皆さん、こんばんは。

【ロレックス】のスポーツモデルの中で、実用性を最重視した究極のシンプルウォッチとして、登場時から多くの人を魅了している『エクスプローラーⅠ』。2021年には初のステンレススチール以外の素材、”コンビ”仕様が登場したことで驚いた方も多かったかと思います。

今回は、そんな【ロレックス】『エクスプローラーⅠ』を3世代遡り、(「Ref.114270」、「Ref.214270」、「Ref.124270」)徹底比較していきます!『エクスプローラーⅠ』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『エクスプローラーⅠ』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。

『エクスプローラーⅠ』3世代の紹介

まずは今回比較する3つのモデル、「Ref.114270」、「Ref.214270」、「Ref.124270」をご紹介していきます。

2世代前 Ref.114270
スペック(仕様)
ケース径 36mm ベゼル ステンレス
ダイヤル ブラック 夜光 ルミノバ
素材 SS ブレスレット SS
防水性 100m 駆動方式 自動巻き
Cal 3130 パワーリザーブ 約48時間

20012010年の間に製造された「Ref.114270」。前モデル「Ref.14270」から大幅な見た目の変更こそございませんが、ムーブメントが「Cal.3130」へと変わっており、メンテナンス性・安定性が向上しています。放射性物質を含んでいるという理由から、夜光がトリチウムからルミノバへと変更され、2007年には偽造防止のためにルーレット刻印が施されました。

1世代前 Ref.214270
スペック(仕様)
ケース径 39mm ベゼル ステンレス
ダイヤル ブラック 夜光 クロマライト
素材 SS ブレスレット SS
防水性 100m 駆動方式 自動巻き
Cal 3132 パワーリザーブ 約48時間

2010年に登場した「Ref.214270」。ケース経が39mmへと大型化し、登場時のインデックス「369」は”ブラックアウト”を彷彿とさせる仕様になっていました。2016年頃にマイナーチェンジされ、”前期”、”後期”と区別されています。

【前期、後期の違い】
①針の大型化
②インデックス「369」の変更

登場時、ケース経が大型化されたにも関わらず、針の大きさが変わらなかったため、針が小さく感じましたが、マイナーチェンジ後(後期)は針が大型化され、ケースとのバランスが良くなりました。また、インデックス「369」に夜光塗料が入り、視認性が向上しています。

現行モデル Ref.124270
スペック(仕様)
ケース径 36mm ベゼル ステンレス
ダイヤル ブラック 夜光 クロマライト
素材 SS ブレスレット SS
防水性 100m 駆動方式 自動巻き
Cal 3230 パワーリザーブ 約70時間

2021年に登場した現行モデル「Ref.124270」。ケース経が36mmへと回帰したことで、大きな話題となりました。ムーブメントには「Cal.3230」を搭載し、精度や実用性、メンテナンスのしやすさなど、あらゆる点がアップデートされました。

「Ref.114270」と「Ref.214270」のスペック比較

まずはRef.114270」と「Ref.214270」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.114270
Ref.214270
36mm ケース径 39mm
ステンレス ベゼル ステンレス
ブラック ダイヤル ブラック
ルミノバ 夜光 クロマライト
SS 素材 SS
SS ブレスレット SS
100m 防水性 100m
自動巻き 駆動方式 自動巻き
Cal.3130 Cal Cal.3132
約48時間 パワーリザーブ 約48時間

❶【ケース】

ケース径

Ref.114270 36mm
Ref.214270 39mm
一番の変更点となったサイズの大型化。36mmの小ぶりなサイズが特徴だった『エクスプローラーⅠ』ですが、シリーズ唯一の39mmが「Ref.214270」です。良い意味で腕周りが大きめの方でも『エクスプローラーⅠ』がしっくりくるモデルです。

❷【ダイヤル】

夜光

Ref.114270 ルミノバ
Ref.214270 クロマライト
ルミノバが”緑色”の光を放つのに対し、クロマライトは”ピーコックブルー”と呼ばれる鮮やかな青い光を放つのが特徴です。クロマライトの発光時間は一般的な蓄光塗料の2倍とされ、8時間以上も継続するとされています。

