みなさん、こんばんは。
【ロレックス】のスポーツモデルの中でも実用性を最重視した究極のシンプルウォッチとして、登場時から多くの人を魅了している『エクスプローラー』。2021年発表の「Ref.124270」はそのままに、長らく親しまれてきた「Ref.214270」の後継機として、2023年に新型「Ref.224270」が誕生しました。見た目はほぼ変わらないものの、マイナーチェンジが施されており、それぞれに個性が見られます。
そこで今回は、【ロレックス】『エクスプローラー』の新型「Ref.224270」と、旧型「Ref.214270」を、新旧比較と題していま一度徹底比較していきます!新型モデルが気になっているという方は、市場に出てくる前に事前に予習しておき、どのような点が変更となったのかをしっかりと理解していだければと思います。是非とも最後まで楽しんでご覧ください。
まずは今回比較する『エクスプローラー』をそれぞれ簡潔にご紹介いたします。
ケース径 | 39mm | ベゼル | ステンレス |
ダイヤル | ブラック | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3132 | パワーリザーブ | 約48時間 |
2010年に登場した「Ref.214270」。それまでの36mmケースから39mmへと大型化し、登場時のインデックス”369″は”ブラックアウト”を彷彿とさせる仕様になっていました。2016年頃にマイナーチェンジされ、”前期”、”後期”と区別されています。
②インデックス”369″の変更
登場時、ケース経が大型化されたにも関わらず、針の大きさが変わらなかったため、針が小さく感じましたが、マイナーチェンジ後(後期)は針が大型化され、ケースとのバランスが良くなりました。また、インデックス”369″に夜光塗料が入り、視認性が向上しています。
ケース径 | 40mm | ベゼル | ステンレス |
ダイヤル | ブラック | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3230 | パワーリザーブ | 約70時間 |
2023年に登場した「Ref.224270」。「Ref.124270」と同様に新型ムーブメント「Cal.3230」を搭載し、『エクスプローラー』史上初のケース径40mmへと大型化を果たしました。なお、この発表に伴い、モデル名が『エクスプローラーⅠ』から、「Ref.124270」は『エクスプローラー36』、「Ref.224270」は『エクスプローラー40』へと変わっています。
続いて旧型「Ref.214270」と新型「Ref.224270」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
39mm | ケース径 | 40mm |
ステンレス | ベゼル | ステンレス |
ブラック | ダイヤル | ブラック |
クロマライト | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
100m | 防水性 | 100m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal.3132 | Cal | Cal.3230 |
約48時間 | パワーリザーブ | 約70時間 |
❶【ケース】
ケース径
Ref.214270 | 39mm |
Ref.224270 | 40mm |
一番の変更点となったサイズの大型化。時計の大型化の流れを汲んでか、前述の通り『エクスプローラー』史上初となる40mmのケース経で登場しました。
リューズ
Ref.214270 | 小さめ |
Ref.224270 | 大型化 |
ケースの大型化に合わせてリューズもサイズアップし、使い勝手が良くなっています。
❷【ダイヤル】
6時位置のロゴ
Ref.214270 | SWISS MADE |
Ref.224270 | SWISS と MADEの間に王冠マーク追加 |
ほぼ同じに見えるダイヤルですが、6時位置の”SWISS MADE”表記の間に王冠マークが追加されています。
"EXPLORER"表記位置
Ref.214270 | 6時位置 |
Ref.224270 | 12時位置 |
ダイヤルに刻印されているモデル名の”EXPLORER”の文字が、12時位置から6時位置へと、かつての『エクスプローラーⅠ』と同様の位置に戻っています。
❸【ブレスレット・バックル】
ブレスレットのエンドピース(裏側)
Ref.214270 | フラット |
Ref.224270 | ラウンド |
ケースと一体型になっているブレスレットのエンドピースが、「Ref.214270」では裏蓋とフラットな仕様になっていますが、「Ref.224270」では中央部分のみが腕に沿う用にカーブした作りとなっており、装着感が良くなっています。
コマの横幅
Ref.214270 | 従来と同様 |
Ref.224270 | 1mmサイズアップ |
「Ref.224270」では、ラグがシャープな作りへと変更されたことに伴い、ブレスレットのコマの横幅が従来より1mm大きくなりました。厚みやコマ数、ブレスレットの内寸等には変わりないものの、幅が異なるため互換性は無くなっています。
❹【ムーブメント】
ムーブメント
Ref.214270 | Cal.3132 |
Ref.224270 | Cal.3230 |
「Ref.224270」に搭載された「Cal.3230」は、【ロレックス】が長年開発を続けてきた新世代ムーブメントで、耐磁性や精度、安定性など、全体的にスペックが向上していますが、特筆すべきはパワーリザーブが約70時間になった点です。「Cal.3132」のパワーリザーブが約48時間だったことを考えると、大幅なスペックアップであることがわかります。
細かな点で変更が加えられていた今回の新型『エクスプローラー40』「Ref.224270」ですが、やはり40mmケースへと大型化された点は、驚かれた方も多かったかと思います。腕周りの小ぶりな方が比較的多い日本人からの需要が特に高かった『エクスプローラー』ですが、今後は海外の方からの需要が増えてくることも予想されますね。
また、新型モデルは未だ二次流通市場には出回ってきておりませんが、出始めてくると「Ref.224270」に引っ張られて「Ref.214270」も高値になることが予想されます。旧型をお探しの方は、早めに購入されるのが賢明かもしれません。