本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ムーブメント”バリエーション~チューダー 編をお送りいたします。

高級腕時計のムーブメントは、職人の手作業によって数百ものパーツを組み合わせて製作されており、シンプルなニ針のモノから永久カレンダー、トゥールビヨン等の超複雑機構まで、数多のバリエーションが存在しています。また、各機能を実現しているだけのモノでなく、芸術品と呼ぶに相応しい程の美しい仕上げが施されたモノが多くあり、その造形美に心打たれて購入を検討される方も少なくありません。

そこで複数回に渡り、各ブランドの主要ムーブメントを代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

今回は、”チューダー“に搭載されている主要ムーブメントをお届けいたします。是非とも最後までお楽しみください。

ムーブメントのご紹介

①Cal.MT5601

Cal.MT5601
スペック(仕様)
直径 33.80mm 厚さ -mm
振動数 28,800振動 登場年 2015年
石数 25個 駆動方式 自動巻
構成 3針 パワーリザーブ 約70時間
“Cal.MT5601″の特徴
『ブラックベイ ブロンズ』に搭載するため特別に開発された、33.8mmと【チューダー】の中で最も大きい自社製自動巻きムーブメント。
約70時間のパワーリザーブを備えたCOSC認定クロノメーター。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/heritage-195868/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-bronze-252009/

➁Cal.MT5602

Cal.MT5602
スペック(仕様)
直径 31.80mm 厚さ 6.52mm
振動数 28,800振動 登場年 2016年
石数 25個 駆動方式 自動巻
構成 3針 パワーリザーブ 約70時間
“Cal.MT5602″の特徴
ETA製「Cal.2824」に変わるムーブメントとして自社開発
約70時間のパワーリザーブとシリコン製ヒゲゼンマイ、フリースプラングのテンワを採用することで安定性と堅牢性を実現したCOSC認定クロノメーター。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-harrods-252005/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/pelagos-374090/

➂Cal.MT5813

Cal.MT5813
スペック(仕様)
直径 30.40mm 厚さ 7.23mm
振動数 28,800振動 登場年 2017年
石数 41個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+クロノグラフ パワーリザーブ 約70時間
“Cal.MT5813″の特徴
「ブライトリング 01」をベースに製作された自社製自動巻きムーブメント(ブライトリングとは2017年より協力関係)。
約70時間のパワーリザーブとシリコン製ヒゲゼンマイを採用することで安定性と帯磁性を実現したCOSC認定クロノメーター。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-chrono-252349/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-chrono-dark-246203/

➃Cal.MT5402

Cal.MT5402
スペック(仕様)
直径 26.00mm 厚さ 5.00mm
振動数 28,800振動 登場年 2018年
石数 27個 駆動方式 自動巻
構成 3針 パワーリザーブ 約70時間
“Cal.MT5402″の特徴
ムーブメントメーカー【ケニッシ】と共同開発した自動巻きムーブメント。
約70時間のパワーリザーブとストップセコンド機能を搭載。
シリコン製ヒゲゼンマイ、フリースプラングのテンワを採用することで安定性と堅牢性を実現したCOSC認定クロノメーター。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/ranger-258740/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-254557/

⑤Cal.MT5201

Cal.MT5201
スペック(仕様)
直径 20.00mm 厚さ 5.00mm
振動数 28,800振動 登場年 2022年
石数 26個 駆動方式 自動巻
構成 3針 パワーリザーブ 約50時間
“Cal.MT5201″の特徴
小径ケースのモデルへの搭載を想定して新たに【ケニッシ】との共同開発された自社製ムーブメント。
シリコン製ヒゲゼンマイ、可変慣性テンプを採用することで安定性と堅牢性を実現したCOSC認定クロノメーター。
代表モデル
『ブラックベイ 31』「Ref.79600」

*出典元:https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay-31-36-39-41/m79600-0001

⑥Cal.MT5612

Cal.MT5612
スペック(仕様)
直径 31.80mm 厚さ 6.50mm
振動数 28,800振動 登場年 2015年
石数 26個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト パワーリザーブ 約70時間
“Cal.MT5612″の特徴
【チューダー】初の自社製基幹ムーブメントで【ケニッシ】との共同開発(ブライトリングでもチューダーの「Cal.MT5612」を自社のベースムーブメントとして採用している)。
約70時間のパワーリザーブを実現。
シリコン製ヒゲゼンマイ、フリースプラングテンプを採用することで安定性と堅牢性を実現したCOSC認定クロノメーター。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/pelagos-238980/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-73/

⑦Cal.MT5400

Cal.MT5400
スペック(仕様)
直径 30.30mm 厚さ 5.00mm
振動数 28,800振動 登場年 -年
石数 27個 駆動方式 自動巻
構成 3針 パワーリザーブ 約70時間
“Cal.MT5400″の特徴
「Cal.5402」の派生ムーブメントとしてシースルーバックモデルに搭載するために、大型化された自社製自動巻きムーブメント。
約70時間のパワーリザーブを実現。
シリコン製ヒゲゼンマイ、フリースプラングテンプを採用することで安定性と堅牢性を実現したCOSC認定クロノメーター。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/black-bay-fifty-eight-18k-353950/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-311221/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

【ロレックス】の姉妹ブランドとして、デザインをオマージュしつつ、かつ手の届きやすい価格帯で展開していることが同ブランドの高い人気を支えているのだと思います。ムーブメント名に入っているMTはManufacture(マニュファクチュール) TUDOR (チューダー)の略称で、スイスのル・ロックルに2023年にオープンしたばかりの【チューダー】の新工場に対する、自社開発への想いが表れているように感じます。

また、文中でご紹介した【ケニッシ】は、【チューダー】が2016年に設立した子会社で、自動巻きムーブメント専業メーカーとなっています。現在【ケニッシ】は、自社だけでなく、【シャネル】、【ブライトリング】、【タグ・ホイヤー】、【ノルケイン】などのためにムーブメントを共有、開発もしており、今後の展開にもぜひ期待したいですね。この機会に、あまり注目されることの多くない”ムーブメント”に着目して愛機を探してみてはいかがでしょうか。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

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