阿部泰治のパテック論～第１１６回～『アニュアルカレンダー』「Ref.5205G-013」／「Ref.4947/1A-001」

みなさん、こんばんは。

今年は早々に梅雨が明けてしまい暑い日が続いておりますが、マスクがあるせいでより体感温度が高く感じますね。水分をマメに取り、熱中症にならないよう十二分に気をつけましょう。

さて、前々回のパテック論で今年の新作モデルであるオリーブグリーンソレイユ文字盤×18KRG（ローズゴールド）ケース『アニュアルカレンダー』「Ref.5205R-011」をご紹介いたしましたが、実は今回、素材・文字盤違いの「Ref.5205G-013」も初入荷していました。そして前々回にサクッとしか紹介出来なかった「Ref.4947/1A-001」も２本目が入荷してきましたので、２本合わせてご紹介していきたいと思います。是非最後までお楽しみください。

【目次】

「Ref.5205G-013」
『アニュアルカレンダー』18KWG

2018年の新作として登場した、18KWG（ホワイトゴールド）ケース×ブルーブラックグラデーション文字盤の『アニュアルカレンダー』「Ref.5205G-013」。このモデルが発表されたことにより、2010年の登場から長らく続いていたロジウム×グレー、マットブラック×スレートグレーの２種類の文字盤が生産終了となりました。

そして、2022年の新作として、前々回に紹介した18KRG（ローズゴールド）ケース×ブラックグラデーションのオリーブグリーンソレイユ文字盤が発表され、それに伴いラックブラック文字盤が生産終了となります。ここまでは前々回のおさらいですね。

今回ご紹介する「Ref.5205G-013」の文字盤の色味は、公式サイトを見る限り明るめなブルーを想像していましたが、実際に時計を見ると、一見黒にも見える深いブルーのグラーデーションでございます。自然光のもとや電球色によっても見え方が違ってくるのは【パテックフィリップ】ならではの趣がありますね。

スケルトンバックから覗くムーブメントは、『アニュアルカレンダー』機構搭載「Cal.324 S QA LU 24H」。写真を撮るたびに思いますが、【パテックフィリップ】のムーブメント、とりわけカラトラバ十字をイングレービングした21Kローターは本当に美しいですね。

『アニュアルカレンダー』は、時間・カレンダーのセッティング方法もとても簡単です。

【ケース３時側（リューズ側）】
▶上が月（Month）、下が日付（Date）
【ケース９時側】
▶上が曜日（Day）、下が月齢（Moon phase）

各ボタンを用いて年に一回（２月）だけ調整すれば、”アニュアル”という言葉通り、日常での使用にはとても適したモデルであります。ちなみに、調整ピンは付いていますが、傷が付きやすいので、しっかりとした爪楊枝などを使うと良いと思います。

保証書日付は2018年12月。ワンオーナーで着用がほぼされておらず、保管時についたと思われる細かなスレが僅かに見られるのみのノンポリッシュの美品です。

さらに、通常はピン式のバックル（尾錠）ですが、純正のフォールディングバックルも付いているお得な仕様。（純正フォールディングバックル▶新品：約40万円（税込）、中古：約30万円（税込）ほど）。

気になる販売価格は、6,985,000円（税込）

市場での出回りも少なく、国内定価の7,029,000円（税込）より下での販売価格を付けている個体はなし！さらには、状態も良く、フォールディングバックル付きのお得な仕様です！

、、、と力を入れてご紹介しましたが、やはり良い個体は早いです。良い方に見つけていただき販売にいたりました。

「Ref.4947/1A-001」
『アニュアルカレンダー』SS

前々回、紹介しきれなかったもう一本の2021年新作モデル『アニュアルカレンダー』「Ref.4947/1A-001」。品番で見ると４頭＝レディースモデルなのですが、こちらは男性が着用しても全く問題ない１本です。

デニムを連想させる縦横サテン仕上げ（山東絹仕上げ）のブルー文字盤は、真っ先に目に飛び込んできて、カッコいいと言うよりは可愛らしいという表現が正しい気がします。とてもキレイな仕上がりの文字盤ですね。

SS（ステンレススチール）ケースと５連のブレスレットを採用した点は、文字盤の次に挙げられる特徴です。実際に着用してみると、とにかく腕馴染みが良く、これは【パテックフィリップ】のブレスレットモデルに共通して言えることです。また、ゴールドやプラチナ素材と違い、軽量な点も着用のストレスがなくて良いですね。