皆様こんにちは!

今回は私がやりたかった革靴企画でございます。

以前から私が革靴好きだということはお話しさせていただいておりましたが、今回は【高級時計メーカーを高級革靴メーカーに例えてみた】というお題を基に、高級時計にも革靴にも興味を持っていただける内容に仕上げてみました。

Part1では『世界3大時計ブランド』『高級革靴メーカー』で例えていきたいと思います。

こちらはあくまで私の個人的な見解になりますので、皆様その点は暖かい目で見て頂ければ幸いです。

PATEK PHILIPPE【パテックフィリップ】

最初にご紹介するのは時計界でもトップの位置づけに君臨する【パテックフィリップ】。世界オークションでは億を超える落札価格も稀ではなく、『世界3大時計ブランド』の中でも頭一つ抜けています。

そんな【パテックフィリップ】は1839年に「アントニ・パテック」と「フランティシェック・チャペック」が共同で事業を開始。1850年頃まではオーダーメイドのみで、ポーランドの歴史と文化に関連した時計を製造しています。

現在は人気定番モデルを多数抱える【パテックフィリップ】ですが、やはり同社の看板モデルと言えば「ノーチラス」でしょう。こちらは説明不要ですかね(笑)それぐらい時計界では有名なモデルになっております。

また、【パテックフィリップ】と言えば、どんなに古い時計に関しても修理できる【永久修理】を宣言しており『一生もの』というブランドイメージを確立しています。
一代のみならず、子供・孫に至るまで、偉大な伝統を引き継いでほしいという熱い想いが込められていますね。

そんな【パテックフィリップ】を『高級革靴メーカー』に例えるなら

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JOHN LOBB【ジョンロブ】

革靴業界で「キング・オブ・シューズ」と言われているJOHN LOBB【ジョンロブ】

1866年に靴職人であったジョン・ロブ氏が、ロンドン/リージェントストリートに創業した革靴メーカーの名門です。元々は高級ビスポークシューズを作るメーカーであり、その技術力の高さから富裕層や政治家に向けた靴の受注を行っていました。

1902年にはパリにもブティックを出店し順調かと思われましたが、ビスポークシューズだけでは次第に経営難に陥り、パリでの存続の危機を迎えます。

ここで登場するのが、皆様ご存知の『エルメス』です。『エルメス』はJOHN LOBB【ジョンロブ】のパリ ブティックを買収。ロンドンの店舗以外は『エルメス』のグループ傘下になり、【ジョンロブ・パリ】、【ジョンロブ・ロンドン】という形で袂を分かつ形になります。

ちなみに皆様も目にしたことがある現在の既製靴を展開しているのは【ジョンロブ・パリ】でございます。今や有名な「ウィリアム」、「ロペス」、「フィリップ」など数々の名作を世に送り出しています。

150年以上の歴史を持つJOHN LOBB【ジョンロブ】が公式サイトで語っているのは、

真の価値は一生履き続けられる靴にあります。

ジョンロブの靴は、時代を超越した友として人生の旅路に寄り添い、共に歩んでいきます。

JOHN LOBB 公式HP

まさに『一生モノ』というブランドイメージを確立させた【パテックフィリップ】と、同じアイデンティティを感じますね。元々は両社ともオーダーという形態だったことも非常にリンクするところです。時計界のトップと革靴界のトップである両社は、まさに例えるにふさわしい組み合わせだと私は思います。

AUDEMARS PIGUET【オーデマ・ピゲ】

続いては【オーデマ・ピゲ】でございます。

1875年に「ジュール=ルイ・オーデマ(オドマール)」と「エドワール=オーギュスト(オギュスト)・ピゲ」によってムーブメント製作会社として設立。創業家運営として一度も歴史が途絶えたことのない唯一のブランドとしても知られており、今なお伝統を継承し続けている由緒ある時計ブランドでございます。

後にトゥールビヨンやムーンフェイズなど、複雑な機構を備えた自社ブランドの時計製作を始め、その認知が次第に拡がっていきます。そして現在、【オーデマ・ピゲ】と言えば『ロイヤルオーク』という代名詞を手に入れ、『世界3大時計ブランド』の一角を担うまでとなり、注目を集めております。

ちなみに『ロイヤル・オーク』は、八角形のベゼルとケースからなるその見た目が非常に特徴的で、時計界のピカソと呼ばれるジェラルドジェンタ氏がデザインしたことでも有名です。

