みなさんこんにちは。
世の中巣ごもり需要が爆発的に増え、おうち時間を快適に過ごすための盛り上がりはすごいことになってきていますね。PS5の抽選倍率が100倍近いというニュースには本当に驚きました。(笑)
当店でもシニアアドバイザー兼Youtuberこと「八木」が、楽しんで高級時計の動画をお送りしておりますので、是非ともおうち時間でご視聴頂ければ嬉しい限りです。(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=mpXNHQ3ss7Q&t=4s
さて、今回は人気のパーペチュアルカレンダー・クロノグラフ「Ref.3970E」の18KYG(イエローゴールド)が入荷して来ましたので、以前のコラムでも書いておりますが、ご紹介していきたいと思います。
Ref.3970とは?
先ずは、「Ref.3970」についてのご説明を簡単にさせていただきたいと思います。
パーペチュアルカレンダー・クロノグラフとしては、先代「Ref.1518」、二代目「Ref.2499」に続く、三代目として登場したのが「Ref.3970」です。
ムーブメントはヌーヴェル・レマニア製のエボーシュ「Cal.2310」をブラッシュアップし、近代的な設計の永久カレンダーモジュールが加えられた、手巻き「Cal.CH 27-70 Q」を搭載し、1万8000振動/時でパワーリザーブが約60時間と言われています。
ケース、文字盤の仕様、組み合わせについては諸説ありますが「Ref.3970」は1986年から2004年まで製造され、1stシリーズは裏蓋がスナップバック(はめ込み式)になっているのが大きな特徴です。文字盤は、あとのモデルと比べるとインダイヤルの2トーンが比較的はっきりしています。
インデックスはバトン型、針はリーフの仕様でした。おそらく一番クラシカルなデザインになっているのではないかと思います。製造個数も100本くらいと言われており、市場でも見かけることは少ないと思います。
2ndシリーズ
2ndシリーズは、裏蓋がスクリューバック(ねじ込み式)になり、シースルーバックではなく、クローズドバックのみの仕様でした。文字盤は初期のものと比べると、2トーンではなくなり、小窓に表示される月と曜日のフォントがセリフ付きになりました。インデックスはバトン型で、針はリーフの仕様です。
この後にイレギュラーなリファレンス「Ref.3971」が時系列的に挟まれます。裏蓋がシースルーでスクリューバック(ねじ込み式)のみの仕様です。その他、インデックスや針の仕様は2ndシリーズと同様でした。
3rdシリーズ
3rdシリーズは「Ref.3970E」となり(Eとはetanche→フランス語で「防水」の意)、ねじ込み式で、クローズドバックとサファイアクリスタルのシースルーバックがセットで販売されるようになりました。【 パテックフィリップ 】の顧客より「Ref.3970」モデルのスケルトンバックの個別注文が相次いだという話を受けて登場したとも言われてます。
文字盤ですが、インデックスがそれまでのバトン型ではなくトライアングル型となり、針もリーフからバトンに変わります。また、それ以外にも文字盤の濃度が若干濃くなり、このシリーズからWG(ホワイトゴールド)ケースとPT(プラチナ)ケースに黒文字盤×バーインデックスという仕様が登場します。特にPT(プラチナ)ケースに関しては人気が高いです。※プラチナケースには黒文字盤×ダイヤモンドインデックスもありました。
Ref.3970EJ-014 パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ 18KYG
説明が長くなりましたが、今回ご紹介する時計は、3rdシリーズに当たる「Ref.3970E」で、最終製造年と言われている、2004年7月に販売がされたモデルです。日付けが保証書に印字されており、付属品も完備していてオススメです。
しかも、【 パテックフィリップ 】のスイス本社にて2019年の7月にオーバーホール、ケース仕上げが完了していて、その時にアリゲーターのストラップも竹符(たけふ)で付属しており、メーカー修理保証期間が残っているの点もプラス材料です。
現時点で国内で販売されている「Ref.3970」はほとんどなく、海外のサイトなどを検索しても保証書・箱・付属品が完備していて、販売価格が税別で800万円代で売られている個体を見つけるのも難しく、状態、製造年度、販売価格全てにおいてオススメが出来る時計です。
レマニア製のムーブメントを搭載した、「Ref.3970」「Ref.5970」「Ref.5004」は時計好きの方からも支持がある人気モデルであり、状態が良く付属品もしっかりと完備しているものはコレクションとして持っていても良いと思います。