「ドレスウォッチ」にフォーカス
フォーマルなシーンでは欠かせない「ドレスウォッチ」
社会人になると冠婚葬祭やパーティーなどに出席する機会も増えるため、1本は持っておきたいアイテムと言えます。また、そのようなドレスコードが定められているシチュエーションでは、場違いな装飾品はマナー違反と捉えられてしまうこともあります。
今回はそんな失敗を防ぐべく、様々なシーンで活躍する、一本は持っておきたい「ドレスウォッチ」について解説していきます。併せて、おすすめのドレスウォッチもご紹介させていただきます。是非とも最後までお読みいただき、ご参考下さい。
「ドレスウォッチ」とは?
「ドレスウォッチ」とは、フォーマル、セミフォーマル、ビジネスシーンで身に着けられる腕時計のことを指します。
「ドレスウォッチ」の特徴をまとめると、
①シンプルで薄い
②文字盤は白が基本(厳格でなければシルバーやグレーも)
③2針か3針
④エレガントでフォーマル
⑤金やプラチナなどの無垢素材が多い
基本的にはアナログ式の2針、40mm以下のケース径、レザーベルト、袖口に美しく収まる薄型、ローマン数字・バーインデックスやドットインデックスなど、無駄な装飾を省いたシンプルなデザインが望ましいとされ、シンプルであればあるほど高貴とされています。これらの意図は「時間を気にせずにこの場を楽しむ」といったニュアンスが込められていることが背景にあります。
ドレスウォッチを選ぶ時の4つのポイント
①サイズ
全ての腕時計に言えることですが、サイズ選びは重要なポイントです。
ファッションと同じように、素材やブランドが良くても、サイズが合っていなければ、せっかく高級時計を着けていても何だかその格好良さを活かせない、、、もったいないですよね。
「ドレスウォッチ」はシンプルがゆえに、文字盤の構成要素が少なく、間延びして見えるものが多いと思います。そのため、サイズはいつもより小さい方が見た目のかっこよさもあり、華奢な日本人の場合は、ケース径40mm以下が似合うかと思います。
②ムーブメント
基本的に「ドレスウォッチ」はフォーマルなスタイルに合わせるため、袖に収まるように薄く作られています。そのため、ムーブメントを薄くできる”手巻き式”が多く見受けられます。
”自動巻き式”と比べて、薄くエレガントなシルエットを作り出せるというメリットがある反面、衝撃に弱くなるというデメリットもあります。一方で、部品数が”自動巻き式”に比べて少ないため、メンテナンスや修理はしやすい傾向にあり、こちらはメリットといえます。
どちらを選ぶかは、ご自身のライフスタイルや感覚になるとは思いますが、丁寧にお使いいただければ、綺麗に長く維持することができます。物を大切に使うという事が大事ですね。
③素材
いまトレンドの強いスポーツウォッチは、頑丈さを求めてSS(ステンレスチール)がメインで使われているのに対して、「ドレスウォッチ」はエレガントな金やプラチナなどの無垢素材を用いることが多いです。
もちろん、SS(ステンレススチール)素材の「ドレスウォッチ」もいいですが、「ドレスウォッチ」特有のエレガントさを最大限引き出すには、無垢素材を選ぶことをおススメ致します。
無垢素材はとても柔らかく優美な上品さがある反面、傷つきやすいのが特徴です。先ほども述べたように「ドレスウォッチ」は綺麗に保って、大事に使うことをおすすめします。
④文字盤構成
■色
基本的には、文字盤の色は白とされていますが、厳格さを求められなければ、シルバーもしくはグレーも問題ないと思います。
■インデックス
ローマン数字が最も高貴であるとされていますが、バーインデックスやドットインデックスなど、無駄な装飾を省いたシンプルなデザインが望ましいです。
■針
ドレススタイルの最上級であるタキシードを着る際は2針が良いとされていますが、3針タイプも問題ありません。針は少ないほど高貴とされ、あくまでもシンプルで落ち着いたデザインであれば過度に気にする必要はないでしょう。また日付表示は出来るだけ無い方が王道ですが、ここも気に入ったものを選んで良いかと思います。
おすすめドレスウォッチ 3選
パテックフィリップ 『カラトラバ 』18KWG 「Ref.3445 」
こちらは、スモールセコンドを備えたシンプルな三針のアンティークカラトラバです。その純粋な造形美により、ラウンド型腕時計の古典として、またパテックフィリップのスタイルを象徴する最も美しいモデルとして世界中に知られています。シンプルが故にスタイルを選ばず、腕元をエレガントに飾ってくれる万能な1本だと思います。「ドレスウォッチ」の代表格カラトラバのアンティークは、人とあまり被りたくない方におすすめです。
針:3針
ケース径:35mm
素材:18KWG
ムーブメント:自動巻
インデックス:バーインデックス
文字盤:シルバー
ブレゲ 『クラシック ツインバレル パワーリザーブ 』18KWG 「Ref.5907BB/12/984」
伝統を忠実に継承しながら、現代的要素を取り入れたブレゲを象徴するモデル「クラシック ツインバレル」。シンプルで控えめですが、洗練されたデザインが特徴です。ケースサイドのコインエッジ装飾、ギョーシェ文字盤は、全て職人の手作業で施されています。1930年代の懐中時計をモチーフにした、まさにクラシックモダンを体現した1本です。
針:3針
ケース径:35mm
素材:18KWG
ムーブメント:手巻き
インデックス:ローマン数字
文字盤:シルバー
ヴァシュロンコンスタンタン 『フィフティーシックス』「Ref.4600E/000R-B441」
こちらの『フィフティーシックス』は、1956年に登場した”名機「6073」”にインスピレーションを受けて2018年に発表されたモデルです。伝統を踏襲しながらも、単なる復刻とせずに、現代的なデザインを取込みブラッシュアップが図られています。アラビア数字やバトン型のインデックス、クラシックな文字盤に18KPG(ピンクゴールド)など、ノスタルジックなムード漂う素敵な仕上がりですね。
針:3針
ケース径:40mm
素材:18KPG
ムーブメント:自動巻
インデックス:アラビア数字
文字盤:シルバー
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「ドレスウォッチ」はシンプルなデザインなため、フォーマルなシーンやビジネスで活躍するイメージが強いですが、個人的にはカジュアルなスタイルでも格上げする1本として重宝すると思います。
この記事が、ご自身のお気に入りの一本を選ぶ際の一助となれば幸いです。
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