ヨットレースをする方向けのプロフェッショナルモデルとして登場した『ヨットマスターⅡ』は、世界初となる機械式メモリーを持つプログラム可能なカウントダウン機能”レガッタ・クロノグラフ“を備え、ヨットレースで最も重要なスタートタイムに合わせて10分~1分まで任意にセットすることが可能となった、【ロレックス】初のコンプリケーションモデル。
『ヨットマスター』の上位モデルに位置付けられ、当初はハイエンドモデルとしてプラチナ、ゴールドといった高級素材のみの展開となっていましたが、2013年にはSS(ステンレススチール)を使用した「Ref.116680」がラインアップに追加されました。これによって国内外で高い人気を獲得することに成功し、その後マイナーチェンジをして新生『ヨットマスターⅡ』がリリースされることとなります。
今回はそんな【ロレックス】『ヨットマスターⅡ』の中でも比較的手に取りやすい、SS(ステンレススチール)素材「Ref.116680」の新旧モデルについて徹底比較していきます!『ヨットマスターⅡ』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『ヨットマスターⅡ』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。
*レガッタ・クロノグラフ:クロノグラフ機能/10分から1分までのカウントダウン計測機能
まずは「Ref.116680」についてご紹介していきます。
ケース径 | 44mm | ベゼル | ブルーセラミックリングコマンド |
ダイヤル | ホワイト | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 4161 | パワーリザーブ | 約72時間 |
『ヨットマスターⅡ』初のSS(ステンレススチール)モデルとして、2013年に登場した「Ref.116680」。2017年には基本スペック、型番(Ref.)はそのままに、細かなマイナーチェンジを加え再登場。ムーブメントには『デイトナ』「Ref.116520」、「Ref.116500LN」に搭載されている”Cal.4130″をベースに開発された、”Cal.4161″を搭載しています。
そして、当モデルには以下の2大機能が備わっています。
特徴的な機能
リングコマンドベゼル | ベゼル操作でムーブメント制御を行う機能のこと |
シンクロナイゼーション | カウントダウンの誤差修正を容易にした機能のこと |
スカイドゥエラーでも採用されたリングコマンドベゼルは、回転させることでムーブメントと連動してプッシャーが操作出来ないようロックを掛けたり、時分針、カウントダウン分針の操作を使い分けすることが出来る画期的な機能です。また、シンクロナイゼーションによって、レース時、カウントダウンの秒数にズレがあった場合、容易に修正することができます。
デザインだけではなく、高い機能面を持ち合わせた『ヨットマスターⅡ』は【ロレックス】の”技術力”を証明したモデルの一つと言えるでしょう。
ここからは「Ref.116680」新旧モデルの比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
44mm | ケース径 | 44mm |
ブルーセラミックリングコマンド | ベゼル | ブルーセラミックリングコマンド |
ホワイト | ダイヤル | ホワイト |
クロマライト | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
100m | 防水性 | 100m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal.4161 | Cal | Cal.4161 |
約72時間 | パワーリザーブ | 約72時間 |
❶【針】
時針の形状
旧モデル | バータイプ |
現行モデル | ベンツ針 |
針の色
旧モデル | 青 |
現行モデル | シルバー |
❷【インデックス】
インデックスの縁色
旧モデル | 青 |
現行モデル | シルバー |
12時、6時位置のインデックス形状
旧モデル | 12時:四角、6時:四角 |
現行モデル | 12時:三角、6時:長方形 |
いかがでしたでしょうか?
今回、【ロレックス】『ヨットマスターⅡ』の新旧モデルを比較してみましたが、どのような違いを持つのか、お判りいただけたかと思います。
『ヨットマスターⅡ』のモデルカラーと言っても過言ではない”ブルー”を、最大限活用した”旧モデル”、シルバーカラーを要所に配し、針・インデックス形状を変更させたことで視認性が増した”現行モデル”と、異なる魅力を持つ『ヨットマスターⅡ』。
今回はSS(ステンレススチール)モデルに焦点を当ててご紹介しましたが、他にもプラチナ、ゴールド、コンビと、魅力的なモデルがございますので、是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。