阿部泰治のパテック論～第２７８回～ Wネームモデルが素材違いで登場！『アニュアルカレンダームーンフェイズ TIFFANY&CO.』「Ref.5146G-001」「Ref.5146R-001」をご紹介！！ | 高級腕時計の販売・買取ならコミット銀座

みなさん、こんばんは。

本日は希少な【TIFFANY&CO.】とのWネームモデルが素材違いで在庫ございますので、そちらをご紹介したいと思います！ぜひ最後までご覧ください！！

「Ref.5146G-001」
『アニュアルカレンダームーンフェイズ TIFFANY & CO.』18KWG
「Ref.5146G-001」
『アニュアルカレンダームーンフェイズ TIFFANY & CO.』18KRG

2005年に登場した、初代『アニュアルカレンダー』「Ref.5035」の継機にあたる「Ref.5146G-001」「Ref.5146R-001」。

アイボリーダイヤルにローズゴールド製インデックス、年次カレンダー表示、ムーンフェイズがコンパクトにまとめられている洗練された印象のモデルです。

まずは、歴史あるモデルということで、簡単に系譜をお話し出来ればと思います。

『アニュアルカレンダー（年次カレンダー）』機構を搭載して1996年に登場した、歴史的モデル「Ref.5035」。

文字盤3時位置に月表示、6時位置に日付表示、その上部に24時間表示、9時位置には曜日表示を配して登場しました。また、「Cal.315」をベースに製造された「Cal.315S QA24H」を搭載していますが、こちらはセンターローターの自動巻きムーブメントとなっており、仕上げの美しさや、ジュネーブシール取得ということもあり、非常に評価の高いムーブメントとして知られています。

その後の1998年。12時位置にパワーリザーブ表示、6時位置の中央部分にムーンフェイズを追加で配した「Ref.5036」がYG、RG、WGブレスレット仕様で発表されました。

ケース径は変わらず37mmですが、文字盤のスペースを無駄なく使ったデザインは、20年近く前に発表されたモデルとは思えない完成度ですね。現在、当店では18KWG（ホワイトゴールド）ケース×黒文字盤の「Ref.5036/1G-013」が在庫でございます。艶感のある文字盤はとても美しく、クラシックとモダンを融合したモデルとなっておりますので、気になる方はこちらも是非ご覧になってみてください。

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1999年には、現社長であるティアリー・スターン氏が限定で創作したと言われている、PT（プラチナ）ケース×グレー文字盤、革ベルト仕様の「Ref.5056P」が発表されました。

ブレスレットモデルの「Ref.5036」と同じ文字盤デザインでありますが、スタイリッシュなグレー文字盤に、PT（プラチナ）ケースならではの重厚感と、ケース６時位置の側面に入ったダイヤが特別感ある、美しくもカッコ良いモデルです。

そしてその後の2005年に、今回ご紹介の「Ref.5146」が発表されます。

生産当初のモデルには、「Ref.5036/1」、「Ref.5056P」に搭載されていたムーブメント「Cal.315 S IRM QA LU」が搭載されていましたが、後に、より完成度の高い「Cal.324 S IRM QA LU」へと変更されています。

「Ref.5036/1」、「Ref.5056P」からの変更点として、

・ケース径が、37mmから39mmへと2mmサイズアップ
・12時位置のパワーリザーブ表示が、数字の目盛りから＋〜−に変更
・インデックスは、ローマ数字からアラビア数字＋バーインデックスの組合せに変更

好みが分かれるところではありますが、シンプル且つスッキリとしたデザインになったのではないでしょうか。

話は長くなりましたが、今回ご紹介する２本、よ〜く目を凝らして12時位置を見てください。な、なんと"TIFFANY&CO."の記載があるじゃないですか！！小さいながらもインパクトがあり、あるかないかで印象が変わってくるというのは、本当に不思議ですね。

こちらの２本の保証書ですか、【TIFFANY&CO.】（販売されたショップネーム）もしっかりと印字されています。ちなみに、Wネームモデルとして評価されるのは、文字盤上にWネーム表記があるのは大前提ですが、保証書にショップネームが印字されていることも非常に重要です。また、こちらの２本はいずれも2025年にメーカーでオーバーホールがされている点もオススメのポイントです。