みなさん、こんにちは。

時計業界に勤めて約20年。縁あって大好きな【パテックフィリップ】のモデルを数多く見ることができ、人気モデルや希少モデルも沢山取り扱わせていただいております。その経験に基づきパテックフィリップ論を始めさせていただいたのですが、ふとショーケースを眺めていると【パテックフィリップ】の在庫本数が30本以上に増えており、我ながら感慨深い次第です。自分で言うのもですが、バラエティー豊かな品揃えとなっており、是非とも店頭で実際に見ていただきたいと切に思います。私が誠心誠意接客させていただきます(笑)

さて、ありがたいことに【パテックフィリップ】の時計について、毎日なにかしらのお話を頂けるようになり、本日はまたまた希少モデル「Ref.5961R-010」アニュアルカレンダー・クロノグラフが入荷いたしましたので、ご紹介したいと思います。

このモデルは、以前シングルシールド(ビニール未開封品)のお取り扱いが一度ありますが、ビニール越しでしか時計を見ることが出来なかったので、今回はとてもワクワクしてます。みなさんも是非とも最後までお楽しみください。

アニュアルカレンダー・クロノグラフ

パテックフィリップ アニュアルカレンダー4

2011年に発表された「Ref.5961P-001」。Platinum(プラチナ)ケースに、美しいマットブルーのダイヤルには8個のバゲットカットダイヤモンドインデックス、ベゼルには36個のバゲットカットダイヤモンド、極めつけは22個のバゲットカットダイヤモンドが配されたバックルという、まさにプレミアムな仕様でした。

”ダイヤモンド”という言葉を聞くと、派手で何処かいやらしいというイメージを持つ人が多いとは思いますが、ゴージャスでありながら上品さを失わない仕上がりは、’’さすがパテックフィリップ’’であり、吸い込まれるような魅力を持った時計だと思います。

パテックフィリップ アニュアルカレンダー3

コミットでの販売価格は10,500,000円(税別)。当時はもちろん。今となってはかなりお得感が満載であったなと感じます。希少なモデルであり、それ以降お話はいただけていないのですが、是非ともまた取り扱いたいと切望する1本です。

少し脱線しますが、今回ご紹介する「Ref.5961R-010」のベースとなっている「Ref.5960P」についてもお話しします。

今までの【パテックフィリップ】には無いこの斬新なデザインは、2006年に発表された画期的な自動巻クロノグラフムーブメント「Cal.CH28-520」の誕生が挙げられます。他ブランドもこぞって発表した垂直クラッチ方式を採用し、フライバック機能を備え、時分双方の積算計を6時位置に同軸化し、実用複雑機構である”アニュアルカレンダー”を搭載したのです。

それまでの【パテックフィリップ】といえば、古典的かつ伝統的なデザインを重んじている傾向が強かったため、正直その当時はただただ戸惑いを隠せなかったのを覚えています。それくらいのインパクトがありました。

その後の系譜は

2009年:「Ref.5960R-001」 18KRG(ローズゴールド)

2010年:「Ref.5960P-015」 Platinum(プラチナ)*鮮やかなブルー文字盤

2013年:「Ref.5960R-012」 18KRG(ローズゴールド)*同色インダイヤル

2013年:「Ref.5960P-016」 Platinum(プラチナ)*同色インダイヤル

2014年:生産終了

2014年:「Ref.5960/1A-001」*ステンレススチール仕様(白文字盤)がサプライズ発表

2017年:生産終了

2017年:「Ref.5960/1A-010」*同黒文字盤仕様

2018年:生産終了

そして「Ref.5960/1A-010」と同年には、パイロットウォッチ「Ref.5524G-001」を彷彿とさせる鮮やかな青文字盤×カーフベルト仕様の「Ref.5960/01G-001」が登場します。

何度もお話ししていますが、私こちらのモデルが好きすぎて、、、しつこいですね(笑)

現在、保証書日付が2021年1月(メーカー保証期間も残っている)の、状態・価格◎なおすすめ個体を在庫しております。気になる方は、是非とも楽しい談義をしましょう。

「Ref.5960/01G-001」¥5,797,000円(税込)の在庫はこちら

「Ref.5961R-010」

前置きはかなり長くなってしまいましたが、今回ご紹介する「Ref.5961R-010」のお話をしていきます。

登場は2016年。18KRG(ローズゴールド)×エボニーブラック文字盤で発表され、8個のバゲットカットダイヤモンドインデックス、36個のバゲットカットダイヤモンド付ベゼル、22個のバゲットカットダイヤモンドがセットされたバックルと、「Ref.5961P-001」同様特別な仕様となっております。

18KRG(ローズゴールド)に黒文字盤の組み合わせは、非の打ち所がなく、本当にかっこいい組み合わせですね。

白と黒でメリハリを利かせ、時・分針に夜光もセットし、その視認性は抜群です。

左右どちらのアングルから見ても、バゲットカットのダイヤモンドベゼルはインパクト大で、兎に角カッコいいの一言です。ずっと見ていても本当に飽きないですね。

スケルトンバックからは、フライバック機能付きクロノグラフにアニュアルカレンダーを搭載した高機能ムーブメント「Cal.CH 28-520 IRM QA 24H」を堪能できます。

見るアングルによっては、22個のバゲットカットのダイヤモンドがセットされたフォールディングバックルもインパクト大です。バックルを見ているだけでもうっとりとしてしまいます。

保証書日付は2016年。使用感は多少ありますが、付属品で交換用のアリゲーターベルトが2本付属しています。

気になる販売価格は、15,950,000円(税込)

国内正規販売価格は、17,127,000円(税込)ですので、希少モデルで国内外でも販売されている個体は少ないですが、リーズナブルに設定しております。高額ではありますが、人と被らず特別感のある時計を探されている方には是非ともオススメする1本です。

最後にリストショット。堪らないですね、、、

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これでもかと配された”ダイヤモンド”の存在感はもちろん、雲上ブランドと言われる所以を存分に感じて頂ける1本であったかと思います。

冒頭でも触れましたが、ご愛顧いただいているお客様方のおかげで、コミットでは【パテックフィリップ】の在庫数がいつになく充実しております。

お時間ございましたら、是非ともご来店いただき様々なモデルを見ていただけると幸いです。
みなさまとお会いし、お話出来るのを楽しみにしております。

では、また!

阿部泰治のパテック論