みなさんこんにちは。

台風10号が記録的な強さで沖縄・九州地方に上陸するとあり、非常に心配ですね。コミット銀座でも沖縄・九州地方の顧客様も多く、なんとか大事に至らぬよう祈るばかりです。

さて、今回は私自身がコミット銀座を始めてから、お客様のおかげで沢山の【 パテックフィリップ 】のモデルを扱わせていただき、その中でも”超絶レアモデル”や”希少品”、はたまた”高額モデル”に特化して少しお話をさせて頂ければと思います。

まだ過去を回顧するには早すぎますが、お客様のおかげで幸運にも巡り合えたモデルたちを是非お楽しみ頂ければと思います。

パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ「Ref.5270G-001」

コミット銀座創業時、新たに時計業界に参入するにあたり、自分の中で勝負していく・いけるブランドがなにか⁉と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが【 パテックフィリップ 】です。

そして、その当時まだ並べる時計も数少ない中、縁あって店頭に鎮座していたのが、パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ「Ref.5270G-001」でした。

Ref.5270G-001

現行でもラインアップされているグランドコンプリケーションモデルで、それまで比較的長く製造されていた先代モデル「Ref.3970」の後継モデルです。

Ref.3970

当時パーペチュアルカレンダー・クロノグラフを、お店として、そして自分自身で売ることが本当に出来るのか?という不安は、今でこそ言いますが非常に強かったです(笑)

ありがたいことに、無事「Ref.5270G-001」が売れた後は、二代目・三代目にあたる青文字盤。比較的最近では、現行でもあるPT(プラチナ)ケース×サーモン文字盤、ブレスレット仕様のRG(ローズゴールド)ケース×黒文字盤の販売をしております。

そうした漠然とした中で、お店としてインパクトを残していくには、国内・国際相場を価格で凌駕していくことかな?と思い、考え仕掛けていたのを思い出します。

ワールドタイム ムーンフェイズ「Ref.5575G-001」

そんな中で先ず思い出すのが、【 パテックフィリップ 】創業175周年記念モデルとして世界限定1300本で発売されたワールドタイム ムーンフェイズ「Ref.5575G-001」です。

Ref.5575G-001

その当時も今も人気ですが、最近では海外の時計オークションで見かける機会のほうが多くなってきたかと思います。コミット銀座でも比較的短期間のうちに未使用品を3本販売いたしました。ここのところは時計自体見かける機会も少なくなりましたが、やはりいつ見てもカッコいい時計であります。久しぶりにまた扱いたいですね。

パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット「Ref.5004P-021」

続いて。コラムを始めさせていただき、このモデルについての思い入れは何度も書いておりますが、コミットを始めて手探りの中で、自分の中で勝負をかけた一本は間違いなく、パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット PT(プラチナ)ケースのシルバー文字盤「Ref.5004P-021」です。

Ref.5004P-021

今でも忘れはしません。この時、現アメリカ大統領トランプ氏が就任することが決定し、その後為替が大幅に動きました。この時計は海外から仕入れをしたのですが、送金をする1日差くらいで仕入れが大幅に円安に振れてしまうのを免れた記憶がございます。

もちろん意を決して勝負に出たので、比較的高年式なモデルでしたが、販売価格は国内外で圧倒的にリーズナブルなプライス設定をしました(汗)

「Ref.5004」ですが、PT(プラチナ)ケース×シルバー文字盤が2本、PT(プラチナ)ケース×黒文字盤にダイヤモンドインデックス、WG(ホワイトゴールド)ケース×サーモン文字盤のスペシャル仕様、RG(ローズゴールド)ケース×シルバー文字盤の取り扱い実績があります。

カラトラバ「Ref.5088/100P-001」

今、思い返すと、このモデルもインパクト大ではありました。PT(プラチナ)ケースにブラックエナメルを基調とした文字盤とケースサイドにも彫金が施されたとても珍しく手の込んだ時計「Ref.5088/100P-001」です。

