本日は、【2022年最新版】機械式腕時計 “カルティエのおすすめモデル10選”をお送りいたします。
2021年には【ロレックス】に次ぐ第二位の売上をあげるなど、躍進著しい【カルティエ】ですが、ヴィンテージウォッチにも注目が集まっており、海外三大オークションでの高額落札も続いています。【カルティエ】というと宝飾のイメージが強いですが、腕時計はその歴史も古く、アールデコの影響を受けて数々の名作を生み出してきました。
今回は、人気の現行モデルに加え、既にディスコンとなっているモデル、将来が楽しみなモデルを含めておすすめ10選をご紹介していきますので、是非とも最後までお楽しみください。
⇩【2021年度版】”カルティエの人気おすすめモデル8選”も、この機会に是非ご視聴ください⇩
①『サントス ドゥ カルティエ』「Ref.WSSA0048」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/cartier/santos-de-cartier-245027/
【カルティエ】のアイコンウォッチとして外せない『サントス ドゥ カルティエ』は、1904年に「ルイ カルティエ」とブラジル人飛行士「アルベルト サントス デュモン」の友情によって誕生した”世界初の腕時計”と言われております。こちらは、鮮やかなブルーのダイヤルにシルバーの針を採用し、これまでにはなかったストライプがデザインに取り込まれたことで、よりスポーティーな印象に仕上がりました。ベゼルにもブルーのPVD加工を施し、飛行機の機体のパーツをつなぐネジをモチーフにしたビスが打たれています。簡単にベルト交換が行なえる”クイックスイッチ”を採用したことで、ブレスレットとレザーストラップを簡単に交換でき、サイズ調整可能な”スマートリンク”も採用され、その実用性も格段に向上されています。ステンレススチール製ということもあり、初めて高級時計を購入する方や、デイリーユース可能なモデルをお探しの方に、是非おすすめしたい一本です。
②『タンク サントレ』「Ref.WGTA0057」
*出典元:https://www.cartier.com/en-in/watches/collections/tank/tank-cintr%C3%A9e-watch-CRWGTA0057.html
1921年に誕生した『タンク サントレ』は、フランス語で「湾曲」を意味し、時計を正面から見た時は直線的なフォルムでありながらも、ケースサイドから眺めると手首に馴染むような湾曲を描いているのが特徴です。こちらの「Ref.WGTA0057」は、2021年に誕生100周年を祝い、世界限定150本で登場しましたが、予約分のみで完売になったと言われています。湾曲したレイルウェイミニッツトラック、【カルティエ】ならではのローマンインデックス、ブルーのブレゲ針、サファイアカボションのリューズと、どれを取っても【カルティエ】の魅力が凝縮された一本は、流通量が少ないため既にプレミアム価格がついておりますが、押さえておくに値すること間違いありません。
③『タンク シノワーズ』「Ref.CRWGTA0075」
*出典元:https://www.cartier.com/en-at/tank-chinoise-watch_cod1647597282999673.html
1922年誕生の『タンク シノワーズ』は、中国にある寺院の玄関の建築様式から着想を得て製作され、ケースの縦枠に対して横枠が突出した形状となっているのが特徴です。こちらの「Ref.CRWGTA0075」は、2022年に世界限定150本で登場しました。17~18世紀のヨーロッパを席巻した、「シノワズリ」と呼ばれる中国ブームの影響を色濃く感じるケースフォルムは、100年たった現在でも色褪せることなく新鮮に映るというのだから驚きです。レギュラーモデルとは異なる特色を持った『タンク シノワーズ』は、将来性も楽しめるのではないでしょうか。ちなみに、個人的にはブルースチールのブレゲ針を採用していたら、、、なんて願望を抱いてしまいます。(笑)
④『タンク アシンメトリック』「Ref.WGTA0044」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/cartier/tank-9/
1936年誕生の『タンク アシンメトリック』は、ダイヤルの向きやケース形状が特徴的なモデルで、「パラレログラム(平行四辺形)」や「ロザンジュ(ひし形)」の名でも広く知られています。こちらの「Ref.WGTA0044」は、自社製手巻きムーブメント「Cal.1917 MC」を搭載し、2020年に世界限定100本で登場しました。【ヴァシュロンコンスタンタン】『ヒストリークアメリカン1921』と同様に、ステアリングを握った時、ダイヤルが正位置を示すよう、更には左右非対称となるように製作されたと言われています。18KYG(イエローゴールド)のケース、シャンパンダイヤル、このモデルのために特別に製作されたストラップが、腕元を華やかに演出してくれるおすすめの一本です。
⑤『クロシュ ドゥ カルティエ』「Ref.CRWGCC0002」
*出典元:https://www.cartier.com/en-ae/cloche-de-cartier-watch-CRWGCC0002.html
