*出典元:https://variety.com/

映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第158弾の今回は、トム・クルーズの愛用時計をご紹介して参ります。

80年代のハリウッドを代表する青春アクション映画『トップガン』(1986)の世界的大ヒットでブレイクを果たし、トップスターの仲間入りを果たしたトム・クルーズ。あれから35年以上が経ち、2023年には還暦を迎えた彼ですが、現在でも『ミッション・インポッシブル』などの人気シリーズでは、ノースタントの激しいアクションを見せてくれています。

今回は、そんなトム・クルーズが愛用する腕時計をご紹介して参りましょう。

彼が映画の中で着用した腕時計は、コチラでチェック。
☞ #28 トム・クルーズの腕時計 を読む

ロレックス

デイトナ メテオライト【Ref.116519LN】

*出典元:https:///hypebeast.cn/

2023年のF1「マイアミGP」に招待され、メルセデスチームのピットクルーを体験したトム・クルーズが着用していたのは、ロレックス デイトナ メテオライト(Ref.116519LN)。フロリダにあるアメリカ最古のサーキット場「デイトナ・スピードウェイ」がモデル名の由来となったデイトナ。アメリカのモータースポーツ繋がりでこの腕時計がチョイスされたのでしょう。

エレガントなホワイトゴールドケースに、ワイルドな質感のメテオライト文字盤、スポーティーなオイスターフレックスとの組み合わせが、デイトナの中でも個性的な一本です。

スカイドゥエラー【Ref.326934】

*出典元:https:///iflwatches.com/

続いてはこちら。2022年のF1「イギリスGP」を訪れたトム・クルーズが着用していたロレックス スカイドゥエラー(Ref.326934)です。地元アメリカのサーキットにはデイトナ、海外のサーキットにはデュアルタイムゾーンを表示するスカイドゥエラーと、同じモータースポーツ観戦でも、ロケーションに合わせて最適な一本を選んでいるのは流石ハリウッドスター。

2022年は大ヒット映画『トップガン・マーヴェリック』が公開された年。天才的な戦闘機パイロットを演じ、プライベートでも飛行機の操縦を楽しむトム・クルーズの腕には、この上なくピッタリな一本と言えるでしょう。

カルティエ

サントス ドゥ カルティエ【Ref.WSSA0018

*出典元:https:///iflwatches.com/

続いては、『トップガン・マーヴェリック』のプロモーションで韓国を訪れた際にトム・クルーズが着けていたカルティエ サントス ドゥ カルティエ(Ref.WSSA0018)

ブラジルの飛行士、サントス・デュモンから「飛行中に時間を確認できる時計が欲しい」という要望を受けたルイ・カルティエが、そのリクエストに応えて1904年に発表した「サントス」。トム・クルーズが愛用する腕時計の中では最もドレッシーな一本ですが、『トップガン・マーヴェリック』に合わせてパイロットの為の腕時計をチョイスしたと考えれば、非常にしっくり来ます。

カリブル ドゥ カルティエ【Ref.W7100045】

*出典元:https:///www.gq.com/

サントスと同じく、『トップガン・マーヴェリック』の韓国でのプロモーションで着用されていたもう一本のカルティエウォッチが、こちらのカリブル ドゥ カルティエ(Ref.W7100045)

フランス語で「キャリバー(CALIBER)」の意味を持つ「カリブル(CALIBRE)」を名に冠した、2010年発表のメンズコレクション。モデル名を「カリブル」としたのは、完全自社開発キャリバー(本機はCal.1904MC)を搭載したことに対する、カルティエの自信の表れと言って良いでしょう。

ヴァシュロンコンスタンタン

オーヴァーシーズ 【Ref.4300V/120G-B945

*出典元:https:///www.watchpro.com/

続いては、2022年のカンヌ映画祭からのヒトコマ。ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ エクストラフラット パーペチュアルカレンダー(Ref.4300V/120G-B945)。ホワイトゴールドに、深みある青い文字盤の本機が、『トップガン・マーヴェリック』のプレミア上映に参じたトム・クルーズのタキシード姿をエレガントに飾っています。

パーペチュアルカレンダーという複雑機構を備えながら、厚みはわずか8.1mmというドレッシーな一本。高い機能性とエレガンスを両立させた、ヴァシュロンコンスタンタンの高い技術力を象徴する腕時計です。

ブライトリング

エマージェンシー【Ref.A73322

*出典元:https:///www.rolexmagazine.com/

最後は、ブライトリング エマージェンシー(Ref.A73322)。ケース本体に国際航空遭難信号の発信機を備え、不時着などの有事の際は、救助隊を誘導する信号を48時間に渡って発信し続ける機能を備えたプロパイロットの為の腕時計です。この機能を誤用した場合、航空機の安全な運行や救助隊の活動を阻害する恐れがある為、「パイロット資格者」かつ「無線従事者資格者」のみに限り購入が許されている、非常に珍しいモデルとなっています。

1994年にパイロット免許を取得しているトム・クルーズ。『トップガン・マーヴェリック』のラストシーン近くで彼が乗るクラシカルな戦闘機「P-51マスタング」は、トム・クルーズが個人的に所有し、プライベートでも操縦を楽しんでいる機体との事。そんな彼にピッタリの腕時計と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ハリウッドスターの中でもズバ抜けた高年収のトム・クルーズですが、愛用の腕時計は高級品ながらも「博物館級」と呼べるような雲上中の雲上モデルでは無く、エレガンスと実用性を兼ね備えた「最上級のベーシックな腕時計」が好みであることを窺わせます。

*出典元:https://www.aarp.org/

2022年には『トップガン』(1986)の36年ぶりとなる続編、『トップガン・マーヴェリック』が、世界各国で大ヒットを記録。推定1億ドル(約138億円)ものギャラを手にしたトム・クルーズ。その割に、と言っては失礼ですが、地に足の付いた腕時計のチョイスには非常に好感が持てるのではないでしょうか。

☞ #71 大ヒット!『トップガン マーヴェリック』の腕時計 を読む

ハリウッド俳優組合のストライキにより、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)の続編が2024年6月公開から2025年5月へ延期となってしまった為、しばらくはお目に掛かれない日が続くことになるかと思いますが、トム・クルーズファンとしては焦らず、新作情報を待つとしましょう。

ではまた!

Actor's watch