映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第116弾の今回は、「マシュー・マコノヒーの腕時計」をお送りします。
若い頃のポール・ニューマンを彷彿とさせる二枚目ながら、クセの強い変わり者キャラを演じることが多いマシュー・マコノヒー。若い頃に多かった「顔と肉体美」が売りのキャラを封印し、個性的な役柄のオファーに絞ったところ大成功。いまやハリウッドを代表する「イケメン個性派俳優」として、確固たるポジションを確立しています。
＊出典元：https://www.ctpost.com/
そんな彼の口癖は「Alright! Alright! Alright!（いいね！いいね！いね！）」。デビュー作『バッド・チューニング』（1993）でのセリフが人気を博し、いまやアドリブやインタビューなどでも「Alright!」を連発するマシュー・マコノヒー。「Alright!」は彼の代名詞にもなっています。
今回はそんなマシュー・マコノヒーが着用した腕時計に注目して参ります。
- ◆ 10日間で男を上手にフル方法
- ◆ サハラ 死の砂漠を脱出せよ
- ◆ リンカーン弁護士
- ◆ インターステラー
- ◆ まとめ
10日間で男を上手にフル方法
HOW TO LOSE AGUY IN 10 DAYS（2003）
＊出典元：https://concreteplayground.com/
男と早く別れたい女性の為に「10日間で男にフラれる方法」という企画を提案した女性誌ライターのアンディ（ケイト・ハドソン）。企画は見事に採用となるが、リアルな記事を書くため、彼女は10日間で男を見つけ、付き合い始め、フラれなければならなくなってしまう。
一方、広告代理店に勤めるベン（マシュー・マコノヒー）は、上司から「10日以内に指定された女性を落とせたら、大手ジュエリー会社との広告契約の仕事を任せる」という賭けをもちかけられる。しかし、指定されたその女性とは「フラれる為の彼氏」を探しているアンディだった。
ベンから絶対にフラれたいアンディと、アンディを絶対に落としたいベン。二人の恋の行方は、、、
＊出典元：https://pagesix.com/
2000年代のハリウッドを代表する「ラブコメの女王」こと、ケイト・ハドソンとの共演で大ヒットを記録した『10日間で男を上手にフル方法』（2003）。マシュー・マコノヒーは「女心が判ってない」と評されるイケメン広告マンを演じています。
本作で彼が着用しているのはタグホイヤー モナコ クロノグラフ（Ref.CW2111.FC6171）。独身の堅物広告マンらしく、数々のバリエーションがあるモナコの中でも、黒文字盤にバーインデックスという、比較的シンプルで個性を抑えたモデルが選ばれています。
サハラ 死の砂漠を脱出せよ
SAHARA（2005）
＊出典元：https://www.rabbit-reviews.com/
難破船の発見を目的とするNUMA（国立海中海洋機関）の一員であり、世界を股にかけるトレジャーハンターでもあるダーク・ピット（マシュー・マコノヒー）は、南北戦争末期に行方知れずとなった南軍の戦艦「テキサス」の行方を追い続けていた。
「テキサス」が南米からアフリカに向かったと信じる彼は、南軍が僅かな枚数だけ発行したと言われる幻の金貨をナイジェリアで発見。「テキサス」がサハラ砂漠に眠っていると睨んだ彼は、内戦により国交封鎖されているマリ共和国に向かう。
道中、暴漢に襲われていたところを助けた女性医師のエヴァ（ペネロペ・クルス）と共に、彼らはマリ共和国への密入国に成功。しかし、彼らの行動は内戦を指導する独裁者、カジーム将軍に全て筒抜けになっていた、、、
＊出典元：https://www.fanpop.com/
ベストセラー作家、クライブ・カッスラーの『ダーク・ピット』シリーズを原作とするアクション・アドベンチャー映画『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』（2005）。この映画で知り合ったマシュー・マコノヒーとペネロペ・クルスは、一時交際していたりもしたそうです。
原作では、上院議員の息子で成績優秀、ハンサムで体力抜群という非の打ち所がないスーパーエリートキャラクターとして描かれるダーク・ピット。彼を演じるマシュー・マコノヒーは、本作でドクサ サブ 600T プロフェッショナル（Ref.不明）を着用しています。原作小説の中で、ダーク・ピットがオレンジダイヤルのドクサを着用しているという描写があり、その通りのチョイスとなっています。
リンカーン弁護士
THE LINCOLN LAWER（2011）
＊出典元：https://editorial.rottentomatoes.com/
刑事事件専門の弁護士ミッキー・ハラー（マシュー・マコノヒー）、通称「ミック」は、所有するリンカーン・タウンカーがトレードマーク。オフィスではなく車中で仕事をすることを好むため、周りからは「リンカーン弁護士」と呼ばれていた。
