映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第151弾の今回は、「ジェイソン・ステイサムの腕時計」をお送りします。
*出典元:https://www.pinterest.jp/
クリスマスも間近に迫った年の瀬、皆様いかがお過ごしでしょうか。
煌びやかな街中のイルミネーションを目にするたび、人気アクション映画『エクスペンダブルズ』シリーズに登場するナイフ使いの傭兵、リー・クリスマスを思い出し、彼を演じるジェイソン・ステイサムの顔が頭に浮かぶ映画ファンは私だけはないハズです(たぶん)。
*出典元:https://www.aoryanl.top/
デビュー作『ロック、ストック・トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)では少々オツムの弱いヤンキー兄ちゃんを演じていた彼が、まさかハリウッドを代表するアクションスターにまで成り上がるとは、25年前に誰が想像したでしょうか。私はしませんでした。あの頃の自分には見る目が無かったと、猛烈に反省しております。
そんなワケで今回は、世界的アクションスター、ジェイソン・ステイサムが劇中で着用した腕時計に迫ってまいりたいと思います。
- ◆ アドレナリン
- ◆ エクスペンダブルズ2
- ◆ MEG ザ・モンスター
- ◆ まとめ
アドレナリン
CRANK(2006)
*出典元:https://play.google.com/
ある朝、殺し屋のシェブ(ジェイソン・ステイサム)が自宅で目覚めると、自分の体調がおかしいことに気付く。その原因が、恨みを買ったマフィアのリッキー(ホセ・パブロ・カンティーロ)に盛られた薬物であることを知ったシェブは、かかりつけの闇医者、ドクター・マイルス(ドワイト・ヨーカム)に相談する。シェブが盛られたのは、アドレナリンの分泌を止めて家畜を殺するための毒薬「ペキン・カクテル」だった。
解毒薬は存在せず、死なない為にアドレナリンを出し続けるしかなくなったシェブ。暴走行為、銀行強盗、乱闘、ドラッグ、セックス、大量のエナジードリンクの一気飲みなど、ありとあらゆる方法で興奮状態を維持し、アドレナリンを放出し続けながらリッキーを追う彼は、何とかして生き延びる方法を突き止めようとするが、、、
*出典元:https://www.watch-id.com/
タイトルが示す通り、毒薬を注射され、アドレナリンを放出し続けないと死んでしまうことになった殺し屋をジェイソン・ステイサムが演じ、「奪われた自分の心臓を取り戻す」というおバカな続編まで作られたB級アクション映画の傑作『アドレナリン』(2006)。
過剰で笑える暴走行為の数々が映画ファンの間で話題となった本作で、ジェイソン・ステイサムが着用しているのは、タグホイヤー カレラ クロノグラフ(Ref.CV2010.BA0786)と思われます。2000年代のカレラといえば、やはりこのデザインですね。常に時間に追われ続ける映画だけに、レーシングモデルの着用は雰囲気ピッタリです。
エクスペンダブルズ2
THE EXPENDABLES 2(2012)
*出典元:https://www.berkeleyside.org/
歴戦の軍人、バーニー・ロス(シルベスター・スタローン)が率いる命知らずの傭兵軍団「エクスペンダブルズ」。アルバニア山中に墜落した輸送機の積み荷を回収する任務を負ったエクスペンダブルズは、同じ積み荷を狙う武装犯罪集団「サング」と現地で遭遇。一触即発の事態に陥り、積み荷を奪われ、新人隊員のビリー(リアム・ヘムズワース)が殺されてしまう。
積み荷の奪還とビリーの仇討ちの為、バーニー・ロスと腹心の部下、リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)は、「サング」のリーダー、ジャン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)の行方を追う。
*出典元:https://rubberb.com/
シルベスター・スタローンが脚本・監督・主演を務めた『エクスペンダブルズ』(2010)シリーズの第2作。ジェイソン・ステイサムの他にも、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー、チャック・ノリス、ドルフ・ラングレン、ジェット・リーら、80~90年代のアクションスターが総出演の「お祭りアクション映画」となっております。
そんな本作でジェイソン・ステイサムが着用している腕時計は、パネライ ルミノール1950 サブマーシブル 3デイズ ブロンゾ(Ref.PAM00671)。実は彼は『トランスポーター』(2002)、『オペレーション・フォーチュン』(2023)など、数々の映画でパネライを着用している、ハリウッドきっての「パネリスティ(パネライ愛好家)」として知られております。また、本作で共演したシルヴェスタ・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーもパネリスティとして有名。『エクスペンダブルズ』シリーズは、【パネライ】好きであれば見逃せない映画と言っていいでしょう。
MEG ザ・モンスター
THE MEG(2018)
*出典元:https://www.nytimes.com/
海洋レスキューチームのリーダー、テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、沈没した原子力潜水艦の救助に向かうが、その途中、巨大生物の攻撃を受けて艦は沈没。テイラーは乗員たちと共に救命艇で逃げ延びる。しかし上層部は巨大生物の存在を認めず、精神錯乱によって判断を誤ったと決めつけられたテイラーはレスキューの仕事を辞めてしまう。
その5年後、マリアナ海溝の海底調査を行なっていた中国の探査艇が深海で破損し、浮上できなくなるという事故が起きる。海洋学者のスーイン(ファン・ビンビン)から探査艇の救助協力を受けたテイラーは、別れた元妻が事故に巻き込まれた事を知り、深海へと向かうが、そこに200万年前に絶滅したはずの古代の巨大ザメ「メガロドン」が現れ、彼らに襲い掛かる、、、
*出典元:https://www.imdb.com/
『ジョーズ』(1975)や『ディープブルー』(1999)など、ハリウッド伝統の「巨大ザメVS人間」の戦いを描くパニック映画に古代生物のエッセンスを注入。サメ版のジュラシックパークとでも言うべき作品に仕上げられた海洋スペクタクル映画『MEG ザ・モンスター』(2018)。
本作で海洋レスキューのプロを演じるジェイソン・ステイサムが着用している腕時計は、IWC アクアタイマー ラ クンブレ ボルケーノ(Ref.IW379505)。進化から取り残された古代ザメと戦う彼の腕に、「進化の島」と呼ばれるガラパゴス諸島のラ・クンブレ火山をモチーフにした腕時計が着用されているのは、非常に象徴的と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ちょっと調べるだけで、パネライを着用した映画の数々がすぐに見つかるジェイソン・ステイサム。さすがにパネライだけでは面白くないので、それ以外のブランド腕時計を着用した映画を探すのが一苦労でありました。しかし探せば何とか見つかるものです(教訓)。
*出典元:https://www.youtube.com/watch?v=CHKn-yDCE2w
そんなジェイソン・ステイサムの最新作は、2024年1月12日に全米公開が予定されている『ザ・ビーキーパー』。元特殊部隊員の養蜂家が、全財産を騙し盗られて自殺した恩人の仇を取る為、巨大詐欺グループの壊滅を目指すが、、、という「舐めてた相手が最強だった」系のアクション映画となっているようです。近未来SFガンアクションの名作『リベリオン』の監督、カート・ウィマーが脚本を担当していますので、もしかしたらジェイソン・ステイサムの「ガン=カタ」が観られるのではないかと、ほのかに期待しております。
本作の予告編では腕時計の着用は確認できませんでしたが、本編でもジェイソン・ステイサムは腕時計を着用していないのか、はたまたパネライを着用するのか、日本公開の暁には、そのあたりにも注目してみたいと思います。
ではまた!