みなさま、こんばんは!
【グランドセイコー】の『ヘリテージコレクション』から、1968年に発売された手巻き式メカニカルウォッチ「45GS」の復刻モデルが11月に発売されることが発表されました。
●『ヘリテージコレクション』「Ref.SLGW005」
●『ヘリテージコレクション』「Ref.SLGW004」
「45GS」には、ブランド初の手巻き10振動のハイビートムーブメント「Cal.4520」を搭載していましたが、今回の復刻モデルではさらに進化した「Cal.9SA4」を搭載しています。
SS(ステンレススチール)と18KYG(イエローゴールド)モデルの2種類がラインアップされていますので、それぞれ特徴やスペックを解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
概要
特徴
①新たな10振動手巻きメカニカルムーブメント
本作の一番の特徴でもある、50年ぶりに開発された10振動手巻きメカニカルムーブメント「Cal.9SA4」。2024年の“Watches and Wonders Geneva”で発表され、高い評価を得た最新の手巻きムーブメントで、オリジナルモデルに搭載されている「Cal.4520」と同じ10振動となっています。
2つの主ゼンマイを備えたツインバレルや効率的に動力を伝達する独自のデュアルインパルス脱進機によって、約80時間のロングパワーリザーブを実現しています。
また、巻き上げの感触や音にもこだわっているのも見逃せません。角穴車の逆回転を防止するパーツである“こはぜ”は、「グランドセイコースタジオ 雫石」のある盛岡市の鳥、セキレイに着想を得ており、細部のパーツへの仕上げや造形にもこだわって作られています。
②オリジナルモデルに忠実なデザイン
ケースやダイヤルは、オリジナルモデルを忠実に再現しています。「45GS」は【グランドセイコー】のデザインコードとなる「グランドセイコースタイル」をベースに設計されており、シャープな平面を生かしたケースや多面カットのインデックスなどを特徴としています。
日本独自の「光と影」を基調とした際立つケースとダイヤルのデザインは【グランドセイコー】ならでは。海外ブランドにはない、国産ブランドならではの美しさが宿っています。
ダイヤル12時位置の「SEIKO」や6時位置の「GS」ロゴと「HI-BEAT」の文字、ムーブメントの毎時振動数を表す「36000」の数字、そしてオリジナルモデルの発祥の地である「第二精工舎」のロゴマークは、すべてオリジナルモデルの再現となります。
2017年に独立ブランド化してからは、12時位置には「Grand Seiko」と入るようになっていましたが、復刻モデルではあえて以前の「SEIKO」ロゴを残しています。機能やデザインなど細かいところは、アップデートされているものの、ロゴ部分はあえて忠実に再現しているところに、ブランドの熱意を感じますね。
③オリジナルモデルにはないシースルーバック
今作の復刻モデルとオリジナルモデルとの大きな違いは、裏蓋にあります。オリジナルモデルではクローズドバックでしたが、復刻モデルではシースルーバックとなっており、最新ムーブメントの動きを鑑賞することができます。
ムーブメントのパワーリザーブが裏面に配置されているのは、ムーブメントを見ながらゼンマイを巻き上げてほしいという【グランドセイコー】の想いによるもの。ブリッジには雫石川仕上げが施され、ルビーの穴石を収める穴の面取りは、斜面を浅くすることでポリッシュ面を広く取り輝きが強まるよう設計されています。
機能はもちろん、美観にもこだわって作られたムーブメントを裏蓋から鑑賞できるのは、大きな魅力ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
50年ぶりに新たに開発された10振動手巻きメカニカルムーブメントを備えながらも、オリジナルモデルを再現した復刻モデル。オリジナルを進化させながら、ダイヤルの「SEIKO」ロゴなど、往年のファンが喜ぶ要素はしっかりと残してくれています。
当時のモデルをお持ちの方はもちろん、初めて【グランドセイコー】を買うという方にもオススメです!
今回も本コラムを見て下さったことで、一人でも多くの方が高級腕時計に興味を持ってくだされば幸いです!
ではまた!