みなさん、こんばんは。
【A.ランゲ&ゾーネ】が復興を果たした1994年10月24日。そこから25周年にあたる2019年の同日に、ブランド初のスポーツモデルとして『オデュッセウス』が誕生しました。ギリシャ神話の英雄の名を冠して登場したこちらは、当時から大きな話題を集め、発売後数年が経った今、なおその勢いは衰えを知りません。
今回は、そんな『オデュッセウス』の2023年新作モデル「Ref.463.178」と、2022年発表の「Ref.363.117」にどのような違いがあるのか比較していきたいと思います!どちらも魅力的なモデルですが、それぞれどのような違いがあるのかを知り、購入の検討材料または一つの知見にしていただければと思います。ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。
まずは今回比較する、新型「Ref.463.178」と旧型「Ref.363.117」について、それぞれ簡潔にご紹介いたします。
ケース径 | 42.5mm | ベゼル | SS |
ダイヤル | ブラック | 夜光 | あり |
素材 | SS | ブレスレット | 5連ブレスレット |
防水性 | 12気圧 | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | L156.1 | パワーリザーブ | 約50時間 |
2023年の新作モデルとして登場した、ブラック文字盤に映える赤いクロノグラフ針が特徴的な「Ref.463.178」。この【A.ランゲ&ゾーネ】初となる自動巻きクロノグラフは、リセットした時の動き方が非常に特徴的で、一瞬で針がスタート位置に戻るのではなく、まるで時間を巻き戻すかのように反時計回りに戻っていく仕様となっています。高級腕時計業界の中でも屈指の技術力を持つ、同ブランドならではの仕掛けが施されたユニークな一本です。
※この特徴的なクロノグラフの動き方をお伝えするために【A.ランゲ&ゾーネ】公式YouTubeの動画を本記事の後半に掲載していますのでお見逃しなく。
ケース径 | 40.5mm | ベゼル | TI |
ダイヤル | アイスブルー | 夜光 | あり |
素材 | TI | ブレスレット | 5連ブレスレット |
防水性 | 12気圧 | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | L155.1 | パワーリザーブ | 約50時間 |
【A.ランゲ&ゾーネ】初となるTI(チタン)ケース・ブレスレット仕様で2022年に発表された「Ref.363.117」。それまでのSS(ステンレススチール)モデルと同じく、ケース径は40.5mm、ケース厚は11.1mmの仕様になっていますが、TI(チタン)素材を採用していることで、軽快な着用感が魅力となっています。
新型「Ref.463.178」と旧型「Ref.363.117」の主なスペックは以下の通りです。
42.5mm | ケース径 | 40.5mm |
SS | ベゼル | TI |
ブラック | ダイヤル | アイスブルー |
あり | 夜光 | あり |
SS | 素材 | TI |
5連ブレスレット | ブレスレット | 5連ブレスレット |
12気圧 | 防水性 | 12気圧 |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
L156.1 | Cal | L155.1 |
約50時間 | パワーリザーブ | 約50時間 |
❶【ダイヤル】
ダイヤルカラー
新型 Ref.463.178 | ブラック |
旧型 Ref.363.117 | アイスブルー |
旧型のアイスブルーは、爽やかかつシックな印象の仕上がりである一方、新型のブラックは、随所に配された赤色がアクセントとなり、よりスポーティーな印象が増しています。
ダイヤル外周部のスケール
新型 Ref.463.178 | 1分毎のメモリ+クロノグラフ針用のピッチスケール |
旧型 Ref.363.117 | 1分毎のメモリ |
旧型は、外周部に1分毎のメモリが刻まれていますが、新型では、1分毎のメモリに加えて、クロノグラフ針のピッチに合わせたメモリも刻まれています。
クロノグラフ秒針、分針
新型 Ref.463.178 | あり |
旧型 Ref.363.117 | なし |
見比べれば一目瞭然ですが、新型にはクロノグラフ機能が搭載されていることで、クロノグラフ秒針(赤色)と分針(シルバー)が追加されています。
❷【ケース】
ケースサイズ
新型 Ref.463.178 | 42.5mm |
旧型 Ref.363.117 | 40.5mm |
旧型のケースサイズ40.5mmは、従来の『オデュッセウス』と同様の仕様になっていますが、新型は軽快な着用感はそのままに、42.5mmとスケールアップして登場し、インパクトある仕様へと変更されています。
ケース素材
新型 Ref.463.178 | SS |
旧型 Ref.363.117 | TI |
旧型には、同ブランド初となるTI(チタン)素材が採用されており、SS(ステンレススチール)より約40%軽くなっていますので、日常使いしやすい仕様となっています。一方で、新型においては、SS(ステンレススチール)素材を使用していますので、軽快さこそ旧型に軍配が上がりますが、『オデュッセウス』ならではの5連ブレスレットが採用されていることで、優れた装着感を実現しています。
❸【ムーブメント】
ムーブメント
新型 Ref.463.178 | Cal.L156.1 |
旧型 Ref.363.117 | Cal.L155.1 |
新型に搭載されているムーブメント「Cal.L156.1」は、旧型に搭載されていたムーブメント「Cal.L155.1」の”50時間パワーリザーブ”、”28,800振動”はそのままに、クロノグラフ機能が追加されました。前述の通り、特徴的な動き方をするクロノグラフを是非ご覧ください。
❹【生産本数】
生産本数
新型 Ref.463.178 | 100本 |
旧型 Ref.363.117 | 250本 |
旧型は生産数250本、新型は100本と、どちらも特別なモデルとして発売されており、なかなか市場に出回らない希少モデルとなっております。
いかがでしたでしょうか。
1845年にドイツ・グラスヒュッテで創業し、一度はブランド消滅という憂き目にあいながらも、圧倒的な技術力を武器に、世界五大時計ブランドと称されるまでに復活を遂げた【A.ランゲ&ゾーネ】。その美しくもクラシカルなデザイン、高いクオリティを誇るムーブメントを搭載した全てのモデルは、どれを選んでも間違いなく”一生モノ”の時計と言えるでしょう。
中でも、今回ご紹介した新型「Ref.463.178」、旧型「Ref.363.117」は、どちらも同ブランドが誇る最新技術が詰め込まれた逸品となっています。是非ともみなさん本記事で予習のうえ、ご検討してみてください。