みなさん、こんばんは。
いきなりですが、普段、高級腕時計を選ぶときに、なにか意識していることはございますか?
ひと言で高級腕時計と言っても、様々なブランドから沢山のモデルが展開されており、その種類は相当な数となります。そんな数ある中から気に入って買った高級腕時計が、【TPO】を無視したことによって、いやな思い出を作る原因となってしまっては、みなさん嫌ですよね?
そこで今回は、『TPOに合わせた高級腕時計の選び方』と題し、お話ししていきたいと思います。シーン毎に《最適な時計》と《避けたほうが良い時計のポイント》をご紹介いたしますので、「腕時計選びで失敗したくない」「どんな時計を選んで良いのかわからない」「シーン毎に合う時計が知りたい」という方は、ぜひとも参考にしてみてください。
腕時計の【TPO】とは
【TPO】とは
『T』=「Time」:時間
『P』=「Place」:場所
『O』=「Occasion」:場面
ビジネスマンであれば、誰もが一度は耳にしたことのある【TPO】。時間・場所・場面を意味し、それぞれに応じた適切な身なり・行動・言動をしなければならない時によく使われます。
・結婚式にTシャツGパンで行く
・目上の方や大切なお客様とお会いする時に髪やヒゲを整えない
・初めて会う取引先の方と、友達と話すかのように(タメ口)で話す
、、、
もちろん、昨今はだんだんとその【TPO】も変わりつつありますが、一般的に上記のようなことがNGであることは、みなさんもなんとなくお分かりいただけるかと思います。
そんな【TPO】ですが、実は高級腕時計にも同様に存在するのです。いくら誰もが憧れるブランドの時計であっても、【TPO】に合わない時計であれば敬遠されてしまうこともございます。特に日本では個性よりも謙虚さや調和を重んじる傾向が強い、、、ここは受け入れざるを得ないといった状況です。
もちろん、堅苦しく着けるモノでも、決められた時しか着けてはいけないモノでもなく、知っておくと良いですよ!くらいに捉えるべきだと私は思います。ですので、高級腕時計に求められる【TPO】に合わせた選び方とは、一体どのようなものなのか?一つの参考として見ていってみましょう。
《最適な時計》と《避けたほうが良い時計のポイント》
早速、シーン毎に《最適な時計》と《避けたほうが良い時計のポイント》をご紹介します。
シーン.Ⅰ【結婚式】
年齢を重ねていくと、友人や会社の上司・同僚・部下などの【結婚式】に呼ばれることも増えていきますね。そんなお祝いムードが漂う空間では、いったいどのような時計が求められるのでしょうか。
かつては「結婚式には腕時計は着けていかない方が良い」と言われていました。これは、【結婚式】が時間を忘れて新郎新婦をお祝いする日であることから、「腕時計=時間を気にする」アイテムは不必要であるとされていたからです。しかし、現代では時計は時間を確認するだけのアイテムではなく、ファッションとしてのアイテムへと変わってきています。要するに、身だしなみのひとつということです。更には、このマナー自体に対する認識も薄れてきているため、特に絶対に外していかなければいけない、なんて気にする必要はないでしょう。
とはいえ、【結婚式】は新郎新婦のお祝いの場であり、ある程度自由なファッションが許されはしますが、最低限のマナーは抑えておきたいところです。あくまでも主役は新郎新婦。ここを忘れずに、目立ちすぎない程よい存在感のドレスウォッチが適していると言えるでしょう。
◆《最適な時計》
・程よい存在感のドレスウォッチ
◆《避けたほうが良い時計のポイント》
・派手過ぎるモデル
・あくまでも主役は新郎新婦!
《最適な時計》
【パテックフィリップ】『カラトラバ』
「Ref.6119-001」18KWG
【ランゲ&ゾーネ】『サクソニア ムーンフェイズ』
「Ref.384.026」
【ロレックス】『デイトジャスト 36』
「Ref.126200」
シーン.Ⅱ【葬儀】【告別式】
人生で避けては通ることができない「別れ」。【葬儀】や【告別式】の際の服装は、フォーマルスーツが基本ですが、それに合わせる時計はどのようなものが良いのでしょうか。
基本的に【葬儀】・【告別式】のときには、動物の殺生を連想させる革製品はNGとされてきました。また、ベルトがブレスレットの仕様となっていると(ステンレススチール・ゴールド・プラチナ等)目立ってしまうこともある、、、まさに八方塞がりなシーンですね。(笑)
しかし、現在ではある程度許容され、基本的になるべくシンプルな時計(形は問わない)を選べば問題ないと言えるでしょう。特にブラックの革ベルトモデルが最も適していると言われております。唯一気を付けるとすれば、ケース厚です。袖口に必ず収まるものを選びましょう。
◆《最適な時計》
・シンプルな時計(形は問わない)
◆《避けたほうが良い時計のポイント》
・金無垢素材やダイヤモンドなどの装飾が付いた派手過ぎるモデル
・ケース厚が大きいモデル※袖口に収まらない
・明るめのベルト
・ナイロンやラバーなどのカジュアルすぎる素材のベルト
・アクセサリーやその他の持ち物も、華美なものは避けること
《最適な時計》
【ブレゲ】『クラシック』
「Ref.7147BB/29/9WU」
【ヴァシュロンコンスタンタン】『パトリモニー』
「Ref.81180/000G-9117」
シーン.Ⅲ【営業先】
オフィスに着けていく時計は、比較的カジュアルなものでも問題ないですが、こと【営業先】となると、どんな時計でも許されるわけではありません。
付き合いの年数や取引回数など、【営業先】に関しては関係性が非常に大切になってきます。一般的には、高価過ぎる時計は避けるべきという意見もありますが、社長や役員など、役職の高い方と話をする場合は、相手のステータスに合わせて時計を着用するビジネスマンも多く、相手が高級腕時計好きな場合、逆に好印象になる可能性もあるのです。
また、営業マンは身なりで相手に安心感を与え信頼してもらうことも重要です。あまりにチープな腕時計は、相手に不安を与えてしまうこともあるため、安すぎる時計を選ぶのは避けたほうが良いでしょう。その為、関係性を重視した時計(自分の会社・立場と相手の会社・立場)を選ぶのが最適であると思います。ただし、高価な時計であっても、派手すぎるモノはなるべく避けるに越したことはないでしょう。
◆《最適な時計》
・関係性を重視した時計(自分の会社・立場と相手の会社・立場)
◆《避けたほうが良い時計のポイント》
・あまりにチープな時計
・あまりに派手な時計
・関係性が真逆となる時計
・相手を知ることが大切!!
《最適な時計》
【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク』
「Ref.15450ST.OO.1256ST.02」
【ヴァシュロンコンスタンタン】『オーヴァーシーズ』
「Ref.4500V/110A-B128」
【ロレックス】『エクスプローラーⅠ』
「Ref.214270」
【オメガ】『スピードマスター』
「Ref.311.30.42.30.01.006」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
【TPO】によって求められる服装や行動が変わるのと同様に、最適な高級腕時計も変わる。これは「高級腕時計だからどんなシーンでも活躍できる」というわけではなく、【TPO】に合わせて最適な時計を選ぶことで、時計の良さを最大限に引き出すことができるとも言えます。
もちろん、最後の最後はご自身の自由ですが、こういった知見を持っておくことで、大切な時計で嫌な思いをせずに済み、また、次に欲しい時計の候補が定まってきたりもします。ですので、是非ともご購入を検討される際の一考として捉えて頂ければ幸いです。
今回もこの記事が、皆さまの時計選びの一助となりますように。
ではまた!