*出典元:https://www.thewrap.com/
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第165弾の今回は、ティモシー・シャラメの愛用時計を取り上げたいと思います。
昨年末に公開された『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)で不思議なチョコレート店の店主、ウィリー・ウォンカを演じ、日本の映画ファンにもお馴染みとなったティモシー・シャラメ。「ハリウッドのプリンス」とも呼ばれる甘いマスクで、世界中の女性ファンを虜にしています。
フランス人の父とアメリカ人の母を持ち、米仏の二重国籍を持つティモシー・シャラメは、その出自に相応しく、日頃からカルティエの腕時計を着用している姿が頻繁に目撃されています。
ということで早速、彼が愛用するカルティエの腕時計を紹介して参りましょう。
カルティエ クラッシュ 【Ref.WL420051】
*出典元:https://www.prestigeonline.com/
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で、2024年のゴールデングローブ賞 最優秀主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ。残念ながら受賞は逃しましたが、その会場で彼が着用していた腕時計はカルティエ クラッシュ【Ref.WL420051】でした。
1967年にカルティエのロンドンブティックで産声を上げた「クラッシュ」は、自動車事故で変形した時計からインスピレーションを受けて製造されたとも、「溶けた時計」を描いたサルバドール・ダリの絵画『時間の固執』に影響を受けてデザインされたとも言われる、カルティエ屈指の衝撃作。2022年に行なわれたオークションで、1967年製の初代「クラッシュ」が約2億円もの高額落札となったことは大きなニュースとなりました。
ブラックのスパンコールが輝くジャケットに、カルティエのネックレスと「クラッシュ」が華を添える煌びやかなスタイリングは、さすが「プリンス」と呼ばれるスターに相応しい装いです。
カルティエ パンテール スモール【Ref.WSPN0006】
*出典元:https://twitter.com/
続いては、先ほどとは打って変わって、ニューヨークのピザ屋を訪れた際のカジュアルな姿をパパラッチされたティモシー・シャラメ。伝統のピンストライプが爽やかなヤンキースのベースボールシャツに身を包んだ彼が着用している腕時計は、カルティエ パンテール SM(Ref.WSPN0006)と思われます。
一見してわかる通り、男性向けの「LM」サイズではなく、あえて小ぶりな「SM」サイズを選んでいるあたり、いかにも若手スターらしい、ジェンダーに囚われないZ世代のスタイリング感が見て取れます。正確な時刻など、常に持ち歩いているスマホで確認すれば事足りる世の中。華奢なレディースウォッチを、腕時計としてではなく、ブレスレット感覚で選ぶ事も「あり」な時代になってきているのかもしれません。
カルティエ タンク アビス【Ref.W1534351】
*出典元:https://www.jomashop.com/
2022年のヴェネチア映画祭で最優秀監督賞に輝いた恋愛ホラー『ボーンズ・アンド・オール』。本作の主演俳優として映画祭を訪れていたティモシー・シャラメ。Tシャツにニットカーディガン、ミリタリーのカーゴパンツというカジュアルスタイルに合わせていた腕時計は、カルティエ タンク アビス 2タイムゾーン(Ref.W1534351)でした。
こちらは、1998年頃から2008年頃までカルティエの最上級ラインとして展開されていた「CPCP(コレクション プリヴェ カルティエ パリ)」と呼ばれるコレクションの中の一本。その贅沢な作りと希少性により、近年は市場価格が上昇の一途を辿っている「CPCP」。それをラフなスタイリングに合わせ、ラグジュアリーストリート感を演出するアイテムにしてしまうというのは、さすがZ世代の遊び心ある小物使いと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
若手ハリウッドスターの中でも、一、二を争うファッションフリークとして知られるティモシー・シャラメ。レッドカーペットでもスタイリストを付けず、自らのセンスだけで他のスターたちと堂々と張り合っている彼だけあり、タキシードからベースボールシャツまで、幅広いスタイリングに無理なくカルティエの腕時計を合わせているのは、見事としか言いようがありません。
*出典元:https://timesofindia.indiatimes.com/
最新主演作『デューン 砂の惑星 PART2』(2024)が世界中で大ヒットを記録し、『フレンチ・ディパッチ』(2021)では、名匠ウェス・アンダーソン監督のもとで主要キャストを務めるなど、エンターテインメント大作から作家性の強い文芸作まで、ティモシー・シャラメは幅広いジャンルの作品で注目の若手俳優として大きな存在感を示しています。
女性ファンからは「ハリウッドのプリンス」などと呼ばれながらも、アイドル俳優には留まらない、責めた役柄にも果敢に挑戦する実力派俳優としての一面も見せるティモシー・シャラメ。そういうエッジィな雰囲気が腕時計のスタイリングにも現れているように思えます。
ジェームズ・ボンドのサブマリーナーや、シルヴェスタ・スタローンのパネライのように、流行に左右されない、オリジナリティの高い彼のカルティエの着けこなしが若い世代に共感を呼び、いつか若者のトレンドとして定着する日がやって来るかもしれません。
カルティエの腕時計を押さえておくのは「今」なのかも、、、
ではまた!