皆さん、こんばんは。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。
さて今月上旬(2022年5月)は、スイス:ジュネーブにて“世界三大オークションハウス”、PHILLIPS(フィリップス)、CHRISTIE’S(クリスティーズ)、Sotheby’s(サザビーズ)の時計オークションが開催されます。
時計相場の大事な指標の一つとなる、海外オークションの落札相場。時計好きな方であれば、その結果に注目している方も多いのではないでしょうか。
ということで、今回は“世界三大オークションハウス”に出品される時計の中から、特に注目すべきモデルをご紹介したいと思います。ご存知でない方は、是非この機会に観てみてはいかがでしょうか。是非最後までお楽しみください。
- ◆ フィリップス(PHILLIPS)
- ◆ 2022年5月6日開催 【The Royal Oak 50th】
- ◆ 2022年5月7日開催 【The Geneva Watch Auction: XV Session 1】
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◆ 2022年5月8日開催 【The Geneva Watch Auction: XV Session 2】
- ■LOT.200 【Patek Philippe】 『Perpetual Calendar Split Seconds Chronograph』「Ref.5004P」
- ■LOT.213 【Patek Philippe】 『Perpetual Calendar Chronograph』「Ref.1518」
- ■LOT.245 【A. Lange & Söhne】 『Datograph』「Ref.403.035」
- ■LOT.272 【Rolex】 『Submariner “MilSub”』「Ref.5513」
- ■LOT.287 【Rolex】 『Submariner “Big Crown”』「Ref.6200」
- ◆ クリスティーズ(CHRISTIE’S)
- ◆ 2022年5月9日開催 【Rare Watches: Featuring The Kairos Collection Part I】
- ◆ サザビーズ(Sotheby’s)
- ◆ 2022年5月10日開催 【Important Watches: Part I】
- ◆ まとめ
1796年に設立された、200年以上の歴史を持つ、イギリス発祥の老舗オークションハウス【フィリップス(PHILLIPS)】。
【クリスティーズ】の創業者『ジェームズ クリスティー』の下で働いていた『ハリー フィリップス』によって、イギリス:ロンドンにてその歴史をスタートさせましたが、2008年には”ロシア”の高級品小売り大手【マーキュリーグループ】によって買収されます。美術品、アートなど様々な商品のオークションを開催していますが、中でも特に”時計”のオークションに強いと言われています。
今回、2022年5月18日に開催される「アート」オークションのイブニングセールに、元ZOZOタウン社長『前澤友作』さんのコレクションのひとつである、バスキア「Untitled」が出品されることでも注目を浴びています。
【出典】フィリップス
【The Royal Oak 50th】
■LOT.10
【Audemars Piguet】
『Royal Oak Jubilée』「Ref.14802PT」
・プラチナ素材とトスカーナブルーダイヤルを組み合わせたレアピース。
Estimate : CHF 250,000 – 500,000
【出典】フィリップス
■LOT.52
【Audemars Piguet】
『Royal Oak Jumbo “Khanjar”』「Ref.5402ST」
・オマーン国王「カーブース ビン サイード アル サイード陛下」からのリクエストにより製造。
Estimate : CHF 150,000 – 300,000
【出典】フィリップス
【The Geneva Watch Auction: XV Session 1】
■LOT.112
【Rolex】
『Milgauss』「Ref.6541」
・初代のみに存在するトライアングルインデックスと回転ベゼル。
Estimate : CHF 200,000 – 400,000
【出典】フィリップス
■LOT.116
【Rolex】
『Daytona”Crazy Doc”』「Ref.6239」
・プッチ パパレオ監修「アルティメット ロレックス デイトナ」に”クレイジー ドク”として掲載。
Estimate : On Request
【出典】フィリップス
■LOT.138
【Vacheron Constantin】
『222』「Ref. 44018」
・イエローゴールドモデルは150本限定。
Estimate : CHF 40,000 – 80,000
【出典】フィリップス
■LOT.174
【Vacheron Constantin】
『222』「Ref. 44018」
・ステンレススチールモデルは500本限定。
Estimate : CHF 30,000 – 60,000
【出典】フィリップス
■LOT.151
【Rolex】
『Daytona』「Ref.116589」
・「パヴェ サファイア(インデックス)」、「パヴェ アラビア(インデックス)」仕様も存在。
Estimate : CHF 80,000 – 160,000
【出典】フィリップス
■LOT.186
【F.P. Journe】
『Tourbillon Souverain』
・腕時計史上初「ルモントワール・デガリテ機構(エネルギーをロスなく伝達)」を搭載。
Estimate : CHF 200,000 – 400,000
【出典】フィリップス
【The Geneva Watch Auction: XV Session 2】
■LOT.200
【Patek Philippe】
『Perpetual Calendar Split Seconds Chronograph』「Ref.5004P」
・名機、レマニア社製ムーブメントベース「Cal.CHR 27-70 Q」を搭載。