1920年誕生の『クロシュ ドゥ カルティエ』は、リューズを上にして水平に置いた時のフォルムが、卓上ベルを彷彿とさせることから名付けられています(”クロシュ”=”鐘”)。こちらの「Ref.CRWGCC0002」は、レイルウェイミニッツ、剣型のハンズ、リューズにセッティングされたカボションなど、【カルティエ】のデザインコードを随所に取り入れ、2021年に世界限定100本で登場しました。ケースはオリジナルモデルに忠実な仕上げが施されており、2009年に誕生した自社製ムーブメント「Cal.1917 MC」を搭載しています。リューズを上向きに置くと、テーブルクロックとしても使える特色あるデザインは、出回りも極めて少なく、気になっている方は早めに押さえておくことをおすすめします。
⑥『トノー ウォッチ』「Ref.WGTN0006」
*出典元:https://www.cartier.jp/ja/
1906年誕生の『トノー ウォッチ』は、リューズに「サファイアカボション」を初採用したモデルで、「樽」をモチーフにしたエレガントな曲線のケースが最大の特徴です。当時、時計といえば丸型が主流であったため、異端と呼べる存在でしたが、優美な曲線を巧みに使い、なおかつ無駄を極力排したシンプルなデザインは、現在ではクラシカルウォッチの一つとして位置づけられているのだから面白いものです。ローマンインデックスとリューズに配されたカボションは、この後の【カルティエ】ウォッチのアイデンティティとなっていくこともあり、礎を築いた歴史的な一本と言えるでしょう。
⑦『ペブルシェイプ ウォッチ』「Ref.WGPB0003」
*出典元:https://www.hodinkee.com/articles/cartier-rolls-out-a-new-pebble-live-pics-pricing
1972年にロンドンで誕生した『ペブルシェイプ ウォッチ』。誕生から50周年という節目を迎えた今年!いや、今月!こちらの「Ref.WGPB0003」が世界限定150本で登場します。この傾いたスクエア型のダイヤルデザインは「ベースボール」の愛称でも親しまれていますね。2021年、世界三大オークションの一つである「PHILIPPS(フィリップス)」で、ロンドン製の『ペブルシェイプ ウォッチ』が403,000スイスフラン(約48,700,000円)で落札されたことは記憶に新しく、オリジナルモデルは僅か6本のみの製造とも言われ、まさに幻のモデルと言えるのではないでしょうか。今後の動向に注目の一本です。
⑧『タンク バスキュラント』「Ref.W1526251」
*出典元:https://www.watchfinder.co.uk/Cartier/Tank-Basculante/2499C/000/item/8978
1932年に発表されたモデルを元に復刻されたこちらの「Ref.W1526251」は、2000年に世界限定365本で登場しました。”反転する”と言う意味を持つこの『タンク バスキュラント』は、スポーツ時においてもガラスに傷をつけずに使用できる、当時の腕時計としては画期的なデザイン。リューズは12時位置に配され、その真上にある「サファイヤカボション」が【カルティエ】らしさをしっかりと表現しています。20年近く復刻されておりませんので、2023年に満を持してリリースされることを期待したい一本です。
⑨『タンク ルイ カルティエ』「Ref.WGTA0011」
*出典元:https://www.watchfinder.co.uk/Cartier/Tank-Basculante/2499C/000/item/8978
1917年誕生の『タンク ルイ カルティエ』は、【カルティエ】三代目の「ルイ カルティエ」がデザインし、自らも愛用していたとされるモデル。戦車から着想を得て製作され、第一次世界大戦時に戦車の活躍が終戦に導いた功績を讃え「平和の象徴」という意味が込められています。こちらの「Ref.WGTA0011」は、丸みを帯びたレクタンギュラーケースが柔らかい印象で、【カルティエ】らしいローマインデックスが特徴の一本です。一目で【カルティエ】と分かるデザインでありながらも、ピンクゴールド素材が上品な印象を抱かせ、 初めてのゴールドウォッチとしてもおすすめです。
⑩『タンク アギシェ』「Ref.2817」
*出典元:https://thekeystone.com/products/cartier-rose-gold-tank-a-guichets-jump-hour-watch?variant=14616362549307
1928年誕生の『タンク アギシェ』は、時分針がなく、デジタル時計であるかのようなデザインが特徴のモデルです。発表当初は大恐慌時代。それまで華やかな装飾を施した時計が流行していましたが、不況のため金やプラチナを含む物価が上昇するなど、資材調達の難しさがあったようです。もしかすると、シンプルさが要求された時代背景や、それまでの概念を覆したいという流れが、このモデルを生んだのかもしれませんね。こちらの「Ref.2817」は、【ピアジェ】製のムーブメント「Cal.9752MC」を搭載し、2005年に世界限定100本で登場しました。ジャンピングアワー機能も付いており、人と異なる時計をお探しの方に、是非ともおすすめしたい一本です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
【カルティエ】の中でも”名作コレクション”に焦点を当てている「カルティエ プリヴェ」を中心にご紹介いたしましたが、そのクラシカルでありながらも色褪せない普遍的なデザインは、まさに【カルティエ】ならではですね。今回ご紹介した中で、特にディスコンモデルやデザインに特徴があるモデルは、将来性も含めて楽しめると思いますので、是非注目してみてはいかがでしょうか。
今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。
ではまた!