皆さま、こんばんは。
『エクスプローラーⅠ』の後継機として誕生した『エクスプローラーⅡ』。高い視認性、堅牢性、そしてオン・オフどちらでも使用出来るデザイン性から【ロレックス】のスポーツモデルの中でも、ビジネスパーソンを中心に厚い支持を得ています。2021年には新型モデルが登場しましたが、一見すると旧型モデルとの大きな違いは無く、何が変わったのか気になっている方も多いかと思います。
そこで今回は、【ロレックス】『エクスプローラーⅡ』を3世代遡り、(「Ref.16570」、「Ref.216570」、「Ref.226570」)徹底比較していきます!『エクスプローラーⅡ』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『エクスプローラーⅡ』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。
まずは今回比較する3つのモデル、「Ref.16570」、「Ref.216570」、「Ref.226570」をご紹介していきます。
ケース径 | 40mm | ベゼル | ステンレス |
ダイヤル | ブラックorホワイト | 夜光 | トリチウム、ルミノバ |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3185or3186 | パワーリザーブ | 約48時間 |
1988年頃~2011年頃まで製造されていたロングセラーモデル「Ref.16570」。多くのマイナーチェンジが施され、年代毎に風合いが変わる人気のセミヴィンテージモデルです。
・1998~1999年頃:夜光塗料がトリチウムからスーパールミノバへ変更
・2000年頃:フラッシュフィットが一体型へと変更
・2003年頃:風防の6時位置に偽造防止対策の王冠の透かし彫りが追加
・2004年頃:ケースとブレスレットを繋ぐラグの横穴が無しへと変更
・2007年頃:搭載ムーブメントが「Cal.3185」から「Cal.3186」へ変更
・2007年頃:インナーリング部分に【ROLEX】の刻印と6時位置のシリアルナンバーが追加
・1988~1998年頃:SWISS-T<25
・1998~1999年頃:SWISS
・2000年頃~:SWISS MADE
※センタースプリット:クロノメーター表記の「SUPERLATIVE CHRONOMETER」「OFFICIALLY CERTIFIED」の文字間のスペースが上下で揃っているもの。
センタースプリットの個体については、鑑定士:金子のブログでもご紹介していますので、是非ご覧ください。
ケース径 | 42mm | ベゼル | ステンレス |
ダイヤル | ブラックorホワイト | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3187 | パワーリザーブ | 約48時間 |
2011年~2021年まで製造されていた「Ref.216570」。「Ref.16570」とは打って変わり、マイナーチェンジなどは行われておらず、製造期間も10年と短くなっています。
ケース径 | 42mm | ベゼル | ステンレス |
ダイヤル | ブラックorホワイト | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3285 | パワーリザーブ | 約70時間 |
2021年に誕生50周年記念として登場した現行モデル「Ref.226570」。【ロレックス】は、50周年のタイミングで新作を発表する傾向にあり、過去には『サブマリーナー』の「Ref.16610LV」や『シードゥエラー』の「Ref.126600」などをリリースしています。
まずは「Ref.16570」と「Ref.216570」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
40mm | ケース径 | 42mm |
ステンレス | ベゼル | ステンレス |
ブラックorホワイト | ダイヤル | ブラックorホワイト |
トリチウムorルミノバ | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
100m | 防水性 | 100m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal.3185or3186 | Cal | Cal.3187 |
約48時間 | パワーリザーブ | 約48時間 |
❶【ケース・リューズガード】
ケース径
Ref.16570 | 40mm |
Ref.216570 | 42mm |
❷【ダイヤル・針】
24時間針
Ref.16570 | 赤 |
Ref.216570 | オレンジ |
「EXPLORER」文字色
Ref.16570 | 白 |
Ref.216570 | オレンジ |
夜光
Ref.16570 | トリチウムorルミノバ |
Ref.216570 | クロマライト |
❸【ブレスレット・バックル】
ブレスレット(コマの中身)
Ref.16570 | 空洞 |
Ref.216570 | 無垢 |
❹【ムーブメント】
ムーブメント
Ref.16570 | Cal.3185or3186 |
Ref.216570 | Cal.3187 |
続いて「Ref.216570」と「Ref.226570」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
42mm | ケース径 | 42mm |
ステンレス | ベゼル | ステンレス |
ブラックorホワイト | ダイヤル | ブラックorホワイト |
クロマライト | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
100m | 防水性 | 100m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal.3187 | Cal | Cal.3285 |
約48時間 | パワーリザーブ | 約70時間 |
❶【ケース・リューズガード】
ケース径
Ref.216570 | 42mm |
Ref.226570 | 42mm |
❷【ダイヤル】
ダイヤル
Ref.216570 | ブラックorホワイト |
Ref.226570 | ブラックorホワイト |
6時位置のロゴ
Ref.216570 | SWISS MADE |
Ref.226570 | SWISS と MADEの間に王冠マーク追加 |
❸【ムーブメント】
ムーブメント
Ref.216570 | Cal.3187 |
Ref.226570 | Cal.3285 |
いかがでしたでしょうか?
今回、【ロレックス】『エクスプローラーⅡ』の3世代を比較してみましたが、年月を経て、どのように進化を遂げてきたのかがお判りいただけたかと思います。
シンプルなデザインであるが故に、一見同じに見えますが、各々のモデルにしかない個性があります。多くのマイナーチェンジによって、年代毎に風合いが変わる「Ref.16570」、ケースサイズの大型化によって、インパクトが強調された「Ref.216570」、生誕50周年記念モデルとして、最新スペックを搭載し、堅牢性や操作性、安定性が飛躍した「Ref.226570」と、各々違った魅力がある『エクスプローラーⅡ』。
是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。