みなさん、こんにちは。
今回は、【グランドセイコー】から2021年に発表された『スプリングドライブ』新作ムーブメント「キャリバー9RA2」に着目しながら、その搭載モデルをご紹介したいと思います。
今年、スイス・ジュネーブにて行われる高級腕時計の展示会《Watches and Wonders Geneva 2022※開催期間2022年3月30日~4月5日》に参加を決めた【グランドセイコー】。
《Watches and Wonders Geneva 2022》の参加ブランド
・〈LVMHグループ〉(【ゼニス】【タグ・ホイヤー】【ウブロ】)
・〈リシュモングループ〉(【IWC】など多数)
・【ロレックス】
・【パテックフィリップ】
そんな《Watches and Wonders Geneva 2022》でも発表されるであろう、『スプリングドライブ』新作ムーブメント「キャリバー9RA2」の魅力は如何に?早速、新作モデルと併せて見ていきましょう。
【新作スプリングドライブ「9RA2」とは】
『スプリングドライブ』ムーブメント「キャリバー9RA2」とは、2020年に誕生した「キャリバー9RA5」と同等の性能を有しつつ、パワーリザーブインジケーターをケースバックに配することで、針の取付位置を下げ、ケースの薄型化に成功した次世代ムーブメントです。
ブルースチールのインジケーター針を備え、厳寒期の信州地方で見られる霧氷を表現した「信州霧氷仕上げ」が施され、その美しい佇まいをケースバックから眺めることができます。
また、実現不可能と言われていた、月差±10秒という高精度を実現するとともに、「オフセットマジックレバー」を採用し、従来の厚さに比べて0.8mmの薄型化が図られています。
※オフセットマジックレバー 参照:GRAND SEIKO.COM
加えて、これまで以上に優れた装着性を実現するため、リューズの位置を可能な限りケースバック側に配することで、腕時計の重心位置を下げる配慮がされています。
※デュアルサイズバレル 参照:GRAND SEIKO.COM
さらに、省スペースを図った大きさの異なる香箱を2つ並べた「デュアルサイズバレル」により、従来の72時間をはるかに超える120時間のパワーリザーブを実現しています。
※ワンピースセンターブリッジ 参照:GRAND SEIKO.COM
また、薄くなったムーブメントの堅牢性、耐久性、耐衝撃性を確保しつつ「ワンピースセンターブリッジ」など、【グランドセイコー】独自の技術が反映された『スプリングドライブ』ムーブメントとなっています。
『スプリングドライブ』ムーブメント
「キャリバー9RA2」搭載モデル
【水面】
『Grand Seiko Evolution 9 Collection』
「Ref.SLGA007」
セイコーエプソン株式会社 塩尻事業所内「信州 時の匠工房」から東南に位置する「諏訪湖」の水面をイメージしたダイヤルが特徴の【水面】『Grand Seiko Evolution 9 Collection』
「Ref.SLGA007」。
この「ミナモパターン」は、光を受ける角度によってダイヤルのブルーが異なる表情を見せてくれます。滑らかな秒針のスイープ運針が、諏訪湖の柔らかいさざ波を彷彿とさせ、金色のグランドセイコーロゴと秒針が、水面に映る陽の光のようにアクセントとなっています。
さりげなく、バックルにも「GS」と型取った18Kイエローゴールドのロゴが、、、ニクい演出ですね。腕時計の本質を追求して生み出されたケースデザインは、1967年に『44GS』で確立したデザインを継承しながら、「光と陰の間」に美を見出す日本の感性を大切に、設計されています。
ザラツ研磨による歪みのないケースは、調和のとれた輝きを放ち、深く溝を入れたインデックスと、力強い対比関係によって識別性を高めた立体的な時分針は、この上ない高い視認性を実現しています。更には、ホールド感を高めたブレスレットや、重心を低く抑えながら腕なじみ良く設計されたケースによって、装着性も向上しているのです。
「当店【コミット銀座】でも既に取扱いをさせていただきましたが、ダイヤルの表情が美しく、スタッフの評判も非常に良い一本でした」
⇩⇩過去販売商品はこちら⇩⇩
【水面】『Grand Seiko Evolution 9 Collection』「Ref.SLGA007」
国内参考定価 990,000 円(税込)
世界限定 2021本(日本国内:500本)*2021年年末販売開始:予約完売
【出典】グランドセイコー
【白樺】
『Grand Seiko Evolution 9 Collection』
「Ref.SLGA009」
【白樺】というと『メカニカルハイビート』ムーブメント「キャリバー9SA5」が搭載された「SLGH005」の人気が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
こちらの「SLGA009」は、最新の『スプリングドライブ』ムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載し、「信州 時の匠工房」の近くにある、日本でも有数の白樺林を、丁寧な型打ちでダイヤルに表現しております。
エボリューション9 コレクションに分類される「SLGA009」のデザインは、セイコースタイルを基本とし、「光と陰が織りなす美」や「光を美しく流す造形」など、日本の美意識を採り入れ、更にそのセイコースタイルを発展させ2020年に誕生した”エボリューション9スタイル”。
”エボリューション9スタイル” デザインの核となる3つの方針
①「審美性の進化」
日本的な美意識や自然観をより鮮明にすることを重きに置き、光と陰の中間の美の豊かさや、柔らかくほのかなグラデーションを取り入れ、光を美しく流す造形を実現。歪んだ曲面は原則として採り入れず、歪みなく平滑に磨かれた鏡面で「闇の黒」と「光の白」を表現しながら、光と陰の中間にある「明るさと暗さ」を体現するヘアライン面を共存させ、日本の美意識と呼応するデザインを目指している。
②「視認性の進化」
1960年誕生の「初代グランドセイコー」を手本に、針とインデックスをメリハリを高めた形状に変え、視認性を向上。多面カットを施した針、溝の入った立体的なインデックスなど、時間を読み取りやすくするための細やかな配慮がされている。
③「装着性の進化」
ケースの重心位置を下げ、かん幅をより広く取ることで、横方向のグラつきを抑えつつ、ケースを腕にフィットさせ、心地良く、安定した装着感を実現。
「SLGA009」も、ザラツ研磨による歪みのない鏡面仕上げと、繊細な筋目で仕上げられたケースが採用され、昨年発表された【水面】と同様のスペックとなっています。「SLGH005」と「SLGA009」のダイヤルは少しデザインが異なり、「SLGH005」のダイヤルは力強く群生する白樺林、SLGA009のダイヤルは繊細さや柔らかさを感じさせる白樺林という印象です。2022年2月発売予定とのことですが、非常に人気になりそうな一本ですね。
⇩⇩過去販売商品はこちら⇩⇩
【白樺】【グランドセイコー】『ヘリテージ』「Ref.SLGH005」
国内参考定価 1,045,000 円(税込)
【出典】グランドセイコー
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2017年に【グランドセイコー】を「独立ブランド化」しましたが、その影響もあってか、これまでにないデザインや新たな試みなど、ますます時計ブランドとして洗練されてきた印象です。日本人として、今後も国産ブランドの雄を注目していきたいですね。
ではまた!