Estimate : CHF 140,000 – 280,000
【出典】フィリップス
■LOT.213
【Patek Philippe】
『Perpetual Calendar Chronograph』「Ref.1518」
・約2割がローズゴールド製、ステンレス製はたった4本のみ製造。
・ローズゴールドケース、サーモンダイヤルの組み合わせが非常に珍しい一本。
Estimate : CHF 1,200,000 – 2,400,000
【出典】フィリップス
■LOT.245
【A. Lange & Söhne】
『Datograph』「Ref.403.035」
・世界で最も美しいクロノグラフと呼ばれている人気モデル。
Estimate : CHF 30,000 – 60,000
【出典】フィリップス
■LOT.272
【Rolex】
『Submariner “MilSub”』「Ref.5513」
・ダイヤル上のⓉは「トリチウム」を意味。
・視認性確保のため、時分針は「剣型」、秒針は「矢先型」。
Estimate : CHF 100,000 – 150,000
【出典】フィリップス
■LOT.287
【Rolex】
『Submariner “Big Crown”』「Ref.6200」
・「BREVET」の刻印が入った8mmのデカリューズ、厚みのあるケース。
Estimate : CHF 30,000 – 60,000
【出典】フィリップス
1766年に美術商の『ジェームズ クリスティー』によりロンドンで創業した【クリスティーズ(CHRISTIE’S)】は、【サザビース(Sotheby’s)】と双璧をなすオークションハウス。
かつては株式を公開しており、1973年~1999年までロンドン証券取引所に上場していましたが、1999年に現【ケリンググループ】(LVMH、リシュモンと並ぶコングロマリット)会長『フランソワ・アンリ・ピノー』の所有する投資会社【グループ・アルテミス】によって買収されています。ニューヨークをはじめ、ロンドン、ロサンゼルス、パリ、ローマ、ミラノ、ジュネーブ、香港、シンガポールなど、世界の主要都市にオークションハウスを展開しており、現在、世界で最も規模の大きいオークションハウスとされています。
【出典】クリスティーズ
【Rare Watches: Featuring The Kairos Collection Part I】
■LOT.90
【Patek Philippe】
『Perpetual Calendar Chronograph』「Ref.5970R-001」
・名機、レマニア社製ムーブメントベース「Cal.CHR 27-70 Q」を搭載。
Estimate : CHF 150,000 – 250,000
【出典】クリスティーズ
■LOT.103
【Patek Philippe】
『Perpetual Calendar Chronograph』「Ref.3970E」
・インデックスはトライアングル型、針はバトン型。
・名機、レマニア社製ムーブメントベース「Cal.CHR 27-70 Q」を搭載。
Estimate : CHF 80,000 – 120,000
【出典】クリスティーズ
■LOT.110
【Patek Philippe】
『Nautilus』「Ref.5711/110P-001」
・ベゼルとインデックスに贅沢にバケットダイヤをあしらった希少モデル。
・カタログ未掲載商品で、生産本数5本程度と言われている。
Estimate : CHF 500,000 – 1,000,000
【出典】クリスティーズ
1744年にロンドンで創業した世界最古のオークションハウスの【サザビーズ(Sotheby’s)】は、オンラインでオークションを開催した世界初のオークションカンパニー。
『サミュエル ベイカー』によって設立され、会社の権利を相続した彼の甥にあたる『ジョン サザビー』が名前の由来となっています。1983年にアメリカの富豪『アルフレッド トーブマン』によって買収され、1998年に公開会社となっており、2019年にはフランス系イスラエル人の通信事業者である『パトリック ドラヒ』が買収。こちらも、ニューヨークをはじめ、ロンドン、パリ、ミラノ、ジュネーブ、チューリッヒ、北京、香港、カタールなど、世界の主要都市にオークションハウスを展開しています。
2018年、「バンクシー」の赤いハート形の風船が少女から離れていくさまを描いたグラフィティ『Girl With Balloon』が、落札直後にシュレッダーされたことは記憶に新しいですね。
【出典】サザビーズ
【Important Watches: Part I】
■LOT.19
【Rolex】
『Daytona Paul Newman』「Ref.6239」
・ステンレス仕様も希少ですが、イエローゴールド仕様は更に希少。
Estimate : CHF 400,000 – 600,000
【出典】サザビーズ
■LOT.135
【Patek Philippe】
『’Advanced Research’ Aquanaut Travel Time』「Ref.5650G-001」
・トゥールビヨン同等の精度を実現。
・【パテックフィリップ】初、ダイヤル側から機構を覗かせる先進的なデザイン。
Estimate : CHF 300,000 – 600,000
【出典】サザビーズ
いかがでしたでしょうか。
一見敷居が高いように思える海外オークション。しかしながら、昨今は一般の方でも参加が可能となり、その様子はオンラインオークションでも楽しむことができます。オークション独特の雰囲気はなかなか体験出来るものではありませんので、この機会に是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
さぁ、今回ご紹介したモデルの落札結果や如何に!?
結果についても記事にする予定ですので、是非お楽しみにお待ちください。
ではまた!
*LOT(ロット):オークション出品物に付けられた番号。競売はこのロット番号の順に行われる。
*Estimate(エスティメート):各オークション会社が想定している『落札予想価格』。