*出典元:https://variety.com/
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第164弾の今回は、ロバート・ダウニー Jrの愛用時計をご紹介して参ります。
2024年の第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞を含む、最多7部門を受賞した『オッペンハイマー』(2023)。本作の演技によって助演男優賞にノミネートされていたロバート・ダウニー Jrは、ロバート・デニーロやライアン・ゴズリングら強敵を抑え、彼にとって初となるオスカー受賞を果たしました。
今回の「Actor’s Watch」は、ロバート・ダウニーJrのオスカー獲得を祝して、彼が日頃から愛用している腕時計をご紹介して参ります。
ジャガールクルト
レベルソ トリビュート クロノグラフ【Ref.Q389257J】
*出典元:https://robbreport.com/
まずはアカデミー賞の授賞式でロバート・ダウニー Jrが着用していた腕時計から。この記念すべき日に彼が着けていたのは、ジャガールクルト レベルソ トリビュート クロノグラフ(Q389257J)でした。1931年に誕生した初代レベルソと、1996年に誕生した初代レベルソ クロノグラフの精神を受け継ぎつつ、新キャリバー「Cal.860」を搭載して2023年に発表された新世代のレベルソ クロノグラフです。
1990年代には薬物依存によって逮捕、収監された経験もあるロバート・ダウニーJr。オスカー像を感慨深げに見つめる彼の胸には、そういった過去の苦しみなども去来しているのかもしれません。「過去をリスペクトしつつ、それを超えていく」というスピリットを持つレベルソ トリビュート クロノグラフが、そんな彼の心情を表現しているようにも思えてきます。
ロレックス
GMTマスターⅡ バンフォード ステルス ゴースト【Ref.-】
*出典元:https://youtube.com/
続いては自らの腕時計遍歴を語った『GQ』誌のインタビュー動画から。彼が手にしているのは、GMTマスターⅡ バンフォード ステルス ゴースト(Ref.-)。高級腕時計のカスタムブランド「バンフォード ウォッチ デパートメント」が、ロレックス GMTマスターⅡ(Ref.116710LN)をベースとして、PVDブラックコーティングでモノトーンに仕上げた、カスタムロレックスです。
ロバート・ダウニーJrはこの腕時計を2本購入し、1本を友人の誕生日にプレゼントしたとの事。さすがハリウッドのトップスター。実に太っ腹です。バンフォードは現在、ロレックスのカスタムを行なっていない為、今後はより一層、この時計の希少性が高まっていくであろうことは間違いありません。
パテックフィリップ
ノーチラス プチコンプリケーション【Ref.5712/1A-001】
*出典元:https://lepetitpoussoir.fr/
続いても同じく『GQ』のインタビューから。こちらは、高額ギャラを誇るハリウッドのトップスター御用達のパテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション(Ref.5712/1A-001)。
この腕時計は、ガイ・リッチー監督の『シャーロックホームズ』シリーズや、『アイアンマン2』など、ロバート・ダウニーJr主演作のプロデューサーとして知られる彼の妻、スーザン・ダウニーから誕生日プレゼントとして贈られたもの。さすが、ハリウッドの頂点で稼いでる夫婦は、プレゼント予算のケタが違います。
ウブロ
スピリット オブ ビッグ バン ブルース リー スペシャル エディション【Ref.601.CI.1138.VR.BLF15】
*出典元:https://www.centralillinoisproud.com/
続いては、2023年7月にロンドンで行なわれた『オッペンハイマー』UKプレミアのワンシーンから。彼が文字盤を手首の内側に向けて着用しているのは、ウブロ スピリット オブ ビッグ バン ブルース リー スペシャル エディション(Ref.601.CI.1138.VR.BLF15)。
1990年代にロバート・ダウニーJrを苦しめた薬物依存。そのリハビリ・プログラムの一環として彼が行なっていたのは、ブルース・リーが学んでいたことで知られる中国武術「詠春拳」だったとか。また『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の劇中で、彼がブルースリーのTシャツを着用していたことも、映画ファンの間で話題になりました。
ブルース・リーの『燃えよドラゴン』(1973)が全米で公開された当時、ロバート・ダウニーJrは8歳。ブルース・リーファンだったとしても不思議はありませんね。
ウルベルク
UR-110RG【Ref.UR-110RG】
*出典元:https://watchesbysjx.com/
最後はこちら。2017年にハリウッドのチャイニーズシアターで行われた『スパイダーマン:ホームカミング』プレミアのヒトコマ、スパイダーマン役のトム・ホランドと並んでご機嫌のロバート・ダウニーJrの腕には、ウルベルク UR-110RG(Ref.UR-110RG)が着けられています。
実はこの腕時計、『スパイダーマン:ホームカミング』の劇中で、彼が演じるアイアンマン(トニー・スターク)が着用しているモデル。ロバート・ダウニーJrが「この腕時計こそ、アイアンマンに相応しい」と、自ら映画スタジオに調達を依頼したものだそうです。最初のオファーが行なわれた時、ウルベルクはイタズラ電話と思って断ったそうですが、ロバート・ダウニーJrからの直々のオファーと知り、即座に協力を決めたとか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レベルソのレア品、カスタムロレックス、ウブロのスペシャルピース、独立系のウルベルクなど、ありきたりな腕時計は一本もない、非常に個性が際立つラインアップになりました。実を言えば、ロバート・ダウニー Jrが所有する腕時計のコレクションは非常に多く、その中にはロレックス サブマリーナー(Ref.116610LV)など、ポピュラーなモデルも少なくないのですが、今回はその中でも個性的なモデルをご紹介させていただきました。
*出典元:https://quartelgeneral.com/
ロバート・ダウニー Jrのオスカー受賞作となった『オッペンハイマー』(2024)は、原爆を開発した科学者の生涯を描いた作品ということもあり、一時期は日本での公開が見送られるのではないかとすら噂されておりました。しかし、2024年3月29日からの劇場公開が決定。オスカーの栄冠に輝いた彼の演技を大スクリーンで観られる日が近づいて参りました。
公開前から賛否両論が巻き起こっているようですが、私はクリストファー・ノーラン監督作は必ず映画館で観ることに決めているので、公開を楽しみに待ちたいと思います。それにしても上演時間3時間か、、、鑑賞中の水分補給は控えめにせねば、、、
ではまた!