*出典元:https://www.sportskeeda.com/
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第172弾の今回は、ドウェイン・ジョンソンの愛用時計をご紹介して参ります。
2000年代初頭、全米最大のプロレス団体であるWWEで活躍し、「ロック様」の愛称で人気を博したトップレスラー、ドウェイン・ジョンソン。2001年に映画『ハムナプトラ2』で俳優デビューを飾ると、『ワイルド・スピード』など、人気の大ヒットシリーズにも出演。フォーブス誌の「世界で最も稼いだ俳優ランキング」では、2019年~2020年にかけて2年連続でトップの座をキープするなど、プロレスラー出身の俳優の中でも、名実ともに最も際立った活躍を見せている「ロック様」です。
今回の「Actor’s Watch」は、そんなドウェイン・ジョンソンの腕時計コレクションをご紹介して参りましょう。
ロレックス
GMTマスターⅡ【Ref.126711CHNR】
*出典元:https:/www.rolexmagazine.com/
まずはお馴染みのロレックスから。2021年9月、自ら開発したエナジードリンク『ZOA』をインスタグラムで紹介したドウェイン・ジョンソン。ノリノリの笑顔でドリンクを開けるロック様のぶっとい腕に着けられているのは、ロレックス GMTマスターⅡ(Ref.126711CHNR)。
コチラは、サモア系の血を引く彼の褐色の肌によく合うエバーローズゴールドとステンレスのコンビモデル。これが海辺の夕暮れ時の光の加減と相まって、何ともいえない郷愁に溢れた風情を醸し出しています。2023年には前年比138%となる1億ドルの売り上げを記録したエナジードリンク『ZOA』。好調の陰には、このGMTマスターⅡの威光があった事は間違いないでしょう(まさか)。
IWC
インヂュニア オートマティック 40【Ref.W328901】
*出典元:https:/watchviews.com/
学生時代はアメリカンフットボールの選手を目指していたドウェイン・ジョンソン。その夢はかないませんでしたが、2020年に彼は、経営破綻した独立プロフットボールリーグ「XFL」を買収し、NFLを目指す若きフットボール選手たちの夢を応援する為、積極的にリーグ運営に携わっています。
そんな彼が、2023年5月に行なわれた「XFLチャンピオンシップ」の試合後の表彰式で着用していた腕時計は、IWC インヂュニア 40 オートマティック(Ref.W328901)。スポーティながらも、ほどほどのケースサイズで落ち着いたデザインの一本。もしかしたら彼は「主役は選手たち」と考え、悪目立ちしない、大人びた腕時計をチョイスしたのかもしれません。
タグホイヤー
モナコ クロノグラフ【Ref.CBL2111.BA0644】
*出典元:https:/www.elindependiente.com/
続いてはタグホイヤーから。2022年10月にロンドンで行われた、彼の主演作『ブラック・アダム』のプレミアのヒトコマ。共演者である「5代目ジェームズ・ボンド」ことピアース・ブロスナンとの2ショットで彼が着用していた腕時計は、タグホイヤー モナコ クロノグラフ(Ref.CBL2111.BA0644)でした。
かつて、超高層ビルを舞台にした火災パニック映画『スカイスクレイパー』(2018)に主演したドウェイン・ジョンソンは、もしかしたら同じテーマの名作『タワーリング・インフェルノ』(1974)で主役の消防隊チーフを演じた、スティーブ・マックイーンに影響を受けているのかもしれません。マックイーンのトレードマークとも言えるタグホイヤー モナコのチョイスには、そんな名優への憧れが感じられるような気がします。
パネライ
サブマーシブル ゴールドテック オロカーボ【Ref.PAM01070】
*出典元:https:/www.wristenthusiast.com/
最後にご紹介するブランドは、シルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・ステイサム、デイブ・バウティスタなど「マッチョなアクションスター」がこぞって愛用しているパネライです。
2022年2月のNFL優勝決定戦「第56回 スーパーボウル」の試合直前にフィールドに登場し、レスラー時代を彷彿とさせるキレッキレのマイクパフォーマンスで両チームを紹介。会場を大いに盛り上げたドウェイン・ジョンソン。その時に彼が着用していたのは、パネライ サブマーシブル ゴールドテック オロカーボ(Ref. PAM01070)。44mmのビッグケースがジャストサイズに見えるのは、もちろん、この図太い腕の為せる業でしょう。この写真を見れば、多くのアクションスターたちがパネライを愛用する理由がよくわかります。
ルミノール マリーナ【Ref.PAM0091】
*出典元:https:/www.wristenthusiast.com/
こちらは、おそらく20年ほど前に撮影されたと思われる、ドウェイン・ジョンソンと彼の娘、シモーネの家族写真。娘と共に満面の笑みを見せる彼の腕に着けられているのは、パネライ ルミノール マリーナ (Ref.PAM0091)と思われます。赤ん坊だったシモーネも、いまやWWEで活躍する女子プロレスラー。月日が経つのは早いものです。
腕時計は人生の節目で購入される事も多く、また、メンテナンスして使う前提なので、身に着ける時間や期間も、服や靴などに比べて長くなりやすいアイテム。この写真のように、腕時計が人生の大切な想い出の一部になっている方も多いのではないでしょうか。想い出をより良いものにする為にも「お気に入りの腕時計を、しっかりと選んで着ける」というのは大切な事であると感じますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
映画の中では「筋肉と腕っぷしで全てを解決する男」を演じる事が多いドウェイン・ジョンソンですが、腕時計の趣味においては、時には派手に、時には落ち着いたモデルをTPOに合わせ、しっかりと選んでいるように思えます。特に「XFLチャンピオンシップ」の表彰式で着用したIWC インヂュニアなどは、周りへの細やかな気遣いすら感じさせるスタイリングに思えます。
*出典元:https://www.businessinsider.com/
人気と知名度を獲得したマッチョなアクションスターの多くが、やがてサスペンスや人間ドラマなどへの出演で「演技派」への転身を模索しようとする中、相変わらず「ド派手なアクション」での勝負を続けているドウェイン・ジョンソン。ファンが何を欲し、何を喜ぶか、手に取るように判っているようです。
だからこそ、レスラー時代のマイクパフォーマンスでも、腕時計のチョイスでも、アクション映画での演技でも、周囲の期待をハズすことなく「みんなの王者、ロック様」であり続けられるのでしょう。
現在アラフィフ、51歳のロック様ですが、この先どのような「60代のロック様」「70代のロック様」「80代のロック様」(以下略)を見せてくれるのか、そして、どのような「その年代のロック様に最もよく似合う腕時計」を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。
ではまた!