Ref.5088P/100P-001

現在もカタログに掲載されている現行モデルと、文字盤デザインが若干違うモデルの2種類ともコミットでは取り扱いをしました。ただ、ひとつだけ難点をあげると、とにかく時間が分かりづらいです。まぁ、この辺りのモデルを買われる方は視認性の良し悪しは関係ないとも思いますが、、、(笑)

パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット「Ref.5204P-010」

ひょんなことから、お取り扱いをさせていただいたのが、「Ref.5004」の後継機にあたる「Ref.5204P-010」

Ref.5204P-010

正直、実際の時計を見るまでは「Ref.5004」信者である自分からすると、この時計は実際どうなのかな?という懐疑的な見方をしてました。しかしそこはさすが【 パテックフィリップ 】です。良い意味ですぐに裏切られました。オパーリン文字盤が非常にキレイで高級感があり、圧倒的な存在感を放っていました。このモデルを実際に扱ったことが決め手となり、現行モデルでRG(ローズゴールド)ケース×黒文字盤のブレスレット仕様の「Ref.5204/1R-001」を仕入れる流れになりました。

Ref.5204/1R-001

「Ref.5004」同様、「Ref.5204」も是非取り扱いたい時計であります。

アニュアルカレンダー・クロノグラフ「Ref.5961P-001」

自分としてもコミットとしても、幅を広げようと思って販売した時計が、アニュアルカレンダー・クロノグラフ PT(プラチナ)ケースにマットブルーのダイヤ文字盤、ベゼル・バックルにもバゲットカットのダイヤがふんだんに配置されたラグジュアリー仕様の「Ref.5961P-001」です。

Ref.5961P-001

また、ファクトリーシールド(ビニール未開封)の状態の18KRG(ローズゴールド)ケースで黒文字盤仕様「Ref.5961R-010」も販売実績があります。

Ref.5961R-010

こういったモデルは今後もどんどん取り扱いしていきたいモデルです。

ワールドタイム クロワゾネ 「Ref.5131G-001」

最後にご紹介させて頂くのは、ワールドタイムのクロワゾネシリーズです。最初にお話をいただいたのが、販売当初に新品で全く使用をされずに保管されていた「Ref.5131G-001」

Ref.5131G-001

WG(ホワイトゴールド)ケースにブルーを基調とした”クロワゾネ”の文字盤がとても綺麗な時計です。販売された当初から市場では、当時の正規販売価格の倍のプライスが付いていたのを鮮明に覚えています。今でこそ「ノーチラス」や「アクアノート」のモデルは正規販売価格よりも高い価格設定が当たり前に付いておりますが、ここまでのプレミアムな価格が付くのは現行で入手出来るモデルではなかったと思います。

コミットでは、WG(ホワイトゴールド)ケースでファクトリーシールド(ビニール未開封)の状態を2本、RG(ローズゴールド)ケースでファクトリーシールド(ビニール未開封)の状態と美品中古をそれぞれ1本、PT(プラチナ)ケースでPT(プラチナ)のブレスレット仕様のモデルを2本販売しております。

現在は販売している時計はないので、是非ともお持ちの方はお問い合わせ頂ければと思います。

まとめ

販売した時期については、前後していたり時系列通りではない部分もありますが、私の記憶にある範囲で話をしてきました。みなさんいかがでしたでしょうか。

【 パテックフィリップ 】は本当に奥深いブランドであり、私も大大大好きなブランドでございます。まだまだ見たことのないモデルが沢山存在していますので、なにかお持ちの【 パテックフィリップ 】の時計がございましたら、ぜひぜひお気軽にお問い合わせ・ご来店下さい。

また、まだまだ話足りていないので、次回もこの話を続けさせてもらおうかと思います(笑)

その他、こんな話を聞いてみたい!等のご意見もお待ちしておりますね。

阿部泰治のパテック論