*出典元:https://www.phillips.com/detail/ROLEX/NY080117/8
映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第5弾の今回は、今までとは少々趣向を変えまして「俳優の名前をニックネームに持つ時計」をご紹介させていただきたいと思います。
俳優が劇中で着用したり、プライベートで愛用していたことでその名が愛称として冠されるケースが多いのですが、中には本人とは全く無関係なのに、雰囲気だけで名づけられるケースもあったりなかったり、、、
どのような時計があるのか気になっている方も多いと思いますので早速紹介していきましょう!
ロレックス コスモグラフ デイトナ=ポール・ニューマン(Paul Newman)
1960年代後半に生産されたロレックス デイトナ Ref.6239/6241/6262/6264/6263/6265には、「エキゾチックダイヤル」と呼ばれる、デザイン違いのレア文字盤が存在します。
そのエキゾチックダイヤルのデイトナ Ref.6239を愛用していたのが『スティング』や『ハスラー』など、名だたる名作の数々に主演した名優であり、またカーレーサーとして自らのレーシングチームを率いていたことでも知られる、ポール・ニューマンでした。
*出典元:https://www.elitetraveler.com/features/paul-newmans-rolex-sells-record-17-8-million
このことから、「エキゾチックダイヤルのデイトナ」を総称するニックネームとして、「ポール・ニューマン」の名が世界中に広まることになります。
この「デイトナ ポール・ニューマン」は、現在では希少性も市場価格も他の時計を圧倒し、時計好きの誰もが「キング・オブ・ヴィンテージウォッチ」と認めるレアピースになっています。
ちなみに、ポール・ニューマンが愛用していたRef.6239は、映画『レーサー』(1969年)の撮影中、ポールの妻であり女優のジョアン・ウッドワードからプレゼントされたもの。裏ブタには「安全運転」を意味する「DRIVE CAREFULLY ME」の刻印がなされています。
*出典元:https://www.acollectedman.com/blogs/journal/paul-newmans-personal-rolex-daytona
2017年には、この「ポール・ニューマンが実際に愛用していたデイトナ」がフィリップスの
オークションに出品され、腕時計としては史上最高額の1780万ドル(約20億3100万円)での
落札となり、大きな話題を呼びました。
ロレックス サブマリーナー Ref.6538=ジェームズ・ボンド(James Bond)
『007/ゴールドフィンガー』の劇中で、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドの
腕に着いていたのが、ロレックス サブマリーナー Ref.6538。
ストライプのNATOベルトに換装したサブマリーナーを白のタキシードに合わせたボンドのスタイリングは本来的には「なし」。それをひっくり返し、フォーマルにスポーツウォッチの組み合わせを「あり」に変えたジェームズ・ボンドに敬意を表し、いつしかこの時計自体を「ジェームズ・ボンド」と呼ぶことが、世の時計愛好家のお約束となりました。
*出典元:https://www.gq-magazine.co.uk/article/james-bond-rolex-submariner-explorer
ちなみに、このシーンで装着されているストライプのNATOベルトも、時計好きの間では「ボンド」タイプなどと呼ばれており、非常に人気の高いデザインとなっております。
ロレックス エクスプローラーII Ref.1655=スティーブ・マックィーン(Steve McQueen)
登山や洞窟探検など、冒険者の時計として誕生したロレックス エクスプローラーII。傷だらけになって尚、魅力を失わないそのデザインやコンセプトは、無骨で反骨精神に溢れた「男が憧れる男」、名優スティーブ・マックィーンのイメージそのもののように思えます。
とはいうものの、実のところマックィーン自身がエクスプローラーIIを愛用していたという記録や証言は無いようで、エクスプローラーIIの広告にマックィーンが起用され、ロレックスファンの間で、彼の名がニックネームとして用いられるようになったといわれております。
*出典元:https://www.jaztime.com/blog/steve-mcqueen-rolex/
しかし、エクスプローラーIIは着けていなくても、マックィーンがロレックスを愛用していたことは間違いなく、劇中でサブマリーナー Ref.5512を着用していたり、同じくサブマリーナー Ref.5513を仕事仲間のスタントマンに贈ったりしたなどの逸話が残されております。
ロレックス GMTマスターII Ref.16760=ソフィア・ローレン(Sophia Loren)
ヨーロッパ映画の名女優、ソフィア・ローレンが愛用していたこともなければ、映画で着用したこともないGMTマスターIIのファーストモデルに、なぜその名が冠されているのでしょうか?
*出典元:https://www.whatsontv.co.uk/movie-talk/marriage-italian-style-1964-film-review-483232/
時計に詳しい方なら、この時計が、やや厚みのあるケース形状から「ファットレディ」とも呼ばれていることはご存知かと思います。
このRef.16760の「グラマラスなケース形状」のイメージを、ヨーロッパを代表するグラマー女優ソフィア・ローレンに重ね合わせ、ニックネームとして呼び始めたことが定着したものと言われております。
セイコー プロスペックス H558-5009=「アーニー(ARNIE)」
この時計が登場する映画は、ハリウッドのアクション大作『コマンドー』と『プレデター』。
もうおわかりですね。「アーニー」というのは「アーノルド・シュワルツェネッガー」のことを指しています。
*出典元:https://whatkindofwatch.com/does-arnold-schwarzenegger-wear/
47mmという大ぶりなケース径に、ツナ缶スタイルの外胴プロテクターというマッシヴでスパルタンなイメージは、いずれの映画においても、シュワちゃん演じる腕利き軍人の「プロフェッショナル感」を強く印象付けています。
まとめ
俳優名をニックネームに持つ時計は、その俳優や女優が持つ雰囲気と同様の「個性」を醸し出しています。人とは違う「個性的」な時計をお探しの方は、このようなニックネームを持つ時計を候補に選んでみても面白いのではないでしょうか?
また今後、俳優名がニックネームとなる時計が出てくるのか、、、?
楽しみに待ってみたいなと思います。
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