みなさん、こんばんは。

早いもので、今年も既に半年以上経過しましたが、2023年も数多くの【パテックフィリップ】のモデルをお取り扱いさせていただいております。そのどれもが素晴らしいモデルではありましたが、今回はその中でも特に私の記憶に残ったモデルを厳選して4つご紹介したいと思います。是非とも最後まで楽しんでご覧ください!

「Ref.5370P-001」
『スプリットセコンド クロノグラフ』PT

最初の1本目は、2015年のバーゼルワールドで発表された『スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5370P-001」。

販売開始当時は、PT(プラチナ)ケース、18KWG(ホワイトゴールド)仕様のアップライドブレゲ植字インデックスが配されたブラックエナメル文字盤、更には単体で”スプリットセコンド クロノグラフ”搭載と、とにかくすごいモデルが発表された!という衝撃を受けました。こちらは、超絶モデルというだけあり、つい先日入荷しましたが即販売完了へと至りました。

綺麗なツヤ感のあるこのブラック文字盤は、ただ者ならぬオーラを放っておりますが、それもそのはず、”本黒七宝焼き”と呼ばれる伝統工芸技法を用いて制作されているのです。ちなみにこの”七宝焼き”は、つい先日まで行われていた”ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京2023″でも実演されていました。エナメル文字盤と聞くと、どのモデルもツヤを持った綺麗な仕上がりと解釈している方も多いですが、実はよく見ると表面に凹凸やムラが確認されることもあります。しかしながらこちらは、ルーペで見ても非常に綺麗に仕上げられており、他とは一線を画す出来映えとなっています。

入荷したモデルは、着用感のほぼない未使用同等の極美品であり、もちろん付属品も完備と、見事な個体でありました。次回はブルーエナメル文字盤を配した「Ref.5370P-011」の入荷も期待して待ちたいと思います!お持ちの方は是非ともご相談下さい!

「Ref.5131/1P-001」
『ワールドタイム』クロワゾネ PT

「Ref.5131」『ワールドタイム』シリーズの大トリとして、2017年に登場した「Ref.5131/1P-001」。

シリーズ唯一のブレスレット仕様として登場したこちらの文字盤には、北極を中心に北米とユーラシア大陸の北方が描かれております。中心部に位置する北極や北方のアメリカ、ユーラシア大陸の上部は、”雪”を表現する為に白を基調としたデザインになっており、従来のカラフルな仕上がりの文字盤と比べると、非常に落ち着いた印象を受けますね。

腕馴染み良く作られたケースやブレスレットは、PT(プラチナモデル)ということもあり、重厚感ある仕上がりとなっています。もちろん、ケース6時側には差別化されているダイヤモンドを確認することも出来ます。

*写真左上:「Ref.5131J-001」、写真右上:「Ref.5131R-001」、写真左下:「Ref.5131G-001」、写真右下:「Ref.5131/1P-001」

非常に希少なモデルではあるのですが、なんと当店では2023年だけで3本の入荷がございました。この調子で「Ref.5131」の4つの素材(18KYG(イエローゴールド)・18KRG(ローズゴールド)・18KWG(ホワイトゴールド)・PT(プラチナ)仕様)が一堂に会しているところを、是非この目で見てみたいですね。

「Ref.6127G-010」「Ref.7127G-010」
『カラトラバ ウォッチアート グランド エキシビション 東京2023』18KWG

東京でのイベント開催を記念して、セット発表された『カラトラバ ウォッチアート グランド エキシビジョン 東京2023』「Ref.6127G-010」「Ref.7127G-010」。

各400本限定で制作されており、内300本はセット販売、100本は個別販売となっています。ケース径36mmで”ラックライトブルー”のパステル調の色味が特徴的な「Ref.6127G-010」と、ケース径31mmで”ライラックトーン”のパープルカラーが上品かつ可愛らしい雰囲気の「Ref.7127G-010」は、パートナーの方と一緒に着用していたら、とても素敵ですよね。

裏蓋には、今回のイベント用として特別に制作されたことが分かる、”PATEK PHLIPPE TOKYO”のエングレービングが施されていて、2本を並べて裏蓋を眺めているだけでも、なんだかワクワクします。

時計はもちろんのこと、付属品に関しても特別仕様になっていて、セットの2本を1つに収納することが可能な箱も付属しています。

*出典元:https://www.hodinkee.jp/articles/patek-philippe-releases-three-new-special-complications-in-tokyo

既にこちらのペアウォッチは2セット販売させていただきましたが、イベントを記念して発表された他のモデルも、ぜひ皆さまお待ちしております。(笑)

「Ref.5811/1G-001」
『ノーチラス』18KWG

惜しまれつつも生産が終了した「Ref.5711」の意匠を受け継ぎ、2022年秋に18KWG(ホワイトゴールド)仕様で発表された新型ノーチラス「Ref.5811/1G-001」。

ケース径は「Ref.5711」シリーズの40mmから41mmへとサイズアップしましたが、初代ノーチラス「Ref.3700」で採用されていた2ピース構造に原点回帰していることもあり、ケース厚は8.3mmから8.2mmへとサイズダウンしております。重量はSS(ステンレススチール)モデルが約120g、対して18KWG(ホワイトゴールド)モデルは210g弱と、多少重さは感じますが、着用感に関してはさほど変わりなく、むしろ着用時の高級感が増してグレードアップした印象です。

スケルトンバックから眺めることができるムーブメントは、2019年~2021年製造の「Ref.5711」にも搭載されていた「Cal.26-330 S C」を採用。2019年以前の「Ref.5711」に搭載していた「Cal.324 SC」からの変更点は、ハック機能(秒針ストップ)が付いたことで、日付変更の禁止時間帯が無くなったことです。また、ブレスレットにも新機能が採用され、バックルの付け根部分の両サイドを容易に2mmずつ延ばすことが可能となっています。従来の『ノーチラス』ではサイズの微調整が出来なかったため、追加でコマ(1.5コマ)を入手する必要がありましたが、それが不要になったのは嬉しいポイントですね。

未だ二次流通市場での出回りは極めて少なくなっていますので、お探しの方は入荷次第すぐにお問合せいただくことをオススメいたします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

どれも希少で素晴らしい時計ばかりでしたね。このようなモデルは、実際に眺められること自体が貴重な経験ですので、信用して当店に持ってきてくださった皆さまには、本当に感謝しております。しかしながら「もっともっと!」となってしまうのが人間の怖いところ。まだまだ皆さまから希少な時計を持ってきていただけること、心待ちにしております。(笑)

今回ご紹介したモデルも含め、希少モデルや魅力的な状態のモデルをお探しの方は、ぜひ当店HPやLINEでの新着配信を欠かさずチェックしてみてください!そして、今後も皆様に魅力的な【パテックフィリップ】の時計を、1本でも多くご紹介出来るよう努めていきますので、ぜひ楽しみにお待ちください!

ではまた!

阿部泰治のパテック論