みなさん、こんばんは。
“King of ROLEX”とも称され、【ロレックス】の中で1番人気と言っても過言ではないモデル『デイトナ』。2016年に発表された「Ref.116500LN」は、その精悍なビジュアルから長らく高級腕時計の人気を牽引してきましたが、2023年に「Ref.126500LN」が発表され、惜しまれつつも世代交代となりました。しかしながら、新型モデルについても人気のポイントはしっかりと引き継いでおり、二次流通市場へと出回る前から高い注目を集めています。
そこで今回は、新旧比較と題し、【ロレックス】『デイトナ』の新型「Ref.126500LN」と、旧型「Ref.116500LN」を、いま一度徹底比較していきたいと思います!新型モデルが気になっているという方は、市場に出てくる前に事前に予習しておき、どのような点が変更となったのかをしっかりと理解していだければと思います。是非とも最後まで楽しんでご覧ください。
まずは今回比較する『デイトナ』をそれぞれ簡潔にご紹介いたします。
ケース径 | 40mm | ベゼル | セラクロム |
ダイヤル | ホワイトorブラック | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 4130 | パワーリザーブ | 約72時間 |
2016年~2023年まで販売されていた6代目『デイトナ』「Ref.116500LN」。
こちらは1967年に誕生したプラスチックベゼルを彷彿とさせるセラミックベゼル(通称”セラクロムベゼル”)を採用しており、耐傷性・耐蝕性に優れ、色あせも起きにくい特徴があります。ムーブメントは前モデル「Ref.116520」と同様に「Cal.4130」を搭載しており、ケーシング後の平均日差が-2~+2秒という、公認クロノメーター基準の2倍以上もの精度を誇り、前モデルよりも更に進化しています。
ケース径 | 40mm | ベゼル | セラクロム |
ダイヤル | ホワイトorブラック | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 100m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 4131 | パワーリザーブ | 約72時間 |
2023年の新作として登場した「Ref.126500LN」。
基本的なデザインはそのままに、マイナーチェンジを施し、前モデルの魅力を見事に受け継いだこちらは、ベゼルのフチに”メタル”を使用し、手巻き『デイトナ』を彷彿とさせるデザインで登場しました。【ロレックス】ファンが待ち焦がれた新ムーブメント「Cal.4131」が搭載され一躍話題となりましたが、全面的に刷新されたというよりは、マイナーチェンジが施されたとの認識が正しいでしょう。
続いて旧型「Ref.116500LN」と新型「Ref.126500LN」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
40mm | ケース径 | 40mm |
セラクロム | ベゼル | セラクロム |
ホワイトorブラック | ダイヤル | ホワイトorブラック |
クロマライト | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
100m | 防水性 | 100m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
4130 | Cal | 4131 |
約72時間 | パワーリザーブ | 約72時間 |
❶【ケース】
ラグの形状
Ref.116500LN | 流線形 |
Ref.126500LN | 太く直線的 |
正面から見ると違いは分かりにくく、横から見るとその差は一目瞭然で、「Ref.116500LN」では滑らかな曲線を描いているのに対し、「Ref.126500LN」では太く切り立った印象のデザインとなっています。よりスタイリッシュなデザインになったと言えるでしょう。
❷【ベゼル】
ベゼルのフチ
Ref.116500LN | セラクロム |
Ref.126500LN | メタル |
「Ref.126500LN」では、ベゼルのフチにメタルが採用されました。フチ取りされたことで輪郭がハッキリとし、より精悍な印象が強くなっています。
❸【ダイヤル】
インダイヤルの外周部
Ref.116500LN | 太い |
Ref.126500LN | 細い |
インデックス
Ref.116500LN | 太い |
Ref.126500LN | 細い |
「Ref.116500LN」ではインダイヤル外周部やインデックスが大きく太めに作られていたことで、インパクトある印象の文字盤となっていましたが、「Ref.126500LN」では全体的に細くなり、スマートでスタイリッシュな印象へと様変わりしました。
王冠マーク
Ref.116500LN | 無し |
Ref.126500LN | 有り |
文字盤6時位置の”SWISS MADE”のデザインが異なっており、「Ref.116500LN」では”SWISS MADE”表記のみとなっていたところ、「Ref.126500LN」では”SWISS”と”MADE”の間に王冠マークが配されています。
❹【ムーブメント】
ムーブメント
Ref.116500LN | Cal.4130 |
Ref.126500LN | Cal.4131 |
大きなスペック差は見受けられませんが、使用しているパーツ数が少なくなり、「Cal.4131」には”クロナジーエスケープメント”や”パラフレックス・ショックアブソーバー”などの【ロレックス】の最先端技術が搭載されています。また、巻き上げに重要な役割を果たすボールベアリングにも改良が加えられたことで、実用面においてもアップデートされています。
ちなみに、【ロレックス】初のシースルーバック仕様となった2023年新型の「Ref.126506」にも、同様の「Cal.4131」が搭載されております。”コート・ド・ジュネーブ装飾”や”ゴールド製ローター”を覗くことができ、機能性のみならずデザイン性も高くなりました。
細かな点で変更が加えられていた今回の新型『デイトナ』「Ref.126500LN」ですが、比較してみると旧型のモノとは見た目の雰囲気が大きく異なっていたかと思います。好みも分かれるところですが、どちらにせよ抜群の人気を誇る『デイトナ』は、新型、旧型どちらとも、注目を集め続けることに変わりはなさそうですね。
新型モデルは未だ二次流通市場には出回ってきておりませんが、出始めてくると「Ref.126500LN」に引っ張られて「Ref.116500LN」も高値になることが予想されます。旧型をお探しの方は、早めに購入されるのが賢明かもしれませんね。