「機械式の腕時計で、長く使えて良い時計を一つ新しく買おうと思っているが、どのブランドがいいのだろうか?」
ひょっとして、そのようなことをお考えではありませんか?
本記事では機械式腕時計とクォーツ式腕時計の違いや、機械式の中でも自動巻きと手巻きの違いについて解説しています。
また、自動巻きと手巻きはそれぞれどのような方に合っているのか。さらには、おすすめの機械式時計のブランドの紹介もしていきます。
この記事が、あなたの大切な新しい腕時計探しの手助けとなりましたら幸いです。
機械式腕時計とは?クォーツ式との違いを解説!
腕時計は大きく機械式腕時計とクォーツ式腕時計の2つに分かれます。
「ゼンマイ式の腕時計」と「電池式の腕時計」と言えば分かりやすいかもしれませんね。
では、それぞれの特徴を詳しく解説していきましょう。
機械式腕時計は2種類ある!自動巻きと手巻きの違いって?
機械式時計は電池を必要とせず、大切に扱うことで半永久的に使い続けることができます。
ただし、機械式時計は非常に繊細なパーツからできていますので丁寧に扱う必要があります。
機械式腕時計を着けたままゴルフのスイングをしただけで壊れてしまうような場合もありますので、注意しましょう。
そして更に、機械式腕時計には自動巻きと手巻きの2種類があります。
■自動巻き式腕時計
機械式腕時計と言うとこちらをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
振るだけで自動でゼンマイが巻かれるので、毎日腕に着けているだけで動き続けます。毎日身に着け、長く使い続ける愛用の一本としては最適でしょう。
また、機械式腕時計の大半は、文字盤や裏蓋にAutomaticと書かれています。逆に、日常的に身につけないと、ゼンマイが巻かれることなく針が止まってしまうので、時々しか使わないサブの腕時計として自動巻きの腕時計を買うと、少し使いにくいと言えます。
■手巻き式腕時計
こちらももちろん電池交換は要りませんが、自動巻きと違い、毎日自分でゼンマイを巻く必要があります。
「自分が手間暇かけてあげないと動かない時計」といった感じが出て、使っていくうちにどんどん愛着が湧いていくことでしょう。時計が好きで、そのくらい時計に愛情をそそげる方にはぴったりの腕時計ということが言えます。
ただし、逆に言えば、面倒くさがりな方には合わないかもしれません。毎日身につけるだけなく、忘れずに自分でゼンマイを巻かなければいけないため、「自分はそういうの面倒くさがっちゃうタイプだな」と思う方は、自動巻きを選びましょう!
クォーツ式腕時計とは?「世界のセイコー」のルーツ。
いわゆる電池式腕時計と呼ばれる時計です。
クォーツ式というのは日本の腕時計メーカー・セイコーの考えた技術で、水晶の振動を利用しています。この技術の発明を皮切りにセイコーは『世界のセイコー』とまで言われるようになりました。
また、機械式腕時計と比べて一般的に安価なのが特徴です。機械式腕時計と比べると、毎日身につけずにしばらく放っておいても動き続ける点は強みだと言えるでしょう。
ところが、当然何年間も使っていて電池が切れると交換する必要があります。
細かい話ではありますが、クォーツ式は時間がずれにくいのが特徴です。機械式時計も充分正確に時間を知ることはできますが、1日1秒前後のズレはよく生まれます。
それに比べると、クォーツ式はより正確に時間を刻むようになっています。とはいえ、1日1秒のズレでも気にするような特殊な職業に就いている人でもない限り、これに関してはあまり気にする必要はないでしょう。
機械式腕時計のおすすめブランド7選!