※ロイヤルオークについて詳しくは⇩⇩⇩

そんな【オーデマ・ピゲ】を『高級革靴メーカー』に例えるなら

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EDWARD GREEN【エドワードグリーン】

先述したJOHN LOBB【ジョンロブ】にも引けを取らない人気と技術、質の高さを証明しているEDWARD GREEN【エドワードグリーン】。英国革靴メーカーの中でも最高峰の評価を得ています。

EDWARD GREEN【エドワードグリーン】は、1890年に靴の聖地ノーザンプトンにて創業。創業当初から高品質な高級紳士靴の生産に特化し、最高水準の革靴造りを体現していたことから”伝説の靴”と称されるまでに名声を轟かせてきました。

しかし、EDWARD GREEN【エドワードグリーン】JOHN LOBB【ジョンロブ】同様に経営難に陥ります。(1970年頃)

この窮地を救ったのが、今は亡きイタリアの靴デザイナー、ジョン・フルスティック。1983年にEDWARD GREEN【エドワードグリーン】が抱えた借金+1ポンドの金額で買収したというエピソードは有名ですね。

その後、復活を遂げたEDWARD GREEN【エドワードグリーン】は、「チェルシー」や「ドーバー」などの看板モデルを中心に『高級革靴メーカー』を牽引する存在になっていきます。

創業以来130年受け継がれているEDWARD GREEN【エドワードグリーン】

「でき得る限りの上質を求める」

EDWARD GREEN 公式HP

という揺るがぬ信念は、至高を求める人々へ、今尚響いています。

どこのグループにも属さず、質にこだわり、伝統を継承し続けるEDWARD GREEN【エドワードグリーン】は、まさに【オーデマ・ピゲ】を想起させるメーカーだと思います。

VACHERON CONSTANTIN【ヴァシュロン・コンスタンタン】

最後にご紹介するのは、現存する世界最古の時計ブランドでもある【ヴァシュロン・コンスタンタン】。1755年に「ジャン=マルク・ヴァシュロン」によって創業されましたが、1819年に「ジャン=マルク・ヴァシュロン」の孫にあたる「ジャック・バルテルミー・ヴァシュロン」と、企業運営に長けた「フランソワ・コンスタンタン」によって、現在の【ヴァシュロン・コンスタンタン】の歴史がスタート致します。

特に同社を代表するモデルであり、ひときわモダンな輝きを放つ「オーヴァーシーズ」の注目度は年々増しており、名品揃いのコレクションのなかでも、市場価格の上昇っぷりは驚きの一言です。今後も注目を浴び続けるブランドだと思います。

※オーヴァシーズのランキング動画はこちら⇩⇩⇩

そんな【ヴァシュロン・コンスタンタン】を『高級革靴メーカー』に例えるなら

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J.M. WESTON【ジェイエムウエストン】

最後に選んだのはフランスの老舗高級革靴メーカーでもあり、世界中で評価されている名作を持つJ.M. WESTON【ジェイエムウエストン】

ここは正直迷いました(笑)高級革靴で世界最古のメーカーと言えば、ドイツのエドワード・マイヤーであり、【ヴァシュロン・コンスタンタン】の歴史との相関性で言えば、こちらを選ぶ選択肢もありました。

しかしながら、現代での人気やそのモダンな作りを考えた際に、私はJ.M. WESTON【ジェイエムウエストン】が一番相応しく思います。⇐独断と偏見です(笑)

1891年にエドゥアール・ブランシャールが工房を開き、その後1922年のパリ出店を機に掲げたブランドネームがJ.M. WESTON【ジェイエムウエストン】。そして、不屈の名作「180 ローファー」が誕生します。「1966年にはフランスの誰もがウエストンの“モカシン”を履いていた」という伝説が残るほどのローファーですね。

他にも「ゴルフ」や「ハントダービー」など、現代のスタイルに欠かせないモデルたちを数多く輩出しているのがJ.M. WESTON【ジェイエムウエストン】です。

French Style フレンチスタイル
「私がスタイルと呼ぶのは、狙いを定め、素早く鋭く撃つ、そのやり方である」 ーJEAN COCTEAU

名前は英国のような響きをもっていますが、ジェイエムウエストンが描き出すのはフレンチ・エレガンスです。

J.M. WESTON 公式HP

フレンチ・エレガンスを体現しているJ.M. WESTON【ジェイエムウエストン】は、【ヴァシュロン・コンスタンタン】のエレガンスなイメージにリンクする部分があったのも今回選んだ要因の一つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

革靴の話となり、少々熱くなってしまいました(笑)

今回の内容を見ていただき、

「時計好きの方が革靴好きに」

「革靴好きの方が時計好きに」

なっていただければ幸いでございます。

こちらのシリーズはまだPart1ですので、次回以降もぜひ楽しんでご覧ください。

ではまた!

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