皆さま『ムーンフェイズ』という機構をご存知でしょうか。

時計好きの方なら誰もが一度は目にしたことがある機構だと思います。

そしてそれを見て魅了されたのではないでしょうか。

何を隠そう私自身は『ムーンフェイズ』のデザインがとても好きで、その素晴らしさに魅了されている一人でございます。

今回はそんなムーンフェイズの素晴らしさを各メーカーのデザインを見ながらお伝えしていきたいと思います。

『ムーンフェイズ』とは

ムーンフェイズを簡単に表現すると

月の満ち欠けを文字盤上で表現する機構

となります。

機械式時計の中でも複雑機構に位置する『ムーンフェイズ』は、変化していく月の満ち欠けを楽しみ、天空のロマンを感じることができる機能と言えます。

そもそも『ムーンフェイズ』という言葉は「月相」という意味で、夜空を見上げた時に肉眼で確認できる月の形を指します。わかりやすいところですと、満月・新月・三日月・上弦の月・下弦の月などが挙げられます。

基本的には新月から次の新月までの月の満ち欠けの1周期を朔望月と言い、この周期は約29.5日と定められております。月・地球・太陽の動きや関係性から厳密には約29.2~29.8日の幅がありますが、平均した数字をとり約29.5日のサイクルに設定されています。

これを設定したのは天才時計技師として名を馳せている、皆様もご存じの「アブラアム・ルイ・ブレゲ」でございます。ムーンフェイズは「アブラアム・ルイ・ブレゲ」によって初めて懐中時計に搭載されたことでも知られています。

各メーカーごとの魅力的なデザイン

それではここから各メーカーごとに素敵なデザインの『ムーンフェイズ』をご紹介していきたいと思います。

①パテックフィリップ

最初にご紹介するのは、世界三大時計の一角であるパテックフィリップの『ムーンフェイズ』です。複雑機構と同時に搭載されることが多く、魅力的なモデルが多いです。

そんな中で、今回ご紹介するモデルは…

私が所有する(笑)

・アニュアルカレンダー ムーンフェイズ Ref.5146G-010

個人的な主観でこのモデルはご紹介させていただきます(笑)

精度は抜群で、122年で誤差1日という超高精度を誇っています。さすがのパテックフィリップですね。紺色の夜空に輝く月の満ち欠けは、観るものを魅了する素敵なデザインとなっています。

②ブレゲ

天才時計技師の「アブラアム・ルイ・ブレゲ」が生み出す『ムーンフェイズ』は、まさに一級品と言えるものです。これまで時計界に数々の革新的な技術を生み出している同ブランドは、ムーンフェイズの他にもトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなど、いくつもの複雑機構を作り上げています。

・クラシック ムーンフェイズ Ref.7787BR/12/9V6

月の顔が何とも愛着を沸かせるブレゲの『ムーンフェイズ』。立体的に彫り込まれたムーンディスクはブレゲのこだわりを感じられますね。繊細で美しい文字盤のギョーシェ彫りや、アクセントとなるブルースチール針は、『ムーンフェイズ』の夜空と連動し素敵なハーモニーを表現しています。

③A.ランゲ&ゾーネ

時計界でも屈指の技術力を誇るドイツの名門A.ランゲ&ゾーネ。

高貴なイメージで美しさの感じられるA.ランゲ&ゾーネの時計は、雲上時計とされる【パテック・フィリップ】とも比較される程評価されています。A.ランゲ&ゾーネのムーンフェイズ表示は、月の軌道を最高水準の精度で再現し、一度正確に『ムーンフェイズ』を設定すれば122年で誤差がたったの1日しかなく、技術力の高さを証明しています。

・ランゲ1 ムーンフェイズ 18KWG Ref.192.029

発売から15年を経た2017年には、新たに開発された手巻きムーブメント【Cal. L121.3】を搭載した「Ref.192.029」の後継機が登場しています。『ムーンフェイズ』に加え、新たにデイ・ナイト表示も搭載し、文字盤デザインに一切干渉しないデザインは絶賛を受けて迎え入れられました。天空の色調は1日の時間経過に合わせ、日中のライトブルーから夜間のダークブルーへ変化するこだわりも詰め込まれています。

漆黒の文字盤に青い夜空と月が浮かぶ、シックで洗練されたデザインが大人の色気をまとっていますね。

④オメガ

『ムーンフェイズ』を語る上で、やはりこのブランドも外せません。時計界で唯一月に到達したオメガ スピードマスターは、語り継がれるムーンウォッチとして絶対的な地位を確立しています。そんなオメガの『ムーンフェイズ』で表現される月は驚くほど精密で、まるで本当の月を観ているかのような仕上がりと評されています。

・スピードマスター ムーンウォッチ コーアクシャル マスタークロノメーター ムーンフェイズ クロノグラフ Ref.304.33.44.52.03.001

15,000ガウスの耐磁性能を誇るオメガの新型ムーブメント【Cal.9904】を搭載し、スイス連邦計量・認定局“METAS”で承認された、世界初のマスタークロノメーター認定モデルです。

ムーンディスクは圧巻の一言で、メタリッククリスタルディスクへの特殊な微細加工技術により作られた月は、宇宙飛行士の足跡まで表現するほどこだわりが詰まっています。ムーンフェイズ好きの私としては非常に購買意欲をそそられました(笑)純粋にカッコいいと思えるデザインですね。

まとめ

ロマンあふれる『ムーンフェイズ』はいかがだったでしょうか。

お持ちでない方は少し欲しくなったのではないでしょうか?(笑)

ふと見上げた夜空と月を時計の文字盤上で表現する『ムーンフェイズ』は、人の心を魅了することができる素敵な複雑機構だと思われます。

今回の記事をご覧いただいたことで、『ムーンフェイズ』に興味を持っていただき、高級時計ライフに新たな楽しみが増えてくれれば幸いでございます。

ではまた!

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