みなさま、こんばんは!
毎年話題性のある斬新な新作モデルを数多く発表している【オーデマピゲ】から先日新たな『ロイヤルオーク コンセプト』が登場しました。
『ロイヤルオーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト』
「Ref.26650FO.OO.D353CA.01」
5年に及ぶ期間を経て開発した新素材のフォージドカーボンに、ブルーファイバーを混ぜ込むことで、暗闇でケースが光るという【オーデマピゲ】らしい革新的なウォッチとなっています。常に進化し続けるブランドの最先端技術を盛り込んだ、特別な一本をご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
概要
特徴
①特許取得のCFT(クロマフォージドテクノロジー)カーボンケース
今作の一番の特徴は、なんといってもケース素材。【オーデマピゲ】が5年の歳月をかけて研究・開発したCFTカーボンケースには、粉末状のピグメント(蓄光素材)が練り込まれています。ブラックを基調としたカラーに、ブルーやグレーのグラデーションが独特の雰囲気を醸し出していますが、さらに暗所ではブルーの蓄光素材が発光します。
蓄光素材は、現在の時計業界ではスーパールミノバが一般的ですが、今作ではカーボンを成型する120度の高熱に耐えられないため、熱に強い新たなピグメントを採用しています。
新素材のCFTカーボンケースは従来のカーボンとは異なり、樹脂の代わりにファイバーに直接着色することで表現の自由度をアップさせました。また、従来のフォージドカーボンに比べてレジンの比率を抑えることで、耐傷性も向上しています。
蓄光性のあるフォージドカーボンの採用は、これまで他ブランドでもありましたが、ベゼル程度にとどまっており、ケースへの採用はありませんでした。「伝統と革新」を理念に掲げる【オーデマピゲ】らしい革新的なウォッチへと仕上がっています。
②カーボンケースを引き立てるデザイン
今作の一番の特徴であるCFTカーボンケースを引き立てるデザインも見逃せません。特にブラックセラミックベゼルには、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを施すことで、カーボンケースとのコントラストが引き立つように仕上げられています。
リューズとプッシュボタン、ケースバックもベゼルと同じくブラックセラミック製、プッシュボタンガードにはチタン製が採用されています。さらに、ケースとリューズは手首に沿うように湾曲しているため、つけ心地も優れています。
③ブラック×ブルーのオープンワークダイヤル
ダイヤルは、オープンワーク仕様となっており、ムーブメントの動作やブリッジが鑑賞できます。また、ミドルケースのブルーと呼応するように、インナーベゼルと3つのカウンターの外周ゾーンは、エレクトリックブルーに仕上げられており、ムーブメントのブラックとグレーとのコントラストを生み出しています。
蓄光加工が施された18KWG(ホワイトゴールド)のインデックスと針は、ケースと同じく暗闇でブルーの光を放ちます。敢えてブランドのロゴを廃することで、ツートーンデザインを引き立てているのもポイントです。
④操作性を考慮したフライバッククロノグラフムーブメント
搭載ムーブメント「Cal.4407」は、複雑な機構を搭載しながらも、人間工学と操作性を考慮して設計されており、2019年の『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』に搭載された最新の一体型フライバッククロノグラフ「Cal.4401」をベースに製造されました。
また、GMTやラージデイト機能、非磁性のヒゲゼンマイも搭載しており、圧巻の性能を誇っています。さらにはサンドブラスト仕上げやサーキュラーサテン、サーキュラーグレインなど、美しい装飾も施されており、シースルー仕様のケースバックから鑑賞できるのもポイントの一つです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
毎回、発表の度に驚かされる【オーデマピゲ】の新作モデルですが、今回はケースが発光するという、ありそうでなかった革新的な時計を生み出してくれました。2024年に入り、クロマセラミックとクロマゴールドという新素材を立て続けに発表しており、一部はすでに実用化しています。今後の新作モデルにも期待が高まりますね!
今回も本コラムを見て下さったことで、一人でも多くの方が高級腕時計に興味を持ってくだされば幸いです!
ではまた!