ある日ミックは、女性への暴行容疑で逮捕された資産家ルイス（ライアン・フィリップ）の弁護という、大きな稼ぎとなるであろう依頼を受ける。容疑者に罪を認めさせ、司法取引をまとめて微罪で済ますという、いつも通りの簡単な仕事で終わると思われたが、ルイスが罪を認めず冤罪を訴え始めたことで、事件は一筋縄では行かなくなる。
事件の調査に乗り出したミックは、今回の事件が、かつて自分が担当した殺人事件に状況がよく似ていることに気づき始める、、、
＊出典元：https://pro.imdb.com/
ハードボイルドタッチのミステリーを得意とするベストセラー作家、マイクル・コナリーの同名シリーズを原作とするサスペンス映画『リンカーン弁護士』（2011）。クセの強い変わり者の弁護士、ミックを演じるマシュー・マコノヒーは、本作でタグホイヤー グランドカレラ（Ref.WAV5112.FC6231）を着用しています。
グランドカレラは2007年に登場、2016年頃にディスコンとなったタグホイヤーのハイエンドモデル。本機は文字盤の６時位置にセカンドタイムゾーン表示を備えたGMTモデルとなっています。針ではなく、回転するディスクでGMT表示を行なう「ローテイティングシステム」が最大の特徴。一癖も二癖もある車好きな個性派弁護士の腕には、中々にお似合いの腕時計と言えるのではないでしょうか。
インターステラー
INTERSTELLAR（2014）
＊出典元：https://www.cinemablend.com/
近未来の地球。異常気象により全世界の植物が枯れ始め、人類は滅亡の危機に瀕していた。そんな中、農場を営んでいる元テストパイロットのクーパー（マシュー・マコノヒー）は、10歳になる娘、マーフの部屋の本が棚から落ちる現象を解析し、それがモールス信号を使った誰かからのメッセージであることに気が付く。メッセージに記された場所に辿り着いたクーパーは、そこで大昔に解体されたはずのNASA（アメリカ航空宇宙局）が密かに復活し、活動を続けていることを知る。
NASAは、ワームホールを使って人類の移民先となる惑星を探す「ラザロ計画」を実行しており、既に数名のパイロットが「第二の地球」となり得る天体に向かっていた。クーパーのパイロット時代の上官であり、今はラザロ計画の主導者となったブランド教授（マイケル・ケイン）の説得により、彼は宇宙船「エンデュランス号」の一員として宇宙を目指す決心をする。
帰還できるかどうかもわからないミッションへの参加に、娘のマーフは激しく反対するが、クーパーはマーフを説得することができないまま、出発の日を迎えてしまう、、、
＊出典元：https://www.gq-magazine.co.uk/
『ダークナイト』（2008）や『TENET テネット』（2020）など、ジャンルに革新をもたらす作品で知られるクリストファー・ノーラン監督。彼が相対性理論や重力波、特異点定理などの物理学考証を駆使して作り上げた『インターステラー』（2014）は、時間も空間も超越した、革命的なSF映画と言っていいでしょう。
10歳の娘を置いて飛び立つ宇宙飛行士、クーパーを演じたマシュー・マコノヒーが本作で着用しているのは、ハミルトン カーキ パイロット デイデイト（Ref.H64615135/写真左）。写真右は、娘のマーフが着用しているハミルトンの腕時計です（小道具用の架空のモデルでしたが、後に製品化されました）。
本作においては、これらの腕時計が物語に大きく関係してくるのですが、これ以上はネタバレになりますので詳細は映画本編をご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クセの強い個性派俳優らしく、劇中で着用している腕時計も中々に個性的なラインアップとなっておりました。特に『リンカーン弁護士』で着用しているグランドカレラは、よくこの腕時計を思いついたものだと感心させられるチョイスですね。
＊出典元：https://www.irishmirror.ie/
マシュー・マコノヒーと言えば、俳優のウディ・ハレルソンと公私ともに仲が良いことで知られておりますが、近頃、この二人に関する衝撃的なニュースが届きました。
２人が家族と共にギリシャ旅行に行ったところ、マシュー・マコノヒーの母親が「ウディの父親のことをよく知っていた（意味深）」と告白。どうやら男女の仲だった時期もあるようで、ハリウッドでは「マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソン兄弟説」が出てきている模様。
そのウディ・ハレルソンの父は、裏社会の殺し屋として知られた故チャールズ・ハレルソン。そんな男と付き合ってたかもしれない、マシュー・マコノヒーの母親（元教師）って何者！？
マシュー・マコノヒーより彼の母親が気になり始めてしまったので今回はこの辺で。
ではまた！