映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第80弾の今回は、「トミー・リー・ジョーンズの腕時計」をお送りします。

*出典元:https://kotaku.com/

トミー・リー・ジョーンズ」という名前にピンと来なくても、サントリーの缶コーヒー「BOSS」のテレビCMで、長年「宇宙人ジョーンズ」役を演じている外国人と言えば、皆様よくご存知の事でしょう。彼はそんじょそこらの外国人タレントではなく、ハリソン・フォードと共演した『逃亡者』(1993)でアカデミー賞 助演男優賞の栄冠にも輝いた、ハリウッドの名優のひとり。

今回の「Actor’s Watch」は、そんなトミー・リー・ジョーンズが劇中で着用した腕時計に迫ってみたいと思います。

アイズ

EYES OF LAURA MARS(1978)

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新進気鋭の女性カメラマン、ローラ(フェイ・ダナウェイ)。ある日、彼女の作品集の発行人が殺される事件が起きるが、直前にそのことを夢で見ていたローラは驚く。その後も、誰かが殺される幻覚を見るたびに、それが現実になることに気付いたローラは、事件を捜査するネヴィル警部(トミー・リー・ジョーンズ)にそのことを相談する。ネヴィル警部もローラの予知能力に興味を示し、事件解決は近いかに思われた。しかしローラが次に見たのは、自分が誰かに命を狙われるという幻覚だった。

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遊星からの物体X』(1982)のジョン・カーペンター原作・脚本、『ター・ウォーズ/帝国の逆襲 』(1980)のアーヴィン・カーシュナー監督が贈るサスペンスホラー『アイズ』(1978)。本作の公開当時、ほとんど無名の32歳の若手俳優だったトミー・リー・ジョーンズが着用しているのは、ロレックス エクスプローラーⅡ(Ref.1655)

刑事役ということで堅牢性の高い腕時計が選ばれたのだと思いますが、スター俳優のスティーブ・マックイーンが広告に起用されたことで、そのままズバリ「スティーブ・マックイーン」の愛称で呼ばれるRef.1655。若手俳優トミー・リー・ジョーンズが、名優マックイーンに憧れてこの時計を選んだのでは?などと妄想するのも面白いかもしれません。

メン・イン・ブラック

MEN IN BLACK(1997)

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敏腕刑事ジェームズ(ウィル・スミス)が捜査中の難事件。彼が追い詰めた犯人は、人間に姿を変えて地球上で生活している「隠れエイリアン」だった。地球に住む「隠れエイリアン」の犯罪や侵略行為を監視し、世間の目から隠蔽する秘密組織「MIB(メン・イン・ブラック)」にスカウトされたジェームズは、ベテランエージェント「K」(トミー・リー・ジョーンズ)と共に、謎の宇宙船の地球侵入事件を追う。

*出典元:https://likeafilmstar.com/

実際のUFO目撃事件において、目撃者に「見たことを誰にも話すな」などと脅しをかけてくる黒背広の男。オカルトファンの間で「MIB」と呼ばれる謎の男たちが元ネタのSFコメディアクション『メン・イン・ブラック』(1997)。本作でトミー・リー・ジョーンズは、ハミルトン ベンチュラ(Ref.H24411732)を着用しています。世界初の電池式腕時計として知られるベンチュラは、三角形のケースや文字盤の波形模様など、デザインも含めて科学的なイメージの強い腕時計。人類より進んだ科学技術を持つであろうエイリアンと日々戦うエージェントには、ピッタリの腕時計と言えるでしょう。

スペースカウボーイ

SPACE COWBOYS(2000)

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アメリカ初の有人宇宙飛行を目指した、1958年の「ダイダロス計画」。しかし計画の訓練生「チーム・ダイダロス」のメンバーたちは、突然の計画中止によって宇宙へと飛び立つ夢を絶たれてしまう。

それから40年後、旧ソ連時代に作られた人工衛星が衛星軌道上で故障。NASAとロシアが協力して修理を行なうことになったが、古い人工衛星だけに、それを修理できるのは1960年代の宇宙飛行士だけと判明する。人工衛星の修理のために召集された「チーム・ダイダロス」の元メンバーたち(クリント・イーストウッドトミー・リー・ジョーンズドナルド・サザーランドジェームズ・ガーナー)は、宇宙への夢を叶える為、若い宇宙飛行士たちと共に厳しい訓練を開始する。

*出典元:http://forum.watch.ru/

かつて諦めた宇宙への夢を叶えるために奮闘する、年老いた元訓練生たちの姿を描く『スペースカウボーイ』(2000)では、NASAを辞めたのち、卓越した操縦技術でアクロバット飛行士になっていた操縦士ホークを演じたトミー・リー・ジョーンズ。彼は本作でブライトリング ナビタイマー(型番不明)を着用しています。劇中の映像を見る限りでは7連ブレスにパンダ文字盤のモデルのようですが、もしかしたら夢を諦めきれず、宇宙飛行士の為に開発された24時間表示の「コスモノート」を着けているのかもしれない、などと勝手に想像してしまいます。

エレクトリック・ミスト 霧の捜査線

IN THE ELECTRIC MIST(2009)

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ルイジアナ州で起きた連続娼婦殺人事件を捜査するベテラン刑事、ロビショー(トミー・リー・ジョーンズ)。彼は事件現場から帰る途中、南北戦争を舞台にした映画の撮影で付近を訪れていた俳優、エルロッド(ピーター・サースガード)と出会い、沼地で死体を発見した話を聞く。連続娼婦殺人事件と沼地の死体を捜査していくうち、ロビショーは40年前に目撃した、ある黒人射殺事件についての記憶を蘇らせる。やがて一連の事件は南北戦争へと繋がりを見せ始め、ロビショーはその歴史の幻影に囚われていく。

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事件を捜査するうち、アメリカの歴史の闇に飲み込まれていくベテラン刑事の姿を描いたサスペンス映画『エレクトリック・ミスト 霧の捜査線』(2009)。本作でロビショー刑事を演じたトミー・リー・ジョーンズは、ブライトリング エアロマリン スーパーオーシャン(Ref.A183C89PRS)を着用しています。エアロ(空)+マリン(海)という名称の通り、ブライトリングが得意とする航空時計の技術と、高い防水性を兼ね備えたスポーツウォッチ。ベテラン刑事に若々しさやアクティブな雰囲気をもたらしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

若手の頃から「頑固なオヤジ感」に溢れていたトミー・リー・ジョーンズですが、このように並べてみると、意外にもアクティブかつ個性的な腕時計を多く着用しているように思えます。

ドラマやサスペンス映画で渋く重厚な演技を見せたかと思えば、『メン・イン・ブラック』や「BOSS」のテレビCMでは絶妙なコメディ演技を繰り広げるトミー・リー・ジョーンズ。そのギャップ意外性が、劇中で着けている腕時計にも表れているようです。

*出典元:https://www.azcentral.com/

逆に言えば「自分はこういうタイプの役者だ」と決めつけないからこそ、幅広い役柄バラエティ豊かな腕時計という組み合わせが生まれるのでしょう。

歌舞伎や浮世絵が好きで、大の親日家としても知られるトミー・リー・ジョーンズ。新作映画のプロモーションでも「日本でのプレミアにだけ参加」ということも多いようです。再び来日する機会があれば、その腕元にも注目してみたいと思います。

ではまた!

Actor's watch