おすすめブランド①:ロレックス
1905年の創業以来、100年以上時計を作り続けている時計界の王様、ロレックス。
時計が特別趣味でないような人でもロレックスは皆さん知っていることでしょう。
ロレックスは全ての部品の製造を自社で行なっており、デザインの種類も豊富で、用途に合わせたぴったりな時計を見つけることができます。そして、マイナーチェンジを繰り返しつつも長く作られ続けているデザインのものも多くあり、昔からの変わらぬ良さが人々の支持を集めています。
また、資産価値が非常に高いのもロレックスの大きな魅力でしょう。時計の王様と呼ばれるのにふさわしいクオリティのものを作り続けているのはもちろん、時計の中でも圧倒的な知名度を誇るのがロレックスです。
それゆえ、ロレックスは高級腕時計の中でも値崩れしにくいブランドと言えます。特に生産終了モデルは資産価値が高く、定価より高値で売れることが多く見られます。
おすすめブランド②:パテックフィリップ
高級腕時計ブランドの中でも特に品質に定評があり、世界三大時計の一つに名を連ねている、パテックフィリップ。
全体的にシンプルで洗練されたデザインのものが多いのが特徴です。
パテックフィリップは販売する全ての時計で、時計の品質を保証する最高級の規格「ジュネーブシール」を獲得すると言う偉業を成し遂げていました。更に今では、ジュネーブシールの厳しさを上回るパテックフィリップ独自の規格に照らし合わせて、時計を製造しています。
その技術力から、極めて複雑な機能を持ち合わせる時計も多く、また、全ての時計に永久修理保証を付けてもいます。
以上の理由から、パテッフィリップはステータス性が極めて高く、ローマ教皇・ウォルトディズニー・プーチン大統領などの愛用者も多いのです。
おすすめブランド③:オーデマピゲ
こちらも世界三大時計の一つに数えられるオーデマピゲ。
ジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲの二人がスイスで設立したことから、お互いの名前を使ってオーデマピゲというブランド名になったのです。
100年以上続く高級腕時計の会社でありながらも、経営が今でも創業者二人の子孫によって行われている珍しいブランドです。
オーデマとピゲは『伝統と革命の調和』という哲学を掲げて設立しましたが、今でもこの哲学は脈々と受け継がれています。
おすすめブランド④:ヴァシュロンコンスタンタン
パテックフィリップ、オーデマピゲと並んで世界三代時計メーカーとして君臨するのがヴァシュロンコンスタンタン。
なんと創業260年以上で、1755年から続く世界最古の時計メーカーとされています。
複雑な機構を搭載したモデルを始め、シンプルで控えめな時計や、はたまた宝石をたくさん散りばめたラグジュアリーモデルなど、独自の技術力を武器に多種多様なモデルを輩出しています。基本的には伝統的でクラシカルなデザインのモデルが多いですが、近年ではラグジュアリースポーツウォッチ、通称「ラグスポ」モデルが非常に人気を博しています。
ちなみに、ヴァシュロンコンスタンタンはあのイチローが愛用していることで有名です。
おすすめブランド⑤:オメガ
「オメガ×スウォッチ」など、話題に富んだ排出しているオメガ。
時計に特別なこだわりがない人でも聞いたことはある人がほとんどであるかと思います。
スイスでは、スイス産の高級腕時計の品質を高めるため、時計の精度を競う『天文台コンクール』というものを行っています。オメガはこの天文台コンクールで何度も優秀な結果を出しており、時計の精度の高さに厚い信頼があります。
また、アポロ11号が月面着陸した時に使われていた腕時計が実はオメガであり、そのストーリー性も人々の心を惹きつけます。
高級腕時計の中では、比較的安価なモデルもありますので、高級腕時計に手を伸ばしてみたい人が最初の一本としてオメガを選ぶことも多いです。
おすすめブランド⑥:パネライ
1860年にイタリアのフィレンツェに設立されたパネライ。
1993年から一般向けに販売を始めているのですが、以前はイタリア海軍のために時計を作っていたという歴史があります。
デザインが特徴的で、大きくぶ厚い時計となっています。『デカ厚腕時計』とも呼ばれており、デカ厚ブームの火付け役となっています。
おすすめブランド⑦:ジャガールクルト
クラシックで控えめなデザインのモデルが多く、玄人受けも良いジャガールクルト。
多くのモデルが革ベルトであるという特徴を有しています。
ジャガールクルトの中でも特に代表的なモデルが『レベルソ』。文字盤をひっくり返すことができるという驚きの機能を持ちます。元はポロの競技をするときにガラス部分が割れないようにするために作られた機能ですが、今ではこれがレベルソの特徴にもなっています。
(※ポロ:馬に乗った選手がスティックでボールを打ち合い、ゴールに入れて得点を争う競技。)
更に、ジャガールクルトの強みは圧倒的なムーブメント開発力でしょう。部品の製造から組立・加工まで全て自社でやるという、数少ないマニュファクチュールのブランドで、世界三代時計にもムーブメントを提供しているほどです。
いかがでしたでしょうか。
こちらの記事では機械式時計についての解説と、おすすめの機械式時計ブランドの紹介を行いました。
機械式時計は高価なだけあって、品質も非常に良く、文字通り『一生モノ』の買い物となりますので、信頼出来るお店でしっかり見てから購入することをおすすめ致します。