EXPLORER」表記位置

Ref.114270 12時位置
Ref.214270 6時位置
ダイヤル上の「EXPLORER」の文字が12時位置から6時位置へと変更されています。

❸【ブレスレット・バックル】

ブレスレット(コマの中身)

Ref.114270 空洞
Ref.214270 無垢
コマの中身が空洞から無垢に変更され、堅牢性がアップしました。「Ref.214270」では新型のオイスターブレスレットとバックルが採用され、ホールド性と操作性も向上しています。

❹【ムーブメント】

ムーブメント

Ref.114270 Cal.3130
Ref.214270 Cal.3132
パワーリザーブは約48時間と同じですが、「Ref.214270」は耐磁性に優れた”ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイ”が採用され、耐久性と精度が向上しています。耐震特許技術である”パラフレックス・ショック・アブソーバ”も備わり、【ロレックス】独自の技術力が詰まっています。
「Ref.214270」と「Ref.124270」のスペック比較

続いて「Ref.214270」と「Ref.124270」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.214270
Ref.124270
39mm ケース径 36mm
ステンレス ベゼル ステンレス
ブラック ダイヤル ブラック
クロマライト 夜光 クロマライト
SS 素材 SS
SS ブレスレット SS
100m 防水性 100m
自動巻き 駆動方式 自動巻き
Cal.3132 Cal Cal.3230
約48時間 パワーリザーブ 約70時間

❶【ケース】

ケース径

Ref.214270 39mm
Ref.124270 36mm
一番の変更点となったサイズの小型化。『エクスプローラーⅠ』シリーズ初の39mmのケース径となった「Ref.214270」から原点回帰し、36mmにサイズダウンした「Ref.124270」。後述するブレスレットの仕様変更もあって、過去のモデルよりスタイリッシュな見た目へと変更されています。

❷【ダイヤル】

6時位置のロゴ

Ref.214270 SWISS MADE
Ref.124270 SWISS と MADEの間に王冠マーク追加
ほぼ同じに見えるダイヤルですが、6時位置の”SWISS MADE”表記の間に王冠マークが追加されています。

EXPLORER」表記位置

Ref.214270 6時位置
Ref.124270 12時位置
ダイヤルに刻印されたモデル名の「EXPLORER」の文字が12時位置から6時位置へと、2世代前の「Ref.114270」と同様の位置に戻っています。

❸【ブレスレット・バックル】

ラグ幅

Ref.214270 20mm
Ref.124270 19mm
20mmだったラグ幅は、19mmへとサイズダウンしています。また、ブレスレットが少し細長くなったことで、男女問わず着用しやすいスマートな作りに変更されています。また、コマ幅も小さくなったことで、旧モデルのコマとの互換性は無くなっています。

❹【ムーブメント】

ムーブメント

Ref.214270 Cal.3132
Ref.124270 Cal.3230
「Cal.3230」は【ロレックス】が長年開発を続けてきた結果生まれた新世代ムーブメントで、耐磁性や精度、安定性など、全体的にスペックが向上していますが、特筆すべきはパワーリザーブが約70時間になった点でしょう。旧型モデルのパワーリザーブが約48時間だったことを考えると、大幅なスペックアップであることがわかります。
まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、【ロレックス】『エクスプローラーⅠ』の3世代を比較してみましたが、年月を経てどのように進化してきたのかが、お判りいただけたかと思います。

シンプルなデザインであるが故に、一見同じに見えますが、各々のモデルにしかない個性があります。前モデルをベースにスペックアップが図られた「Ref.114270」、ケースサイズの大型化によって、インパクトが強調された「Ref.214270」、最新スペックを搭載し、堅牢性や操作性、安定性が飛躍した「Ref.124270」と、各々違った魅力がある『エクスプローラーⅠ』。

是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。

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