みなさま、こんばんは!
今週も新連載の《今さら聞けないシリーズ》をお届けしていきたいと思います。この連載では、高級腕時計にあまり詳しくない方、これから勉強していきたい方へ向けた「今さら聞けないよ!」といった、高級腕時計の基本的な事をわかりやすくお伝えしていきます。
第5回目となる今回は
【高級腕時計入門編】:『インデックス』
時計の『インデックス』とは、文字盤上にある時刻を示す”数字”や”目盛り”を指し、アワーマーカーとも言われます。その種類はさまざまで、文字盤や針と合わせて、時計のデザインや印象を大きく左右する重要なパーツのひとつです。今回は、そんな『インデックス』について、どのような種類があるか深掘りしていきます。時計選びの際に是非参考にしてみてください!
『インデックス』とは?役割を解説
『インデックス』=「時刻を示すマーク」
『インデックス』とは、文字盤上に配置された時刻を示すマークのことで、ローマ数字やアラビア数字、バータイプ、ドットタイプなどさまざまな形状が存在します。また、ブランド独自の『インデックス』やブランドを象徴するデザインもあります。
『インデックス』の種類一覧
ここからは、『インデックス』の種類と、その代表的なモデルをご紹介していきます。
「バーインデックス」
『インデックス』の定番として多くの時計で採用されている「バーインデックス」。棒状のデザインが特徴で、ブランドやモデルによって、その長さや太さは異なります。シンプルでシャープな印象を与え、汎用性の高い『インデックス』とされております。
【代表モデル】
【パテックフィリップ】『ノーチラス』
「アラビアインデックス」
「バーインデックス」と並んでよく見られるのが「アラビアインデックス」。時刻を確認しやすく、パイロットウォッチやスポーツウォッチに多く使用されています。ブランドによってさまざまな書体があり、同じアラビア数字でも大きく印象が変わりますが、他の『インデックス』と比べるとカジュアルな印象があります。
【代表モデル】
【パテックフィリップ】『カラトラバ パイロット トラベルタイム』
「ローマインデックス」
『インデックス』をローマ数字で現した「ローマインデックス」。ローマ数字の持つ上品な印象を活かし、ドレスウォッチに採用されることが多いデザインです。通常、ローマ数字の4は「Ⅳ」と表記しますが、『インデックス』では「IIII」と表記しています。これは、「見やすさを考慮するため」や「ある王様の逸話のため」など、諸説あります。
【代表モデル】
【A.ランゲ&ゾーネ】『リヒャルト ランゲ』
「ダイヤ・宝石インデックス」
「ダイヤ・宝石インデックス」とは、ダイヤモンドや宝石がセットされた豪華な仕様の『インデックス』。高級感があり、ゴージャスな印象を与え、ドレスウォッチに採用されることが多いです。『インデックス』だけでなく、文字盤、ベゼル、ラグなどにも用いられることも多く、使われている宝石の種類や量によって、その時計の印象・価格は大きく変わります。
【代表モデル】
【ロレックス】『デイトジャスト』
「ポイント・ドットインデックス」
「ポイント・ドットインデックス」は、丸形の『インデックス』を指し、大きいものを「ポイントインデックス」、小さいものは「ドットインデックス」と呼ばれています。夜光塗料を用いて視認性を高めることができるため、ダイバーズウォッチに採用されることが多いです。他の種類の『インデックス』と組み合わせて採用されることもあり、「バーインデックス」や「アラビアインデックス」など、その組み合わせは多数存在します。
【代表モデル】
【ロレックス】『サブマリーナー』
「トライアングル・楔形インデックス」
「トライアングル・楔形インデックス」は、三角形の『インデックス』を指し、「バーインデックス」のような細いタイプのものから、正三角形に近いものまで、同じトライアングルでもさまざまな形があります。大きさや形によって上品にもカジュアルにも仕上がるため、幅広い時計に採用されています。
【代表モデル】
【オメガ】『シーマスター300』
「アプライドインデックス」
「アプライドインデックス」は、別部品で構成する『インデックス』を指し、シールで貼り付けるといった安価なモノもありますが、高級腕時計の場合は、脚を付け文字盤に固定する方法が一般的です。立体的で視認性が高いですが、その分コストも上がります。
【代表モデル】
【ヴァシュロンコンスタンタン】『オーヴァーシーズ』
まとめ
『インデックス』の役割や種類について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
時間を知るために重要な役割を果たす『インデックス』。使われる素材や形状だけでなく、文字盤や針などと組み合わせることで、時計のデザインが大きく変わる重要なパーツであることがお判りいただけたかと思います。
今回もこの記事を見ていただいたことで、高級時計に興味を持っていただければ幸いです!
ではまた!