みなさん、こんばんは。
2012年にコレクションへと追加された、【ロレックス】の異端児とも呼べる『スカイドゥエラー』。”世界を旅する旅行者のために”というコンセプトのもと製作されたこちらのモデルは、【ロレックス】唯一の複雑時計として年々人気が高まっています。スポーツモデルらしいカジュアルな雰囲気でありながらも、ドレッシーな印象も持ち合わせており、高機能という嬉しい要素まで詰まったモデルであることから、老若男女問わず愛されています。
そこで今回は【ロレックス】『スカイドゥエラー』の2023年新型モデル「Ref.336934」と、2017年発表の旧型「Ref.326934」を、新旧比較と題して、いま一度徹底比較していきます!どのような点が変更となったのかをしっかりと理解すべく、最後まで楽しんでご覧ください。
まずは今回比較する『スカイドゥエラー』をそれぞれ簡潔にご紹介いたします。
ケース径 | 42mm | ベゼル | 18KWG |
ダイヤル | ブラックorホワイトorブルー | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS×18KWG | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 9001 | パワーリザーブ | 約72時間 |
2017年の新作として登場した「Ref.326934」。従来は金無垢モデルのみだった『スカイドゥエラー』に、初となるSS(ステンレススチール)×金無垢のコンビネーションモデルが追加されました。ムーブメントには複雑機構を備えた完全自社開発の「Cal.9001」を搭載しており、優れた機能性を有している他、使用場所を選ばないブラック、高貴な雰囲気を纏ったホワイト、爽やかな印象のブルーなど、デザイン性にも優れた仕上がりとなっています。
ケース径 | 42mm | ベゼル | 18KWG |
ダイヤル | ブラックorホワイトorブルーorミントグリーン | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS×18KWG | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 9002 | パワーリザーブ | 約72時間 |
2023年の新作「Ref.336934」。基本的なデザインはそのままに、文字盤カラーバリエーションの追加や、ムーブメントのマイナーチェンジが施されています。『デイトナ』の新作登場に目を向けていた方が多い中、伏兵とも言える『スカイドゥエラー』の発表があったことで、一躍話題の中心となり、評価がグッと上がっています。
続いて旧型「Ref.326934」と新型「Ref.336934」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
42mm | ケース径 | 42mm |
SS | ベゼル | SS |
ブラックorホワイトorブルー | ダイヤル | ブラックorホワイトorブルーorミントグリーン |
クロマライト | 夜光 | クロマライト |
SS×18KWG | 素材 | SS×18KWG |
SS | ブレスレット | SS |
100m | 防水性 | 100m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal.9001 | Cal | Cal.9002 |
約72時間 | パワーリザーブ | 約72時間 |
❶【ダイヤル】
文字盤カラー
Ref.326934 | ブラックorホワイトorブルー |
Ref.336934 | ブラックorホワイトorブルーorミントグリーン |
これまで、『デイトジャスト』のみに採用されていた人気の”ミントグリーン”が追加され、大きな注目を集めました。【ロレックス】のコーポレートカラーでもある”グリーン”は、どのモデルで採用されても人気を博しますが、中でも”ミントグリーン”は主張が強すぎず、上品かつ高貴な印象与えるカラーであることから、二次流通市場においても高い評価を得ています。
文字盤6時位置
Ref.326934 | "SWISS MADE"表記のみ |
Ref.336934 | "SWISS MADE"+ダブル王冠マーク表記 |
「Ref.326934」では”SWISS MADE”のみの表記となっていましたが、「Ref.336934」では”SWISS”と”MADE”の表記の間に王冠マーク(クラウンマーク)が2つ追加されています。
❷【ムーブメント】
ムーブメント
Ref.326934 | Cal.9001 |
Ref.336934 | Cal.9002 |
【ロレックス】きっての複雑機構を搭載した「Cal.9001」が「Cal.9002」へとマイナーチェンジを果たしました。クロナジーエスケープメントが採用されたことで脱進機の動作効率が向上し、常磁性ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイが帯磁性、耐衝撃性を高め、温度変化にも強くなっております。アニュアルカレンダー(年次カレンダー)機構を組み込みながら、約72時間ものパワーリザーブを有し、耐久性にも非常に優れたこちらのムーブメントは、【ロレックス】の持つ技術力を詰め込んだ、最高峰のムーブメントと言っても過言ではないでしょう。
❸【定価】
定価(オイスターブレスレット)
Ref.326934 | 1,857,900(税込) |
Ref.336934 | 2,043,800(税込) |
定価(ジュビリーブレスレット)
Ref.326934 | 1,882,100(税込) |
Ref.336934 | 2,071,300(税込) |
新作発表時こそ旧型「Ref.326934」と新型「Ref.336934」で、定価に差はございませんでしたが、2023年9月の価格改定によって、オイスターブレスレット、ジュビリーブレスレットともに20万円程の価格差が生まれています。(*値上げ)文字盤カラーによって異なりますが、二次流通市場での価格は定価の2倍程となっており、従来の『スカイドゥエラー』の中でも高値を付けているように思えます。今後の動きに要注目ですね。
いかがでしたでしょうか。
大きく変更が加わったとは言い難いですが、実用性に重きを置いた【ロレックス】ならではの改良や、人気カラーが採用されたことで、より一層高い支持が集まること請け合いですね。また、今回はコンビネーションモデルのご紹介に留まりましたが、同時に発表された金無垢モデル、中でも18KERG(エバーローズゴールド)×ブルーグリーン文字盤に関しては、既に高い評価を得て、二次流通市場において高値で取引されております。
歴史が浅いことからそこまで注目度は高くなかった『スカイドゥエラー』。今後はその動向が非常に楽しみなモデルと言えます。気になる方は一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。