2014年にリリースされた、ロレックス シードゥエラー ディープシー D-BLUE(Ref.116660)は、ジェームズ・キャメロンの深海到達を讃えて作られたもの。青から黒にグラデーションする文字盤は、明るい海面から、光の届かない深海までの海の姿をイメージしてデザインされたものです。
セイコー
ハイブリッドダイバーズ「アーニー」【Ref.H558-5000】
『エイリアン2』(1986)のヒット後に自分へのご褒美としてロレックス サブマリーナーを購入したジェームズ・キャメロンですが、それ以前はどんな腕時計を着けていたのでしょう。調べてみたところ、こんな写真を発見しました。
アロハ姿のジェームズ・キャメロンが左手を添えているのは、エイリアンの卵。おそらくこれは『エイリアン2』の頃の写真と思われますが、その反対側、右腕に着けている腕時計は、セイコー ハイブリッドダイバー(Ref.H558-5000)と思われます。
実はこの腕時計、アーノルド・シュワルツェネッガーが『コマンド-』(1985)や『プレデター』(1987)などの劇中で着用しており、セイコー好きの間では「アーノルド」の愛称である「アーニー」のニックネームで親しまれているモデル。『ターミネーター』(1984)で監督と主演俳優を務めた二人が揃って着けているということは、どちらかがプレゼントしたとか、オススメしたとか、もしかしたら何か繋がりがあるのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
サブマリーナー、シードゥエラー、ハイブリッドダイバーズと、ジェームズ・キャメロンが若い頃から持ち続けていた深海への思いが詰まった、ダイバーズウォッチの名品が3本並ぶ結果となりました。
ライフワークとも言える『アバター3』『アバター4』が、それぞれ2025年と2029年に公開を予定しているジェームズ・キャメロン監督ですが、なんと『ターミネーター』の新作脚本を執筆中との事。新作のストーリーにはAIの進化が深く関わるようで、インタビューで彼は、現実のAI技術の発展や方向性がより明確になるのを待っていると語っておりました。
シュワルツェネッガーの出演も含め、その構想内容は一切明らかになってはおりませんが、同じ「Ref.H558-5000」を愛用した二人には、再びタッグを組んでもらいたいものです。なんなら『トゥルーライズ2』でもいいので!
ではまた!